カテゴリー別アーカイブ: 正直観たもの読んだもの

映画レビュー 「斬、」 ううmmu


斬、
リーフレットより

 

なんか、やっちまったなあというのが鑑賞後の印象。

いや、自分の選択が。

限られた時間と金を考えると、満足度が低い。

塚本晋也も池松壮亮も好きなんですけど・・・

何を訴えたいのかわからない。

塚本晋也なんでそこは明確にあるんでしょうけど。

音響効果が印象に残りました。

音はいい。

抜刀納刀の「シュリーーん」ていうハリウッド的な誇張された音は気になるけど。
それがエンターテインメントならいいんですが、あんまりそういう展開でもないし。

多分、「野火」からつながる生と死に関するテーマとかあるんでしょうね。

★★☆☆☆

※鑑賞映画館はシネ・リーブル梅田。
初日の塚本晋也監督の舞台挨拶に行きたくてあせって予約してしまったけど、直後にスケジュールが合わないことに気が付きました。
急いでシネ・リーブル梅田に電話を掛けて事情を話すと、丁寧に日延を提案してくれました。
でも、予約した日はすでに購入済みなので、その席は空席のまま。
非常に申し訳ないと重い、謝罪したのですが、快くOKしてくれました。
その後も電話したのですが、皆気持ちがいよい。
ちょうど年会員が切れたので、今度更新に行きます。 

落語 四代目桂春団治


桂春団治
春さんも風格が出てきました

ピースおおさか 開戦の日平和祈念事業 落語と平和~ピースおおさか平和寄席~

一度は聴いておきたかった三代目春団治はなくなってしまったので、元春之輔さんの四代目。

若いイメージがあったけど、もう70歳なんですね。

事故の後遺症でしょうか。舞台を降りる時にかなり時間がかかって足元がおぼつかなかった。

演題は「幸助餅」。
上方にしては珍しい人情噺だ。

偶然、この間聴いた講談の一龍斎貞寿の「夫婦餅」と同じ話だった。

なぜこの演目なのかはわからないけど、あまり笑いのない噺。

春団治という名前がかなり重いのだけど。
ちょっと今日は期待しすぎてしまった。

掘り出し物は桂文三さん。

なんか豆タンクみたいな感じで底抜けに明るく賑やか。
多分十八番なんであろう「転失気」がかなり良かった。
どこでやっても滑り知らずだと思います。

読書レビュー:プラットフォームの教科書 超速成長ネットワーク効果の基本と応用


非常にわかりやすい本です。にもかかわらず、自分の語彙力(ターム)と理解力のなさを痛感します。
プラットフォームはランチャーなど複数の言葉に置き換えられるものと思います。
ビジネスモデルの構造としてのプラットフォームの説明が体系的に書かれています。
もとは学術論文で、それを一般向けにわかりやすく再構築リライトしたものとのことです。
ここのところ、ネットや新聞ではGAFAを始めとするプラットフォーマーという言い方の方が多く見受けられるように思いますが、その元となるものがプラットフォームです。
ここで言われるプラットフォームとは目新しいモデルではなく、ベースとなる大きなシステムがあり、それにアタッチメントとしてのサブシステムが乗っかるということです。
最近それが顕著に観られるのがITの分野であり、例えばOS上を走らせるアプリケーションソフトがそのモデルにあたります。
現実にはさらに多様性があり、複雑になっていきます。
印象に残ったタームとしては「スイッチングコスト」「マルチホーミング」などがありました。

映画レビュー:「ガンジスに還る」


ガンジスに還る
オフィシャルサイトより加工転載
インド映画ですが、歌もダンスもありません。マサラムービーではない。

ロッテントマトの評価が最高というのを信じて観たのですが、うーん、微妙です。

ちょっと、小津映画を彷彿とさせるものはあります。

あまりにも淡々としすぎていて、さりとてインドの風景をしみじみと堪能するほどの画力(えじから)もあるとは言い難い。

コメディと銘打ってる案内もありますが、コメディというにはパンチが弱い。

先日、同じインド映画の「バーフバリ 完全版」を観たのですが、これはこれで辛かった。あんまり
インド映画は観ていませんが、どうも相性というか、感性のズレがあるのかもしれません。

間も無く、「ムトゥ 踊るマハラジャ 公開20年記念」が封切られますが、これも観に行くかどうか迷い中です。

★★☆☆☆

お気に入りものまね


本日ラジオを聴いていると、ラジオDJが「虫の声の声帯模写」とか言ってました。

虫の声はものまねですね。江戸家猫八とか。

で、役者のマネが声色(こわいろ)で、文化人とかのマネが声帯模写だと思います。

「声帯模写」という言葉を生み出したのは古川緑波だと聞きました。

それまでの声色とは一線を画したわけですね。インテリの古川緑波らしい命名です。

テレビのものまね番組は昔から安定した人気があります。これは歌マネ番組と言ったほうが、より近いかと思います。

めんどくさいのでものまね番組で良いですが。昔は良く観ていました。

でも、最近はオリジナルがわからない(ついていけてない)ので、殆ど観ません。

You Tubeでたまに観ている中で、これは!と思うのを並べてみました。

だからどうってことはないのですが。

徳永英明 by英明

鈴木雅之 byコージー冨田

ちあきなおみ by君島遼 ※この人はモンスターだと思います。

欧陽菲菲 テレサ・テン by篠塚満由美 桂銀淑 ※この中ではこの動画が一番好きです。

Freddie Mercury by Marc Martel

映画レビュー:「孤狼の血」 グロいよ-


孤狼の血
オフィシャルサイトより加工転載

ほんとは「シューマンズ カフェブック」を観に行く予定だったのけど、時間が合わなくなったのでこちらの映画にしました。良いという評判を聞いたもので。
見事に対局に位置するような作品なので、直前に試合相手が変わった総合格闘家のような気分です。

孤狼の血」タイトルにはイマイチそそられませんでした。

役所広司と松坂桃李のダブル主演。このダブル主演というところがちょっとミソ。

本作品は古舘伊知郎も「アウトレイジに対する東映の答え」と、流石の名評価をしています。

アウトレイジ」が「仁義なき戦い」をリスペクトしつつ、脱却しようとしている感じなのに対し、本作は乗っかってというか「1954ゴジラ」に対する「シン・ゴジラ」という作りでしょうか。

映画の冒頭、まずオープニングでムチャクチャにされるのが駿河太郎だとは最期まで気づかなかった。この人はちょっと好きです。

主役1:役所広司の安定感はさすがです。

主役2:松坂桃李は最近好きです。なんか。

それにつけても「ガッチャマン」はひどかった。
旬の松坂桃李と鈴木亮平と綾野剛を使ってなんでああなるんでしょうか。
あと「ルパン三世」も
・・・関係ないですね。

本作はR15指定。

見に来ているのはオッサンというよりは初老の男性が多かった。
やっぱり「仁義–」の夢をもう一度なんでしょうか。

例外で一人だけで観に来ている女子がいたけど、多分松坂桃李ファンでしょうね。
多分後悔したんじゃないかな。
いや、後悔させる映画なんです。
無駄にリアルにグロくて超ドSなんです。
ネタバレじゃないけど、そういうのがムリな人は行かない方がいいかもしれない。

東映といえばVシネですが、そっち系の人たちは今回出ていません。
出してしまうとどうしてもVシネ臭がしてしまいますし。
しっかりと最近の東映ぽく、劇場映画の高級感を出しています。

「アウトレイジ」は中野英雄とか白竜とか出てましたけど、それほどVシネしてなかった。

それと、やはりアウトレイジと被っちゃうキャストがちらほら。
石橋蓮司とか。蓮司さんも最期はやっぱり悲惨な感じ。これはお約束なんでネタバレじゃない!

ピエール瀧も安心して見ていられる俳優になりましたねー。
今回はちょっと格好良かった。

で、このグチョグチョでグログロな映画の中で奮闘する一服の清涼剤的な役柄が松坂桃李なわけです。

うん、よくできた映画だと思います。

ただ、「仁義–」シリーズのようにセリフを覚えるまでヘビロテできるかというと、そういう感じでもないかな。

★★★★☆

※ホント、関係なですが、何を思ったか前の方の席を選んでしまったのですが、シネコンとかだと最近のスクリーンはやたらでかい。
視界に全部収まりきれないのと、手持ちカメラ多用(「仁義–」の影響か?)のお陰で気分が悪くなり途中で一番後ろの席に移りました。
こんなのはIMAXで観て途中退場した「インセプション」以来でした。学習しよう。

映画レビュー:「タクシー運転手 約束は海を越えて」 ソン・ガンホGJ!


タクシー運転手
映画館でもらってきたリーフレット

原題も「タクシー運転手」つまり「TAXI DRIVER」なので、例のロバートデニーロの名作と同じタイトル。

しかし、それに負けないくらいの佳作です。

ソン・ガンホは間違いなく素晴らしいですね。

昨年の「密偵」も観に行きたくて行けなかった。悔やまれます。

助演のユ・ヘジンはどこかで見たことあると思ったら、やっぱり「鍵泥棒のメソッド」のリメイク版「LUCK-KEY」で殺し屋役をやってた人ですね。
なんか、「燃えよドラゴン」のボロみたいで好きです。

本作は最初に言いますが、素晴らしいです。
最初に★✕5つけておきます。

光州事件の際にあった事実に基づいているらしいです。

「光州事件」というのが、現代韓国で起こった大惨劇であることは知っていますが、詳細は知りませんでした。
1980年にここまで非人道的な事件が隣国であったとは。
改めて勉強したいと思います。

事実に基づいてはいるのでしょうが、かなりハリウッド的な映画(演出)だとも言えるでしょう。
私はいわゆるハリウッド映画も好きなので、良い悪いの問題ではありません。

1980年の韓国というのはこんな感じだったのですね。非常に興味深いです。

ネタバレになりますので、内容には触れませんが、ラストではヒロイックな庶民がハリウッド(アメリカ)的な情緒を持って描かれます。

ただ、やはり悪名高き光州事件に材をとっているだけに、ショッキングなシーンがリアルに凄絶に続いていきます。

その中にあって、庶民代表を演じているのがソン・ガンホ。
明るく軽い演技で重苦しさから救ってくれます。

観ている最中に感じたこと。
韓国の成熟度。

これからどうなるのかわかりませんが、つい先日南北首脳会談がありました。

それまでにも韓国映画では、「シュリ」などセンシティブな内容で北を扱ってきました。

そして今回は記憶にも新しいであろう軍による民間人大虐殺。

国としての文化的成熟と安定した平和がなければ作れないし、ましてや誰憚ることなく大きな支持を得ることもできないでしょう。

現在、先述のハリウッド大作には、大きなチャイナマネーが注がれいます。
また、マーケットとしても15億人の中国はオイシイ国です。

しかし、それは中国政府にとってマズイものであっては通りません。

中国国内で天安門事件を扱った映画ができるのはいつのことなのでしょうか。

★★★★★

映画レビュー:「LUCKY」 こんなジジイもいいかも


lucky
オフィシャルサイトより加工転載

90歳で主演した、ハリー・ディーン・スタントンは昨年亡くなりました。
昔、公開時観ようと思いつつ見逃した「パリ、テキサス」に出ていた人です。

サボテンだらけのアメリカの田舎町に住む主人公ラッキーは90歳の元海軍軍人。

毎朝起きてタバコに火を点け、牛乳とコーヒーを飲み、ちょっとだけヨガをする。
馴染みの店でクロスワードパズルをして、夜は禁煙のパブでブラッディメアリーを呑む。

それがルーティーン。

頑固で現実主義の唯物論者。なんだかとても親近感が湧く存在です。

なんか、ジーサンになるのも悪くないかなあと思わせてくれます。

そんなラッキーの友達を演じるのが映画監督のデヴィッド・リンチ。
エキセントリックな印象の強い監督ですが、「サイレント・ストーリー」で見せたようなホンワカした一面もあり、今回は演技者としてそれを見せてくれます。

ペットの亀に脱走されて、大泣きする紳士役。
くだんの亀もいい演技を披露してくれるのですが。

実はボクも一昨年15年以上飼った亀に逃げられてしまい、感情移入してしまいます。

そう、彼が言う通り、亀は100年生きるのですから!

それはともかく。

ラッキーはそんな愛すべき人たちに囲まれて、来し方行く末を思います。

結婚もせず天涯孤独で(多分)、悲惨な戦争も経験して来ました。

その上、無神論者の唯物論者。

齢はすでに90歳。

健康にも不安が出てきます。

でも、なぜかラッキーが羨ましくもある。
そんな映画です。

★★★★★

映画レビュー:「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」


ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
オフィシャルサイトより加工転載

イギリスの歴史について少し勉強をしようと思っているところです。

この映画の原題は「Darkest Hour」。
なんでTheがつかないのかわかりませんが、「最も暗い時間」(夜明け前)ということでしょうか。

今年2018年のアカデミー賞で辻一弘さんがメイクアップ賞を取ったことでも有名です。

メイクを施されたのがゲイリー・オールドマン。

実在の人物を演じてシド・ビシャスからウィンストン・チャーチルまで、なんと振り幅の広いことか。

受賞にふさわしい、完璧なメイクです。

チャーチルに似てるかというと、ベースが全然違うので顔面自体は特に似ていません。
が、多分チャーチルってこんな感じだったんだろうなと思わせる説得力はあります。

ゲイリー・オールドマンって目が可愛いんですよね。
チャーチルの妖怪みたいな目つきとはちょっと違う。

それと気になったのが、演技派のゲイリー・オールドマンが、顔を殆ど覆ってしまうような特殊メイクに抵抗がなかったのかなということ。

顔の輪郭が違うので、かなりの面積をラバーで 覆っていると思われます。

微妙な表情筋が使えなくなるということですよね。
ボクは映画を観ていても全く違和感は感じませんでしたが。

フランケンシュタインの怪物や猿の惑星ならばまだ良いのでしょうが。
正味演技を見せる映画でドアップも頻発しているのにね。

あと、先日の「シェイプ・オブ・ウォーター」もですが、まだ記憶のある程度の昔の街並みや地下鉄駅構内の再現度が超絶高いですね。

黒澤映画なんかはそうでしたが、邦画もこれくらいのリアリティを追求して欲しいです。
映画は真実よりもリアルを目指して欲しいというのが個人的希求なので。

最近は時代の流れに逆行するように、妙に喫煙シーンの多い映画が目に付きます。
(今日も都庁内完全禁煙の報がありました)
劇中のチャーチルは常に高そうな葉巻を咥え(というか噛んで)います。
さすがに絵になりますけどね。

★★★★☆

映画レビュー:「グレイテスト・ショーマン」


the greatest showman
オフィシャルサイトより加工転載

なんだろう。

どこがだめなんだろうか。
いや決して作品としてダメとか全然ないです。

自分の問題です。

周りから(というか娘なんですが)めっちゃ良いから観に行けと言われて行ったのです。ちなみに彼女は3回観に行ってるわけですが。

ヒュー・ジャックマンと相性悪いのかな。
「レ・ミゼラブル」も映画冒頭でで挫折したし。

ヒュー+ミュージカルというのがだめなんだろうか。

映画はキャッチーな曲とダンスから始まります。思いっきりミュージカルしています。
普通ならここで心を鷲掴みにされるんだと思います。

舞台はサーカス。
しかし時代は19世紀。なので現在のシルク・ド・ソレイユな部分もあるけれど、多くは見世物の障害者などのマイノリティで彼らを座員の中心として描いています。
(ヒゲ女・犬少年・小人・・・)

物語の柱として、反差別やダイバーシティの重要性などが据えられいるようです。

そして彼らはおしなべて善意の弱者として存在します。
上流階級からも下流階級からもあからさまに迫害されています。

被差別者を率いて新しいエンタテインメントを作ろうと奮励努力する明るい主人公ヒュー・ジャックマン。わかりやすいし、歌も踊りも楽しい。

自分がもう一回観に行くかというと行きませんが、聞かれたらお勧めする一本です。

★★★☆☆