ずっと気になっていた柳家喬太郎。
西の笑福亭三喬と並ぶお気に入り。
「朝日東西名人会」at梅田シアター・ドラマシティー。
本日のトリは笑福亭福笑だったのですが、目当ては当然、柳家喬太郎。
長く続く現在のお笑いブームの中にあって、漫才・コントと同じ空気感の中で伍してやっていける稀有な存在です。
と言っても、すでに50歳近いのですが。
何年か前の舞台をyoutubeで観ていたので、髪も真っ白になって、おまけにえらく肥えてて貫禄十分です。
ま、この大きなお腹もネタの中できっちりと活かしていたのですが。ちなみに掛けたネタは「たいこ腹」ね。
仲入り前の中トリが三遊亭圓丈で、どういう選択かしらないけども、新作の人情話をかけました。
圓丈といえば、紋付の紋をストーンズのアッカンベーステッカーにしてた、ヘリウムより軽い噺家さんだったと思うんですが、今日のネタは何だったんだろうという違和感が残りました。
あれはあれで良かったんかな。
さて、仲入り後の喬太郎ですが、期待をはるかに越える面白さでした。
東京からの来演なので、ともすればアウェイ感も大いにあるだろうが、そんなことは微塵も感じさせない。
もっとも、ボクを含めて期待感の方が大きいだろうから、そっちの方がプレッシャーか。
完全に客を自由自在に操っていた。文字通り手のひらに乗せてころがすように。
ナマ喬太郎はどうなんだろうと思ったこちらの浅はかさよ。
ほんま、やられました。
福笑さんもこのあとではやりにくいだろうなという感じ。
福笑師のネタは「口入れ屋」五代目桂文枝のものではない、豪快な演出はいかにも笑福亭でした。
とりあえず、三遊亭喬太郎さん、機会があれば、何度も観たい聴きたい噺家です。
しかし、大阪界隈のホール落語では、ほぼ、はずれなく会いますね。
落語作家の小佐田定雄センセイ。さすがに。