映画レビュー:百円の恋  一押しの安藤サクラ


100円の恋

映画とは関係ないですが、本作の主人公は安藤サクラ演じる役名を斉藤一子(いちこ)と言います。

年明けにボクに一つの訃報が入りました。もう、25年は会っていなかった昔の仲間が自ら命を絶ったというしらせでした。昨年末になくなったということです。
大変に温厚な人でしたが、いかにも幸薄そうな人でもありました。

その人の名前も「一子」といいます。
あまりにもタイムリーで、映画の内容と重なってしまいました。

さて。

本作はシナリオで受賞したらしいですが、まさに安藤サクラのために用意された台本とも言えます。

とはいえ、脇役も完璧な仕事だし、細部にわたって素晴らしい出来です。
どちらかと言うと、準主役(主役の)新井浩文が安藤サクラの存在感と説得力に完全に持って行かれてるかんじです。

ボクシング及びその練習シーンについては、数年前の映画版「あしたのジョー」の伊勢谷友介と山下智久も根性見せてなかなかでしたが、ボクのジャッジでは10対7で安藤サクラの勝ちです。
太って痩せての体づくりはデニーロ並みです。
ストーリーとは別に、そこも大きな見所の一つ。
そこに恋をすることによる変化も加わり、最初の貧困干物のブヨむくれがどんどんと素敵に可愛くなって行く。

昔ボクシングをかじっていたものとしては小賢しい感想の一つでも書きたいけれど、見ればわかるということで。
あの動きはちょっとやそっとでできるものではありません。ていうか、普通の女優ならば何年やっても無理でしょう。単純に恐るべき身体能力です。

どうも最近の映画は喫煙シーンについて、全然なかったり、やたらと吸ってたり両極端な気がします。
本作も主要登場人物がほとんど喫煙者。
一子も最初はそうなんですが、目標を持ってボクシングの練習に打ち込むようになってから、喫煙シーンも描かれなくなります。
一方、嫌味なやつという役どころのコンビニ上司はバックヤードで吸っている一子を嫌がるのですが、やはり喫煙をダメなやつを象徴する小道具として使っている嫌いもあります。
少なくとも、プロボクサーが練習の合間に吸ってちゃまずいよな。
ロッキーもダメダメなときは吸ってたけど。

最後のシーンの安藤サクラの後ろ姿、もう誰だかわからんくらいに小さくなってしまってます。
主演作がたくさん公開されてるので、目が離せない女優ではあります。


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