読書レビュー:MY LIFE OUT SIDE THE RING〜わが人生の転落


ハルク・ホーガン,マーク・ダゴスティーノ
双葉社
発売日:2010-10-20

ビル・クリントンほどではないが、結構分厚い本である。

日本と比べるとアメリカは本は非常に高価である。というより、日本は本が安いようだ。

アメリカでもっとも有名なプロレスラーである「ハリウッド・ハルク・ホーガン」の自伝。

この厚さでは、それこそ、アメリカンな内容で、途中で挫折するだろうなと思っていた。

しかし、存外面白く、読み進めることができる。

と思いきや、やはり2/3を読んだところあたりで、どうも雲行きがあやしくなってきた。

なんだか、身内(離婚したホーガンの妻)のことや、仕事の契約上のトラブル・裁判沙汰など、プロレスに関係ないことがだらだらと続き始めるのだ。

まあ、素顔のホーガン=テリー・ジーン・ボレアについて興味があるわけでもなく、イヤになって読むのをやめてしまった。

映画「ビヨンド・ザ・マット」「レスラー」以降の著作でもあり、いまさら暴露本でもないが、裏話が赤裸々に描かれてはいる。その件については特に興味をひかれることはないけれども、80〜90年代のマット界の変遷の真相(?)としては面白い。ドラッグとかね。

あと、ビンス・マクマホンの成り上がる背景であったり。

人間ハルク・ホーガンはやはり興味深い人物である。自伝であり、当然一人称で描かれ進展していくので、話半分以下には読んでいるのだが。

あの、最強の大男が、本人言うところのヒステリーなわがままな愛妻とその親族に振り回されるというのは、ある意味お約束か。

おそらく編集者との共著なので読みやすさはあるとおもう。冒頭から自殺寸前のシチュエーションで始まるところなんか、ドラマチックですね。

最後まで読めなかったので、結論は書きにくいけれど。いいんじゃないでしょうか。

かつて、ゴッチやテーズは、最近のプロレスの象徴としてのホーガンをなんちゃってレスラーのようにこき下ろしていたが、ここではそのホーガンが新鋭のザ・ロックあたりを、今どきの甘ちゃんレスラーとして扱っているのがなんとも興味深い。


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