映画レビュー:ディストラクション・ベイビーズ


ディストラクション・ベイビーズ
公式サイトより転載

ある種の新人監督はタランティーノや三池崇史の影響か、極端な暴力描写に憧れる傾向がある。
と、考えるのは偏見か。

しかし、ハンパな実力では陳腐な暴力しか描けない。

この監督、真利子哲也は本物だ。

勿論、俳優の実力もあってのことなのだが。

観終わっての第一印象。リアル青田赤道。

そう、全く映画の本質を言い得ていないが、リアルに青田赤道が存在したらこんな感じだろうう。

菅田将暉が良い。超売れっ子だが、さもありなん。

柳楽優弥は間違いない。


 

何の説明もなく無茶苦茶な映画は進んでいく。

なんで舞台が愛媛県の松山なのか。 ???

でも、その設定もなんかリアルだ。

この田舎にこの気違いどもは存在しそうだ。

静の柳楽優弥に動の菅田将暉。二匹の気違いの対比が良い。

雄叫びを上げる気違いの演技よりも、殆どセリフのない柳楽優弥の気違いぶりの方が高度な演技を要求されるように思う。
しかも、後半柳楽優弥はサングラスをかけ、あの目ヂカラを封印してみせた。

サングラスの内から立ち上るような狂気は素晴らしい。

このような映画(テーマ)は70年代の邦画にも多く見られたように思う。
原田芳雄や松田優作あたりの映画として。
しかし、松田優作はどちらかというと、スーパーヒーロー。
等身大の柳楽優弥や菅田将暉の存在感こそは現代の映画と言える。

スマフォやSNSの使われ方がリアルなのだが、それもしばらくすれば時代を感じさせるものとなるのだろう。


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