映画レビュー:「のぼうの城」


著者 :
Happinet(SB)(D)
発売日 : 2013-05-01
原作を読んで、その面白さに映画公開を待ち望んでいた矢先に東日本大震災が起こり、そのカタストロフィ描写(物語の舞台、忍城に対する大規模な水攻め)のあまりの相似性に公開延期になり、見そこねていた映画です。

件の一連のシーンは、福島から遠く離れた関西に住む自分でさえ、胸の苦しくなるリアルな映像でした。

今回DVDで鑑賞しましたが、失敗です。これはやはり映画館の大画面で観るべきです。少なくとも初回は。

2時間半に近い長さですが、まったく冗長さは感じさせません。原作の良さを活かしたテンポの良さ。

ストーリー展開も知っているのに、引きこまれます。

しかし、原作にはないエグい戦闘シーンもあるので、子供は大丈夫かなという感じもしないでもない。

よく似たシーンは「もののけ姫」でもありましたが。

☆  ☆

さて、圧倒的な不利な状況での戦い・・・ということでは、思い起こすのが「300 スリーハンドレッド」。

どちらも史実なので、パクリ的なものはない。

まもなく続編も公開されるようですが。

「300」と比較しても、負けていません。

いや、勝っています。独断で。

「300」は『どうよ、このCGI≒CG、スゴイでしょ!』的な感じなのですが、「のぼう」はどこまでがCG?という感じ。

理想の特殊撮影です。

最近は、どこからがCGなんだ?と、つい無意識に観てしまう悪い癖がついていますが、途中からその作業が無意味なことに気付き、意識しなくなってきます。

スケールがすごい。

これが冒頭に書いた大スクリーン所望という理由です。

☆  ☆

原作では、のぼう様はウドの大木を絵に描いたような大男ということになっています。

映画ではご存知野村萬斎。

結果的に大成功のキャスティングでしょう。

エンタテインメントに徹しているので、野村萬斎の狂言舞台で鍛えた発声とオーバーアクトがピタリとはまっています。

あと、変にプロレスラーとか使わない、ぐっさんの豪傑:和泉守もケレン味たっぷりで好感度大。

佐藤浩市は渋過ぎのはまり役。

主役級三人組が好演してます。

敵組?と言っていいか。

石田三成の上地雄輔も予想以上の出来栄え。いい男ですね。

原作が先か、映画が先か。

基本、ボクは原作を最初にやっつけたい派なんですが、この作品に関してはどちらでも良いと思います。

昨今、ブラック企業が問題になっていますが(参院選にもねぇ)、人を動かすということがどういうことなのか。

この映画を観て欲しいです。

あと、やはり日本は田んぼだよ。なんだかんだ言っても。TPPも慎重に。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です