読書レビュー:女の子ものがたり


サイバラセンセのちゃんとした(?)読み切りの漫画作品としては、最高傑作かなと思います。

「いけちゃんとぼく」とかは漫画作品というよりは絵物語・絵本に近いような。

しかしまあ、そんなジャンル分けは対して意味は持たないと思ってます。

自分が西原作品を網羅してるわけではないですが、これまでは「ぼくんち」が好きでした。

それにしても、映像化がかなり多いですね。サイバラ作品は。

まさかの「毎日かあさん」TVアニメもありましたが。

大体は実写映画。

「パーマネント野ばら」
「ぼくんち」
「毎日かあさん」
そして
「女の子ものがたり」

この中で映画を見たのが「ぼくんちだけなので、残りの出来栄えも楽しみ。

本作はかなり筆者の実体験に基づいたサイバラヒストリーみたいな感じがします。

語られるエピソードがこれまでにもあちこちで出てきたものだし、実体験として語られてきたものも沢山あります。

その他のカラー作品によく見られる水彩の淡い色彩で描かれる、超リアルな女の子の実態。

アホでヘタレな女の子なんだが、年頃になると、なんとなく上手に「女」を演出できるようになっていくのですね。

田舎=純朴というこれまでの図式を破壊し続ける設定は、正味のところで勝負し続ける西原理恵子の揺るぎない切り口で、誰も否定することができない部分です。

田舎でも都会でもないところで生まれ育った自分としては、そのような田舎のエグさをいつも再認識させられます。

人間についても、本当に嫌な嫌な部分をこれでもかと抉り出し、それと対比させて、それでも捨てたもんじゃないよというメッセージも見えてきます。

この間、朝日新聞上で西原理恵子についての連載がありました。

これまで語られてこなかった現実の西原さんでした。

彼女の強さと才能には全く脱帽せざるを得ません。

どこまで本気なのかと思っていた高須センセとの結婚も、一番大事なのは子供であり、高須センセはいつでも切れるというような意味合いの事を言っていました。

繰り返し語られる金の話もペン一本でここまで上り詰めた西原理恵子だからこそ重みがあります。

多分、放っておくと前のめりにつんのめってペンを持ったまま絶命してしまいそうな気もしますが、それにブレーキがかけているのが前夫カモちゃんであり、子供以外の拠り所として高須センセを選んだのかもしれません。


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