読書レビュー:はじめての宗教論 右巻~見えない世界の逆襲


佐藤優さんの著作にしては、比較的わかりやすい。かな。

宗教論といっても、佐藤さん自体が同志社大学神学部卒のクリスチャンなわけで、ベースはキリスト教なわけです。

もちろん、キリスト教学が新書の一冊や二冊に収まるわけはないので、ホントに初歩の初歩の入門の入門であります。

佐藤さんの「獄中記」はまだ半分ほどしか読んでないので、そっちも読まなければ。

とりあえず、この人はどこまで信用していいのかという見極めが難しいのです。

鈴木宗男って、どう考えても好きにはなれないんだが、佐藤さんは全面擁護だし、自身も偽計業務妨害とかで結構長期間牢屋に入ってたんですよね。だから「獄中記」。
つまらん小悪党でないことだけは確かだし、非常に魅力的でもある。

博覧強記。東大の一つや二つ枕に寝てそうなイメージです。

あとがきを最後に読んだのだが、これは前書きとしておいて欲しかった。
ご自身の基本的視座を書いているのだが、まず、キリスト教徒であること。

そして、宗教学は主体的でないと本質から外れるという基本姿勢。

そこはボクと根本的に食い違うとこですね。

ボクはそれは教学だと思う。

宗教学・比較宗教学であるならば、やはりニュートラルである必要があると。

ちらと出てくるロシアの科学的無神論というのが気になる。ちょっと調べてみよう。

ただ、上記のように自分(佐藤氏)はクリスチャンなのであるから、論も偏向していると明言している。そのわりには極端にキリスト教を突き放して冷静に分析してると感じましたがね。

書いたように、平易ではあるのだが、聖書の引用を多用している部分はやはりわかりにくいかな。そりゃ、仕方ない。頑張って聖書も読んでみよう。

印象・記憶に残った豆を。

イエス・キリスト。

イエス=ジーザス/イエススというのは無論人の名前である。だが、キリストというのは「油を注がれたもの」という意味で、古代の王が即位する時に油を注ぐ儀式があったことに由来するという。

なので、イエス・キリストと呼称した場合、それは「主たるイエス」という意味であるから、キリスト教信者であるということ。

て、ことはあれかな。「ハイル・ヒトラー」とか「ジーク・ジオン」とおんなじ感じなのかな。え、違う?

これは右巻ということなので、次は左巻を読んでみます。

左巻はこちら

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