読書レビュー:不器用なもんで。 って、書き手にも問題が・・・


金子 達仁
扶桑社
発売日:2011-11-15

読了・・・と書きたいところだけど、最後の20ページくらいは読んでません。いやんなって。

で、何が言いたいんだ?という本です。

これは小林旭が悪いんじゃなくて、著者のせいですね。

新聞書評には、数年小林旭の家に通って取材したということだけど、何を聞いてたんでしょうね。

最近の本として「スティーブジョブズ」と比べても仕方ないけど、それだけ取材したんなら、ボリュームとして20倍くらいになってもいいと思うけどね。
なんか、ちゃっちいタレント本みたいな仕上がりですね。

もっかい言うけど、何が言いたいの?

形式がヘン。小林の独白なのか、著者の評伝なのか、境界がなくてわかりにくい。

確かに小林旭は石原裕次郎・梅宮辰夫や宍戸錠のようにテレビには出ていません。描写されているように、ひたすら不器用なんでしょう。

「不器用」って、謙遜にはなるけど、特にほめられたもんじゃないと思います。

健さんはそういうキャラなので別格ね。

中でも昔の日活の事などはそれなりに面白いけど、この人の文章自体は面白くない。なんか、全体的に考えすぎて変なことになってる感じ。

後半、ゴルフのことが延々出てくるけど、個人的にはゴルフが大嫌いなんで、さらに興ざめ。

昔の、ホントに限られた人たちだけが楽しむ紳士のスポーツだったころは良かったんだろうなあ、と思わせてくれなこともないこともない。

もっと、映画ファン向けにディープに作品を追っていってくれたほうが良かったんじゃないかな。

この人はスポーツライター?ですよね?良くブックオフの100均コーナーでみるけどwww

ほぼスルーされてますが、「仁義なき戦い」の小林旭はめちゃめちゃカッコよかったね。

とはいいつつ、黒い交際で干されたあたりに妙にページを割かれてます。

なんか、こんな中途半端な仕上がりになって、小林旭がかわいそうな読後感の一冊でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA