映画レビュー:「小さな独裁者」 史実に基づく稀代の詐欺師


小さな独裁者
オフィシャルサイトより加工転載

最近、ヒトラーを扱った映画が何本か公開されていました。
本作はナチスドイツを描いてはいますが、ヒトラーやその側近などは出てきません。

敗戦の色濃いナチスドイツの前線での残酷な身内同士の殺し合いなどが描かれています。
しかも本作は事実に基づいています。

「プライベート・ライアン」や「ランボー 最後の戦場」もそうでしたが、最近の戦争映画はとことんリアルに描写することで、反戦を主張してるんでしょうかね。エグいです。

トレーラーにある程度の内容をご紹介すると。

上記の通り、敗戦前夜のドイツです。
すでに民間人からも全く忌避されるナチスドイツの兵隊たち。
脱走兵が相次ぎ、敵国イギリスなどへの投降を恐れたナチスの上部は、彼らの捜索捕縛を強化しています。捕まればまず死あるのみ。

本作の主人公も脱走した上等兵の若者です。

命からがら追手から逃れ、偶然に途上で止まっていた軍用車から食料や将校(大尉)の軍服一式を盗み手に入れます。
この時点でどこまでの思惑があったのかはわかりませんが、彼はその立派な軍服を着込みます。立派なナチス将校の出来上がりです。
その後、大尉の軍服を着ているということで、途上で出会う兵隊たちから勘違いされ、彼らを部下にしていきます。

生まれながらに詐欺師の才能があるとしか思えない主人公は、別の部隊などと遭遇しながら、その都度うまく言い逃れ、本物のヒトラー総統直属の将校であると信じ込ませていきます。
最近は良くパワハラが問題視されますが、こういった軍隊というのは究極のパワハラで成り立っているのですね。

で、この主人公にはまったくもって人間的な魅力が感じられず、感情移入などできません。
なのに、なんどもバレそうな危機が訪れるたびにハラハラしてしまいます。

ナチスドイツがどうなっていくのか、私達は知っています。
今後、主人公がどのように危機を回避していっても、行き着く先は見えています。
さて、何きっかけでどうなるのか
驚き?の結末へ。

ついでにいうと、エンドロールでも結構楽しませてくれます。

★★★☆☆

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