映画レビュー:実録外伝 大阪電撃作戦(1976)


著者 :
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日 : 2010-12-03
何を観ようかなあと探してると、あ、これは。

「京阪神殺しの軍団」はむかーしに観た記憶があるけど、これ観たっけ?

多分観てないお思うのでチョイスしました。

『実録外伝 大阪電撃作戦』

いきなり、大阪市大正区から始まります。

ケンミンショーでなくとも、映画などで大阪を描く場合、象徴として中央区(道頓堀)とか浪速区(通天閣)をとりあえずもってくるんですが、そうでないところがリアル。ちょーリアル(w

といっても実録なので、モデルの抗争事件があったのだから仕方がない。

前編、大阪とその近辺が出てくるので、ジモティは楽しさ倍増です。

実際その地に住んでる人たちはたまらんかったでしょうが。

監督は中島貞夫。

いい仕事してますねえ。

「仁義なき戦い」から始まる実録路線を、他の監督たちもその路線を踏襲しています。

その中の佳作。

エグさグロさでは「仁義」を凌駕してます。

「アウトレイジ」と比べても、エグい。

「アウトレイジ」の取ってつけたような真性サド的な暴力ではなくて、身の回りのもので効果的に生理的に嫌なことをしてる感じで。゚(゚´Д`゚)゚。

なんか、まだ「アウトレイジ」の方に品を感じてしまいます。

☆☆

で、「仁義なき—」の俳優達が総出演。

出てないのは、菅原文太・金子信雄・千葉真一・北大路欣也とか。

今回の主役は松方弘樹です。

そして、(個人的に)目玉は松方・目黒の兄弟共演。

目黒祐樹が思いの外素晴らしい!

片目を白濁させて兄を食うくらいの迫力を見せています。

そしてラストでは待望の兄弟対決。

同じくらい特筆すべきは渡瀬恒彦のハジケっぷりキレっぷり。

東映ステゴロNo.1とか言われますが、単にアブナイ人だったんじゃないの?という感じです。

兄・渡哲也を常に意識して、しかし俳優としては越えられない。

そんな鬱屈したエネルギーが、そうさせるのでしょうか。こちらも又、兄弟の見えない対決か。

☆☆

ピラニア軍団その他大部屋の皆さん。

東映常連のヤクザなみなさん、総出演。

特に、志賀勝の髪型が秀逸!これは文章にしても伝わらない何かがあります。

モデルがいたのでしょうか。なんか病気の犬(病犬=やまいぬ)的なわけわからんコワさを醸し出しています。

我らが福本先生も大活躍。無口な目黒祐樹よりセリフが多いw。

その上、渡瀬恒彦をボッコンボッコンの半殺しにしています。

☆☆

今回は「仁義なき—」でいうところの山守さんの役を、これまた常連の小心者:織本順吉が同じ山守カラーで演じています。

田岡組長(モデル)はもちろん丹波哲郎。

丹波さんは多分、これらの一連の映画をほとんど自分でも区別できてないでしょうね。

そしてしびれる敵役(ていうか全員ワルですが)に成田三樹夫。ミッキーファンは堪能できます。

当然ですが、大阪・神戸が舞台なので、ほぼ全員関西弁です。

そつなくこなす小林旭は山健役で、相変わらずの貫禄。

丹波哲郎は相変わらず関西弁ヘタですが。

「アウトレイジ」のコピーが「全員悪人」でしたが、それをいうなら、こちらでしょう。

全く誰にも感情移入できない、清々しいまでに悪というかクズを描いた、ある意味暴力団排除的意味合いの強い内容かと思います。

でも、楽しいんですよね〜。なんででしょう。


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