読書レビュー:のぼうの城


大分前に買って、ずっとおいてあったのをやっと読みました。

映画化される(されてる)のですが、水攻めシーンが読んでいるだけで東日本大震災の津波をイメージさせるので、公開を一年以上延期させるようです。

読後感というより、読んでいる最中から、こりゃ漫画(アニメだな)という感じを受けました。

ボクは特に歴史小説を沢山読んでいるわけではないのですが、吉川英治や司馬遼太郎なんかを読破してきた人にとっては、表現が安っぽく感じるのではないでしょうか。

読んでいて、いかにも現代的な・・・んー、よく知らないのですが、少年ジャンプ的なビジュアルが浮かぶんですよね。

長編とは言え、先述した先達の大長編を考えると、短い小説です。

それがご都合主義的に進んで行く感じがしないでもない。

ちどりとかの設定なんですが。中高校生とかにもシンパシーを感じさせるのではないでしょうか。

ちなみにちどりのキャスティングは当然のごとく芦田愛菜なんで。

読んでいて、実写版の映画より、ジブリに任せたほうがいいんじゃないの?と思いましたが。

小説ではのぼう様は長身の大男です。野村萬斎もイメージ的にはすごくいいんですが、ちょっと違うかな。

最初の展開は結構ゆっくりしてます。

ちょっと退屈するかもしれない。

しかし、その感覚は中盤あたり。

上り詰めたジェットコースターが滑走するようにブレイクします。

なるほど、こういうことなのね。という感じ。

まんまと乗せられます。

面白い、おもいしろい。

これが全くのフィクションであったなら、白けて読んでないとおもいます。

史実に則っエンターティンメントであるので、いきいきと楽しむことができます。

しかし、ある意味、映画化は楽なんじゃないかなと思ってしまいます。

全てが現代的なイメージで次々と思い浮かんでくるのです。

著者は本来脚本家なので、当然ですが、それを考えても確信犯だなと。

さて、自分でハードル上げまくった和田竜の今後が心配な快作です。

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