映画レビュー 「たちあがる女」 なんかいい感じに描いてるけど、テロリストですから!


たちあがる女
オフィシャルサイトより加工転載

アイスランドの映画。

アイスランド映画というのは初めて見たと思います。

一言で言って「おばちゃんのランボー」ですね。


舞台はアイスランド。

間もなくウクライナから念願の養子を迎える、中年の女性。

いつもは合唱団の指揮者として穏やかに過ごしています。

アイスランドの大自然もすばらしい!

しかし、彼女にはエキセントリックなもう一つの顔があります。

それは。

環境保護のために大企業の工場を潰すというとんでもない野望を抱いているのです。


映画の冒頭、いきなり、工場の送電線を弓矢で破壊するという、まさにランボーな行動に出ます。

まあ、地域住民にとってはこの工場は苦々しいものではあるのですが。

だからといって、工場の労働者にも生活はあるし、政府に認められて操業しているわけですから。

それを反対だからといって実力行使で妨害するというのもいかがなものか。

しかも、これから幼い養子を迎えようとするのに、この行動は暴挙というしかないし、心から応援するには躊躇します。

ボクには環境テロのシーシェパードとかぶって見えます。


なんと、この映画は公開前からハリウッドでジョディ・フォスター主演・監督でリメイクされることが決まっているそうです。

なんで公開後すぐにリメイクするのか意味がわかりませんが、ハリウッドリメイクとなると、マーケットのレヴェルが全く違うでしょう。


この映画で気に入ったところ。

BGMがジンタ(?)的なんですが、そのスリーピースの楽団が{常に}シレッと画面に出てくるのです。登場人物でもなんでもなく。

その効果でランボー的緊張感が腰砕けになって、喜劇的になります。

プラス民族衣装を着た合唱団もそれに加わり、画面がほんわかしてきます。

非常に好ましい演出。

さて、この演出までリメイク版では踏襲するでしょうか。

したら、リメイク版の負けのような気もしますが。

あと、喜劇というと、全く関係なく自転車でアイスランドを旅する外国人の青年が出てきます。

この彼がなんの罪もないのに、テロリスト主人公の代わりに度々職質されて連行されるのです。
これがちょっとおもしろい。

まあ、作品の終わり方が???なところもありますが、非常に好ましい作品ではあると思います。

★★★☆☆

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