これはまあ、天龍源一郎(著)というよりは、聞き書きですね、多分。別に、天龍 著 と書いてある訳でもないし、編集者というか、ゴーストライターが読みやすくまとめてくれているのであれば、全然問題はないです。
ちょっとひねった構成になってます。
最終章に自分の生い立ちから少年時代・相撲時代などが書かれています。
あとはプロレスファン向けのプロレス観とか・・・すこーし愚痴とか・・・SWSの件とか。
ちょっと引くというのは、最初のほうからジャンボ鶴田の悪口が結構出てきます。割と全編通じて。
てことは、天龍革命ってアングルでもなんでもないやんちゅう話しですね。マジで嫌ってた節がある(;・∀・)
「死人に口なし」っていうことは重々わかって書いてる(暴露っぽい)んだと思います。
最終章に近くなると、そんなジャンボが反面教師になって、現在の天龍が作られた。早世したブロディやジャンボに恥ずかしくない試合を心がけるみたいなことが書かれているので、ちょっと救われる部分はあります。
ジャンボ鶴田はフィジカルにも恵まれまくった天才であったがために、努力というものを全く怠った・・・と。まあ、ここまでは生前からも言ってたように思いますが、人間性までいろいろと。
なんかちょっと天龍源一郎らしくない物言いかな。
らしくないといえば、アメリカ遠征中に、日本の彼女に頼んで音楽を送ってもらってたんだけど、そのオーダーがなんとユーミン\(◎o◎)/!それをギャグとかじゃなく、さらっと流してるところがなんとも(;´∀`) あの天龍が「中央フリーウェイ」とか?
それと、別に悪口でもないんですが、馬場さんの事・・・他の大多数の人のように、馬場さんをことさら尊敬してる風でもなさそう。
天龍のひたすら豪傑イメージが少しブレるかもしれない一冊です。