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映画レビュー:「はじめてのおもてなし」


はじめてのおもてなし
オフィシャルサイトより加工転載

良質な喜劇であり、深い問題提起でもある。

四方を海に囲まれた日本ではつい忘れてしまいがちな移民問題。
日本はほぼ移民を受け入れていない。
KKKはその点を評価しているが、彼らにそれを褒めてもらっても全くうれしくはない。

ww2時代同盟国であり、共通点もあるドイツではあるが、決定的な差異の1つは前述の島国であるかどうかだろう。

欧米の難民受け入れ問題は私たちが想像もできない喫緊の課題である。

我が国は昨今のインバウンドだけで中国を始め異文化の流入に手を焼いている始末である。
それも確かに重大な問題ではあるが、欧米の難民移民受け入れ問題はそれどころではない。

本作ではドイツにおけるアフリカ諸国(イスラム)異教徒の微妙な問題を取り扱っている。

ドイツ・ミュンヘン郊外に暮らす主人公一家、はナイジェリアからの移民を受け入れるのだがまったく善良な妻と人はいいのだが頑固で権威主義のインテリ夫婦の夫婦家族も崩壊の危機にある。
プロットとしては、山田洋次がリメイクしたら面白そうだ。

ナイジェリア・・・日本で思い出されるのはボビーオロゴン。
ボビーの才能努力と日本における成功は賞賛に値するが、本作で描かれている悲劇は同じ出身国の事とは思えない。
おそらくボビーさんも本作を観ているのではないだろうか。
彼も母国の支援を続けているみたいなので。

全体的に非常に軽く作られているのだが、上記の深刻な問題を考えさせるようにできており、上手い映画だとおもう。
諸問題を角度によっていろいろと反射し、考えさせる構成は秀作かと思う。

映画レビュー:「仁義の墓場」 渡哲也を見直す一作!


著者 :
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日 : 2015-03-13
なんだ今更という感じですが、まさにその通りで何故今まで観なかったのだろうと悔やまれます。

多分、東映+渡哲也というのが自分としてはイマイチしっくりこなかったのかと思います。
東映任侠・実録路線の主だったところはまあまあ押さえていたつもりだったのですが。

「仁義なき戦い」もDVDボックスで持ってるし。

そう、東映といえば「仁義–」に出ていた弟の方の渡瀬恒彦のシマだろう、という思いがどこかにあったのかも知れません。

佳作であるという評判は聞いていましたが、ここまで良いとは!

渡哲也の全仕事で白眉ではないでしょうか。と言っても渡哲也の作品をあんまり知りませんが。

この吹っ切れ方はその他の東映作品「狂った野獣」あたりの恒彦を凌駕しています。正確に言うと演技力では上だと思います。

あんまりにも狂っていて一切感情移入できない主人公。
しかも実在した人物(有名なヤクザで石川力夫)で、知る人のインタビューから始まります。

良く放送禁止(自粛)用語がある映画を放映する際には「不適切な表現がありますが云々」の断りが入りますが、この映画は多分それを付けても放送はムリでしょう。
特に対中韓が微妙な昨今では尚更。

にしても、渡哲也が良い。良くこの仕事を受けたなと言う感じ。

今の二枚目(イケメン)俳優ならやらんでしょうな。いや、菅田将暉・柳楽優弥あたりならやるかな。敢えて映画をヒットさせない方向で。

この頃の東映には駒が揃ってる。
一見無駄に豪華なキャスティングに見えて、成田三樹夫・安藤昇・梅宮辰夫あたりをちょこっと使うところがスパイスが効いていて良い。

あと、ハナ肇の親分が良い。ハナ肇は松竹・東映といい役やってますね。東宝の植木等と住み分ける感じで。
このいかにも人の良い親分に可愛がってもらってるにも関わらず、病的に暴れることしか知らない狂犬渡哲也。どちらかというとヤクザというよりは愚連隊・今のハングレに近い人物です。人でなし。

普通だったら主人公になる人物ではないよなあ。
さすが、深作欣二。

もいちど言うけど、今更ですが、一見の価値ある作品です。

確か、岸谷五朗でリメイクされてると思いますが、まずはこの作品を。

映画レビュー:「猫が教えてくれたこと」 当然だけど、猫好きのための映画


猫が教えてくれたこと
オフィシャルサイトより加工転載

舞台はトルコのイスタンブール。
この街は特別な街らしい。

映画の印象では、ほんとに猫だらけだ。
日本の青島とか猫だらけの島が話題になるが、そんな印象。

猫好きには反則な場所。

昔、テレビでディズニーの動物ドキュメンタリーをよく観ました。

やらせ・演出がないのが売りだったが、大分前に演出してましたっていうのがニュースになっていた記憶がある。
そりゃそうだわね。限りなくプロレスに近いものがありました。


本作は特にストーリーはありません。
イスタンブールに住んでいる(ほぼ)野良の猫達です。
それと、その猫達を可愛がる住人達。

それらが事例として、淡々と語られていく。

日本では最近「地域猫」とか言われる野良が増えてきました。
「野良猫」とは一線を画す存在なのでしょう。

去勢したりして、地域で管理するという。

さて、イスタンブールもそうなのかというと、全くそんな感じではないみたい。
昔っからそうであり、そのまま現在も猫だらけなのだから、特に問題はないのかな。
まあ、イスタンブールにも猫嫌い・猫アレルギーはいるでしょうが。

登場する人間はひたすら猫を猫可愛がりし、餌を与える。
(毎日鶏肉10kgを調理して与えてるオバサンとか・・・)
で、猫は増える。
登場人物の話を聞いていても、やたらと妊娠している猫の件が出て来る。
いいのかな、それで。

まあ、中にはネズミ取りに精を出してるお役立ち猫もいるけど、大体は猫らしく日がな一日ゴロゴロしてる。
それも猫の仕事のうちだけどね。

なんの問題提起もなし。
猫のダークサイドも語られない。

ひたすら猫好きが猫を愛でる映画。

強いて言えば、イスタンブールの美しい街並みを鑑賞できる観光映画とでもいいましょうか。

★★★☆☆

映画レビュー:「あったまら銭湯」


この作品は一般映画館での公開はされていません。

淡路島の岩屋にある、扇湯という銭湯が舞台です。

私が良く参加する「関西てくてく銭湯」の銭湯ツアーに組み込まれています。
このツアーでなくとも、神戸からフェリーで気軽に行ける立地なので、是非訪れて下さい。

で、今回この映画を上映した場所がこれまた大阪の銭湯です。

阪急淡路駅スグの「昭和湯」。昭和湯さんはいろいろと仕掛けていく前向きな銭湯です。

昭和湯
当日の昭和湯(定休日でした)

定休日の銭湯の浴室にスクリーンを無理やり張っての上映です。

あったまら銭湯
こんな感じ。マイクを持っているのが、関西銭湯界のドン松本康史氏。右端が監督の大継康高氏。
しかも、少なめにお湯があって、足湯をしながら映画鑑賞ができるのです。
喜んで、アワジビールを呑みながら観ていたら凄く悪酔いして気分が悪くなってきました。
足湯をしながらの飲酒は危険です。
腰湯はなんともなかったのになあ。

あったまら銭湯
オフィシャルサイトより加工転載
映画は中編と言って良い長さ。

主演は淡路島出身の笹野高史とその息子ささの堅太。
あとは、笹野高史の呼びかけによって集まった人も多いようです。

上映前の監督挨拶で仰っていました。
最初は事務所に断られたのに、しばらくすると笹野高史から連絡があり、淡路島の若いのが頑張っているのならば応援する。ノーギャラでOK!って。
男前ですねー。めっちゃ忙しいだろうに。


何故か、神戸出身のガガガSPのメンバーも多く出ております。ていうか、音楽担当です。

あと、最初にちょっと出てくるのが、これも淡路島出身の松竹芸人かみじょうたけし。

松原智恵子がマドンナ役。

春田純一は良い芝居をしますね。戦隊モノのブラック役が記憶に残っているけど、リアルなおっさん役で。

冒頭はガガガSPとささの堅太のお芝居が続き、これはちょっときついかなと思ったりもしましたが。
いや、やっぱり当代の名優笹野高史が出てきた途端、画面がしまるというか濃密になるのはさすがです。

なんか、つかみどころのない、ふんわりとしたストーリー展開ですが、良い感じです。
淡路島愛を描きたかったのでしょうが、なんか偉い小島の雰囲気です。
実際の淡路島はもっと雄大な感じなんですけどね。一言では言えない感じ。

少年期の恋人を思い続けるわらび餅屋の親父。

うん、なんかイタリア映画のようです。

実際にこの映画の淡路島はイタリアの小島のように描かれている。

そして、銭湯。

是非行ってください。

ここには詳しく書けませんが、淡路島の扇湯は客の激減と設備の老朽化で廃業の危機なのです。
件の松本氏が私財と時間を投げ打ってそれを食い止めようとしています。
お客は基本、地元の漁師。小さな風呂ですが、一度行く価値はありますから。

こちらのサイト 関西てくてく銭湯 関西の激渋銭湯 で詳しく紹介されています。

★★★★☆

映画レビュー:永遠のジャンゴ


django
パンフレットより

☆すこしだけネタバレあり。

本編前の時期公開予定予告編で来年2018年公開のヴィム・ベンダース監督作品「アランフエスの麗しき日々」という映画の予告編が流れた。
その映画で主演しているのが、本作でもジャンゴ役で主演している、レダ・カテブという俳優。
全然知らない人だったのだが、出演作品など見ていると、今、旬の俳優みたい。

今から見る映画と予告編がかぶってても、単なる偶然ではないみたいだ。
ヴィム・ベンダース監督も好きなので、できたら観に行こう。

しかし、それほど魅力的な俳優には見えなかった。お世辞にもハンサムとは言えないし、印象に残るタイプでもない。
本作での堂々たる天才ギタリストの役は堂に入っている

伝説のギタリスト・ジャンゴ・ラインハルトを描いた作品。

ナチス政権下、ユダヤ人よりも差別されたのであろうロマ(ジプシー)のギタリスト。

現在は「ジプシー」という呼称が差別的であるとの理由で「ロマ」と言われているらしい流浪の民。なにが差別的なのか分からないが。

「エスキモー」が「イヌイット」と呼ばれ、「インディアン」が「ネイティブアメリカン」と言われるようになったのと同じか。もっとも、最近は再び「インディアン」と呼ばれ始めたらしいが。

ジプシーだって、それを冠した語句や文化もあるんだし、ややこしいですね。
ボクなんかはプロレスラーのジプシー・ジョーが真っ先に思い浮かぶんだが。

このジャンゴもジプシー・ジャズの創始者らしい。

しかも若い時の火傷事故が元で左手の薬指と小指がほぼ使えない状態だったらしい。ボクは楽器が全く弾けないので、わからないのだけど、そんな状態で演奏ができるんですね。
いや、そんな状態だからこそ、天才と言われる奏者になったのかもしれないけど。

そして、そんなジャンゴの演奏シーンを見事に演じているのがレダ・カテブ。
実際にギターの腕前がどれくらいあるのか知りませんが、違和感は感じない。

ジャンゴのバンドは、無理矢理にナチスのパーティで演奏をさせられます。
最初は滑稽なくらい演奏の方法に注文(禁忌)をつけてくるゲシュタポたち(だったらジャンゴ達に演奏を命じなければいいのに)でしたが、徐々に演奏に熱が入ってきて、音楽本来の魅力に負けて踊りだすところが本作の触りか。

映画全体としては、もっとあとになってジワジワくる作品なのかもしれない。ストーリー展開などには、イマイチ乗り切れなかった。

★★★☆☆

映画レビュー:キセキの葉書


オフィシャルサイトより加工転載

鈴木紗理奈の主演映画。

大阪府摂津市出身の鈴木紗理奈だけど、摂津市に映画館がないので、隣の直近映画館でもある茨木市のイオンシネマで舞台挨拶を行ったらしい。

名のある俳優は鈴木とその母の赤座美代子、そして特別出演の雪村いずみくらいしか出ていない。

観に行ったのは、鈴木紗理奈の脳性麻痺の娘を演じている子役に興味があったから。

難しいし、自分の中でどう消化して演じたのだろうと、興味を持ちました。
見事な演技でした。
つまり、途中からそれが演技であることを意識させない存在であったということ。

スタティックな演技をせざるを得ない妹役に対して、健気な兄を演じる男の子も元気でかわいくて良い。

映画全体の内容としては想定通り。
期待以上でも以下でもない感じ。

あと、鈴木紗理奈がええ感じでオバハンになってるなと・・

★★★☆☆

映画レビュー:あゝ荒野 後編


あゝ荒野
オフィシャルサイトより加工転載
んー、なんでこうなっちゃったのかなあ。

前編◎後編×という評価もちらと見たので、イヤな予感はしていたのですが・・・。

前編でいろいろ広げて後編でどうなるのかと思ったら、全部投げっぱなし・・・という感じです。

原作小説が未読なので、どこまで忠実に映画化しているかはわかりません。

しかし、ドローンや高齢者向け特殊詐欺などが出てきて舞台が2020年とかなので、設定や細部はかなり変わっているでしょう。
にも関わらず、主役たちを始め昭和臭(あしたのジョー的既視感)がすごい。

今回、ヤン・イクチュン演じるバリカンケンジの出番が多く、吃音ながらセリフも多いので、韓国語訛りが耳につきます。
前編で幼少期を韓国で過ごしていたとういうのは描かれていますが。

ボクシングシーンが多く、頑張っているのは分かるけど、少ししつこい。
同様にやたらと濡れ場が多いのもしつこい。
拳闘とSEXの相似性を描きたかったのか。

あと、前編にも勿論出てた高橋和也。元ジャニーズなんですね。
何処かで見たとおもってたんですが。
めっちゃ嫌な中年オヤジを見事に演じていて凄かった。
元ジャニーズ的にはOKなんだろうかというかんじです。

前編が良かっただけに、後編はかなり退屈。

★★☆☆☆

映画レビュー:「50年後のボクたちは」


tschick
オフィシャルサイトより加工転載

ロードムービーって、ハズレがないように思います。
少なくともボクの場合。

古くはマイオールタイムベストワンに輝く、フェリーニの「ラ・ストラーダ 道」。

あと、「スケアクロウ」とか「スタンド・バイ・ミー」。

健さんの遺作「あなたへ」も良かった。

今回の主役はドイツの14歳の少年たち。

ドイツ人というと大柄なイメージがあるんですが、主役の少年はチビ(マイク)。
その相棒の東洋人の少年(チック)が大柄という対比は面白い。

東洋人(ドイツ国籍?でドイツ在住)といっても、名前からしてモンゴル人なので、大きいのもなるほどなんですが。

ちょっとチョウ・ユンファに似ていてカッコイイ。
(向井理似という評もあるらしいけど)

なんにしても完全に一人で主役を持っていってる感があります。

大体原題が「TSCHICK:チック」です。
なんで、こんな邦題をつけたのか???

マイクから見た忘れらない大事な友達ということでしょう。

不良のチックとひ弱なマイク。ジャイアンとのび太的な感じ。

でも、チックはとんでもない不良だけど暴力的なところはなくて、結構穏やかなヤツで、虚無的なところもある。
しかも、頭脳明晰で魅力的なキャラクターです。

ほんと、このチック役の少年はいい味出しています。
英語をマスターして活躍の場を広げてくれたら面白いと思います。

この凸凹コンビに途中で合流する少女がいます。

実は年齢的には少女でもなさそうですが、役の上では同年代の少女。

しばし旅の道連れになるワケアリの女の子です。

微妙な思春期の性を描くスパイスになってくれます。

描き方はヨーロッパ的なドライ感があって、好ましい。

佳品です。

★★★★★

映画レビュー:あゝ、荒野 前編


あゝ、荒野
オフィシャルサイトより転載

菅田将暉の全力投球を観た!

寺山修司の原作は読んでいないが、大幅に翻案されているのは分かる。
原作は60年代だが、今回は今より先の2020年代。

しかし、場所は新宿。

あゝ、新宿。どこまでいっても憧れの新宿だ。

原作は映画でヤン・イクチュンが演じるバリカンのようだが、今回は菅田将暉が演じる新宿新次。
ロードワークで二人ゴールデン街を走ったりする。


 

ボクシング映画。

「ロッキー」や「レイジング・ブル」など、東映時代劇的様式美の時代があり、最近の「ザ・ファイター」や「あしたのジョー」「百円の恋」のように、ボクシングの技術をクローズアップして見せる演出が昨今多かった。
今回はそのどちらでもなく、肩の力が抜けた演出だ。

でも、菅田将暉は相当きついトレーニングを積んだという記事もあり、結構いい音を出してミットを叩いている。
それも含め、いい仕事だ。菅田将暉の最高の仕事だと思う。

ヤン・イクチュンも年齢の割には、ボクシングシーンも頑張ってるなあ。

今回は菅田将暉とヤン・イクチュンを観に行ったのだ!
二人共裏切らなかった!

ユースケサンタマリアは見直した。
でんでんは期待以上の安定感。
モロ師岡いうことなし。
みんないいわ、うん。

ボクは二時間以内の映画が好き。さらに言えば1時間半くらいが良い。
男はつらいよシリーズがそう。

でも、たまにこういうのにも巡り会える!
今回2時間48分。3時間近い。
しかもこれで前編。

しかし、あゝ、後編が観たいぜ!

★★★★★

読書レビュー:儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇


ケント・ギルバートさんはたまに書かれているものを見ると、結構過激だなあ、右よりだなあと思っていました。

かなり以前から「自虐史観」という言葉は意識していたのですが、矢面に立っていたのが小林よしのりで、うざかったのでスルーしていました。

こういうこともあるのですね。武田鉄矢が嫌いすぎて、坂本龍馬も嫌いになったという「名言」がありますが、これも似たような状況です。

ボクは一旦嫌いになると、極端に避けてしまうクセがあるので。時分の勝手ですが、大迷惑です。

ケント・ギルバートさんの著作をまとまって読んだのは始めてです。

あまりの日本びいきのバイアスで鼻白んでしまいましたが、そんなにバランス感覚のない人とも思えないので、読み進んでいきました。

若い人ならば、表現は悪いけれど、右に洗脳されてしまいそうな内容でした。

いや、別に嘘を書いているとは思いません。しかし、あまりに一面的で、対比として中韓の評価すべきところがあまりにも少なすぎるのではないかなと思ってしまうわけです。

ボクは直接中韓に行ったこともないし、それほど中国人・韓国人と直接付き合ったこともないので、確かなことは言えません。

評価の材料として、結構映画で判断します。

時代劇とかエンタメはあまり観ませんが、アート系は評価基準になると思うのです。

ほんとにヘンな国民性ならば、それが映画に現れると思うので。

しかし、ケント・ギルバートさんの言っているのは主に中国共産党であり、ろくな死に方をしていない歴代の韓国大統領などが主導する扇動政治なのだろうと思います。確かにこれらは困ったもんです。

ほぼ、著者の意見に賛同します。
つまり、慰安婦問題・領土問題・南京大虐殺など。

戦後処理の問題なのですが、著者も明記しているとおり、1945年終戦の年、中華人民共和国も大韓民国も全く「存在していなかった」のです。

にも関わらず戦勝国面(づら)はおかしいよなあ。

本書の基本姿勢・タイトルを要約すると。

儒教は紀元前に孔子により起こり体系付けられた思想・学問もしくは宗教である。

しかし、それは秦の始皇帝により禁じられ、その後換骨奪胎されたものとして歴代の漢民族によって都合の良いように歪められて伝えられた。

それは超自分中心主義の中華思想としてのものであった。

また、その中華思想を受け入れ、歴代中華王朝の属国として、そのアイデンティティを確立した朝鮮半島の国もそれに続いた。

一方、日出づる処の国である日本は早々と中華思想を拒否した。

しかし、中華=世界の中心とする思想の中韓(呼び名便宜上)は、地理的にも遠方にある日本を一段低いものとして認識する伝統(?)を受け継いでいるので、なんとかして日本を貶めたいという思いがあり、あの手この手で難癖をつけてくるという・・・感じですね。

しかも、なんだかんだで国際的に認められてている日本がウザくて仕方がないということらしい。

最近は米国は中国を重用しているみたいですけどね。

さて、本書はこのような基本ラインにもとづき、具体例をこれでもかと挙げて構成されています。

最近はやたらと日本好きな外国人を取材して作成されるテレビ番組が目につきます。

別にいいけど、自画自賛が過ぎるように思います。観ていてケツがこそばゆいというか。

古くは「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本がベストセラーになりましたが、それがテレビのバラエティのレベルまで降りてきて量産されると、どうも素直には観られない。

本書もやたらと日本人の自尊心をくすぐってきます。ちょっと居心地が悪い。ボクがひねくれいるのか。

しかし、著者も伊達や酔狂で長らく日本に住んでいるのではないでしょうから、本心で現在の平和ボケ(この言葉も頻出)の自虐的な日本人の風潮を黙って見ていられないのかも知れません。(本書は日本語で執筆されているのでしょうか。だとしたら凄い!)

ボクもある程度はそうです。ていうか、右よりと言って差し支えないと思います。
もっとも、明確な左翼以外、日本人は潜在的右翼であるとも言われますが。

なので、本書の内容は50%以上首肯できるものであります。

著者には近い内容の著作が複数あるようなので、それも読んでみたいと思います。