読書レビュー:暗渠の宿


最近、西村賢太がテレビによく出ているようだ。

最も、youtube等Webでしか観ていないが。

この人、歳は下だが本当に現代の人だろうかと思ってしまう。

妙に古めかしい難解で独特な言葉遣いも特徴的です。

作品や言動が大時代というか、リアルに昭和初期風価値観で不自然なく出来上がっているよう。

この間テレビに出ていた人で、大正から昭和初期にかけてのファッションや生活品で暮らしている女性がいましたが、そのような取って付けたような感じではなく、芯から社会に迎合せず、半ば世捨て人的な感じを受けます。

最も、それなりに確信的に演出クサイ言動もかいま見えますが。

芥川賞を取った時の有名なセリフに「そろそろ風俗に行こうと思ってます」というのがありました。これなども端的に生活や人となりを表してはいるのだろうが、多少の演出もあるように思う。

笑っていいともに出た時の動画も見た。ていうか、出すなよと(w
(関係ないけど、お昼のNHKに園子温がゲストだった時も引いたが)

その時のひな壇芸人との駆け引きも多分に自分のイメージを作った答えだった。

一言で言うとかなり「クズ」ですね(w いいともでもクズ振りをアピールしているようなので。

読み始めて最初に感じたのが、「暴力的なつげ義春」。

両者に似通った赤裸々な描写ですが、どうも、つげ義春ほどそれが作品に溶け込んでいるように思えず、無駄に刺々しさを感じてしまう。

そこが作者を受け入れられるかどうかのハードルになっていそう。

私小説ということで、ほぼ経験から書いているようです。

もちろん、無頼派というか、好感をもって迎えられようなどとは露ほどにも思ってはいないでしょう。

ひたすら粗野(弱者に対して)なんだが、一人称はひたすら「ぼく」。

これはテレビ出演の時も同じなんで、小説と実生活はひたすらシンクロするのだと思います。

作者が傾倒し、没後弟子を自認する藤澤清造の件(くだり)が度々出てくるが、ほぼ知られておらずボクもしらない人なので、そう詳細に語られても困る。

しかし、それが作者の依って立つところであるらしく、書かないわけにもいかないのでしょう。

あとがきを寄せているのが友川カズキ。

この人もつい最近まで知らなかったのですが、偶然に観た映画「IZO」の狂言回し的歌手として本人役で出演していました。

あまり好きにはなれませんでしたが、印象的な歌手です。

これにはなんとも言えない偶然を感じました。

この人が言うには、一発でヤラれてしまい、ハマったとのこと。

ボクとしては、確かに面白いんだが、うーん。という感じですね。

多分、他の作品も同じような感じなのでしょう。

あまり、創作はできないというような事をどこかで言っていたような気もするし。

芥川賞を獲ったのは「苦役列車」。本作を読んだ限りでは、芥川賞???という感じですが、さてどうでしょうか。

「苦役列車」も読んでみようと思います。


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