は虫類の酒場放浪記


20131227

暮れも押し迫り、今日が仕事納めであろう人で賑わう梅田界隈。

新梅田食道街、どの店も一杯で入れない。

ようやっと入れた、安さだけが売りの立ち呑み。

カウンターの下にかばんを掛けるフックがあるのだが、そこすらも満杯。

どうしようかな、と思っていたら、隣の小さな先輩が自分のかばんを無言でおろしてくれた。そして自分の足元へ。

恐縮して礼を言いながら、掛けさせてもらう。

その後、無言で小一時間。

ぬる燗派だが、あまり野暮は言わず、火傷しそうな熱燗をお代わりしつつ。

隣の先輩に話しかけても良かったのですが、結局距離感がわからず。

そして、こちらの方が早めに退散。

かばんを持ち、手袋をし、別れ際に「お先です」と一言。

先輩もにっこりと会釈を返してくれる。

酒場(ジャパニーズパブ)はこういうものなのでしょう。

酔うのだけが目的じゃないし。

人生を豊かにするコミュニケーションが一番の値打ちかな。

たかが酒場、されど酒場。

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