syoujiki のすべての投稿

マーテンズピルス


という、ビールを発見。

や     ま     や   さんで。

なんとビール王国ベルギー製。なのにピルスナー。

ベルギーのピルスナーというのも、ジェロの演歌のような居心地の悪さを感じますが。

安い。6缶880円。発泡酒・雑種並のお値段。ビールです。
(発泡酒・雑種の定義というのは非常に複雑なのですが、主には麦芽の使用量のようですね。あとは副原料とか。なので、高価なベルジャンビアなどでも、日本の酒税法上は発泡酒と記載されているものもあります。)

先日大満足だった韓国のバーリアルラガーと同じお値段。

なので、試してみる価値あり。

グラス、うっかりエビスグラスに注いでしまった。

泡立ちが良いです。呑む時に泡が鼻に入ってしまった。

味は・・・なんかあんまり特徴ないですね。フレーバーも特に。

えー、バドワイザーほどではないけれど、ハイネケンみたいな感じですかね。

主張がないので、どのフードにも合うかなという感じです。

一言で言うと、可もなく不可もない。

こりゃ、やっぱりバーリアルラガーの勝ちです。

あと、330mlなので、若干損した感もあるかも。

映画レビュー:若き日の次郎長 東海一の若親分


若き日の次郎長 東海一の若親分 [VHS]

なんと、今回はテレビ地上波による映画鑑賞です。

前から思ってるんですが、KBS京都はエライ!!

さすが、東洋のハリウッド。

なにがすごいってね、週一の映画(邦画)、地上波でCM一切なしで放映してくれるのですよ。もちろん主にはレアな時代劇。

東京のフィルムセンターとかに憧れてたけど、これもすごい大英断ですよ。

テレビなんかいらねぇと思ってたけど、こういうのがあるから捨てられない。

本日は錦之助の次郎長シリーズ。

錦之助と言えば森の石松なんだが、次郎長のシリーズもあるのよね。

両方やったのって、この人だけじゃないか?

時代劇映画最後の輝きを見せてくれる・・・監督はマキノ雅弘。

清水港なんだけど、錦之助兄ぃはいつもどおりの巻き舌のちゃきちゃきの江戸っ子。これはまあ、お約束。

一瞬、破れ傘刀舟の原型もみせてくれます。

大政・小政・桶屋の鬼吉・関東綱五郎・法印大五郎・・・キャラ立ちまくり!!

このフォーマットを活かしきれていない現在の映画はどうかしてるよ。
マキノ雅彦(津川雅彦)版の次郎長は未見だけど、近いうちに観てみよう。

しかし、田中春男の法印大五郎の安定感は異常。

シリーズが変わっても、会社が変わっても、法印大五郎だけは常に田中春男。

こんな治外法権的キャスティングってないよな。

関東綱五郎を演じるのは寅さんよりずっと前の渥美清。この頃から啖呵売を見せてたんですね(゜-゜)

オールスターではないけれど、十分豪華なキャスティング。

こんなに鉄砲撃ちまくる次郎長は初めて見ました。

ワンパターンや予定調和などといった言葉も陳腐に思える、豊な時代の映画です。

※それとね。放送禁止用語もそのまま修正なし。放映後、お断りもありました。今どき珍しい処理です。

映画レビュー:津軽百年食堂 オリラジが(・∀・)イイ!!




ボクにとっての「東北」のイメージは相反する二種類があります。

イメージです。行ったことないので。

行ったことのある日本の北限は茨城県取手市。まで。

そこから先は靄がかかってます。

あんまり知り合いもいないし。

さて、そのイメージの一つは「田園に死す」。寺山修司ですね。ボクの観たことのあるのは映画だけですけど。で、その流れで三上寛「ひらく夢などあるじゃなし 三上寛怨歌集」これはCDで持ってます。

これらの暗さと業と怨念とタブーと・・・混ざり合ったものが、勝手ながらボクの東北(青森?)のイメージでした。

そこに吉幾三の「おら東京さ行くだ」とかオヨネーズ「麦畑」などがコミカルな東北弁で台頭。いや、こんなのは東北じゃないし。とか思っていました。失礼ですね。

まあ、ともかく、この二極的なイメージがボクの小さな世界では東北だったわけです。

理想は前者なんですけど。

そして昨年。梅田のシネ・リーブルでこの映画の予告編を観て、なんとなく気になってました。

しかし、その時は、なんでオリラジが主役なんだ。ちょっと下火なのに、ミーハー狙いのキャスティング?とか思ってたのです。

今回鑑賞して・・・謝ります。オリラジさん。大森監督。

この二人演技がいいんですよ。

すごく自然で。二人がオリエンタルラジオだということを忘れて映画を楽しめます。

二人そろってね。

藤森のあの声なのに藤森じゃない。

ホントに自然で、伊武雅刀がクサく思えてくる。

福田沙紀も上手ですね。ヤッターマンしか知らないけど。

百年前の事と現在の事がカットバックで進んでいく。

最近の村上春樹の小説のようです。

特に大事件もないし、ショッキングなこともない。普通に怒ったり泣いたり笑ったり死んだり・・・。

コンパクトにまとめられて観た後に疲れも残らない、満足感だけ残ります。

淡々と進んでいくいい映画ですよ。

困ったのは映画の中にたびたび出てくる「津軽そば」食いたくてたまらなくなります。

読書レビュー:暴力団 (新潮新書) 溝口敦


タブーに挑み続ける溝口敦さんの暴力団に関する最新刊且つ集大成であると自ら書いておられる。

確かにこの新書一冊で、実に多角的な「暴力団」の解説書になっていると思う。

さて、圧力に屈せず、沢山の告発をされてこられたノンフィクションライターである。

その一方、言わずもがなではあるが、多くの映画・漫画等の原作にもなっている。つまり、エンターテインメントであるし、それらはヒットし、多額の収入を原作者にもたらしているはずである。

本書のなかでも、暴力団廃絶を訴えている。にも拘らず、言い方は悪いがその暴力団が飯の種。このジレンマをどう解釈すれば良いのか、今のところ分からないが、この場では措いておきたい。

現実に五代目山口組組長渡辺芳則についての出版を強行した時には、その数カ月後に刺されたとのこと。

公に書かれていない駆け引きもあったのか、詳細はわからないが、命がけであることには違いない。

現在の暴対法・暴排法によって、従来の暴力団は弱体化し、羽振りの良さも格好良さもなくなり後進はほとんど育たなくなっているらしい。

変わって台頭してきたものが、組織力やかつての秩序をもたない小規模集団ギャングもしくは個人達で、筆者はそれらを「半グレ集団」と呼んでいます。

本書の要約をしても仕方がないので、端折りますが、暴対法・暴排法はそれなりに機能していると。

暴力団と呼ばれる犯罪者集団は早晩消滅するであろうと予測しています。

暴力団は「必要悪」と呼ばれることもありました。

実際、ボク個人は彼らは自身のシマを守るためではあるけれども、一種自警団的な機能もあるのではないか。中国マフィアや不良外国人に対する抑止力にはなっているのではないかと思っていました。

本書ではシチリアマフィア(マフィアというのはイタリアの犯罪集団ギャングのことではない)、香港マフィア、台湾・中国流氓(リュウマン)、南米のコカインカルテルなどの説明もされています。やはり怖いのは台湾と南米のようですね。中国は案外ヘタレらしい。いや、その方がいいけど。

で、それらが野放図に日本に入ってきた時に、暴力装置である警察が対応できるのか、という不安は抱いていました。

この件に関する明確な答えはなかったように思いますが、暴力団そのものが消滅しても、結構大丈夫だという見解は書かれています。

清水次郎長や幡随院長兵衛の昔から(もっと昔だけど)そういった治安のための公権力と密接に結びついてバランスをとっていたヤクザ〜暴力団の消滅がどういう日本を作り出すのか。本書を参考に考えていきたいと思います。

読書レビュー:のり平のパーッといきましょう


聞き書き・小田豊二 と、なっています。

10年ほど前に日本一(世界一)の切られ役・福本清三さんの聞き書きを同様にヒットさせた編集者です。

福本さんのハリウッドデヴュー(ラスト・サムライ)の効果もあって、続編も作られた佳作です。

しかし、こちらの方が完成度は高いと思います。

まさに聞き書き、三木のり平の口調、所作を彷彿とさせてくれます。

少し前までは「エンタの神様」などをちょくちょく観ていたのですが、最近はテレビ自体をほとんど観ていません。

この本は全芸人(お笑いだけではない)が、須らくバイブルとして持つべきだと思います。

もっとも全員が三木のり平でも困りもんですが。

芸人としての矜持の持ち方を教えているように思います。

聞き手を通して、芸人とは何かと問いかけているようにも思います。勿論、ビートたけし同様江戸っ子のシャイさで、そんなことはおくびにも出してませんが、ボクの勘ぐりです。

にしても、三木のり平というのも想像するに、後輩としては怖い存在であったのだろうと思います。

小田豊二さんはよくぞここまで肝胆相照らす仲になれたもんです。

当の三木のり平さんがそう言って感心してるのだから間違いない。

このタイトル「パーッといきましょう!」はご存知東宝喜劇の「社長シリーズ」中に演じた当たり役の宴会部長の決め台詞。

もっとも三木のり平を端的に表す流行語です。

しかし、ご本人はその映画をあっさり否定?してしまいます。

社長シリーズなんてクソだよ・・・と。

そこまで言うか?

どこまでが本音かは知りませんが、のり平師にとっては舞台(ライブ)こそ至上のものらしい。

本名田沼則子(ただし)。この名前から女性だと思われ、終戦の5日前まで召集令状が来なかったらしい。

で、戦後、遊びはひと通り、というか生まれ育ったのが花街。

一時ヤクザの一家に身を寄せていたということも語っています。

「遊びは芸の肥やし」を地で行った人です。

しかし、巻末近くに掲載されている奥さんとの(結婚後!)の往復書簡(ラヴレター)の素晴らしさ!!双方に文才があるので、個人的なものなのに読ませてくれる。

写真も多く掲載。

一緒に写っている面々がまたすごい。

森繁・フランキー・淡島千景・乙羽信子・大村崑・藤山寛美・・・

写っているご自身の表情・躍動感も感動します。

小田さんъ(゚Д゚)グッジョブ!!です。

映画レビュー:カウボーイ&エイリアン


6代目007ジェームス・ボンド役のデニス・クエイドとハリソン・フォードが主演です。

「VS」ではなく「&」なんですね。

原題も「Cowboys & Aliens」なんですが、この人たちはカウボーイかな?

できるだけネタバレしないように書きます。

デニス・クエイドがボンドを演じた時は、あまりのイメージのギャップのためにかなり叩かれたそうです。

そうでしょうね。

ボクもなんちゅう暗そうなボンドなんだと思いました。

しかし、映画は大ヒット。今年デニス・クエイド版の3作目が封切られます。

魅力のある俳優さんだと思います。さすがですね。

最初の登場で(特に派手とかではなく)、がっちりと掴んでくれます。デニス・クエイド
存在自体がリアルな俳優さんです。

だからこの荒唐無稽な、結構細かい突っ込みどころのある映画に説得力を持たせてくれてます。

もちろん、CGIはがっつり使われており、すごいレヴェル。

でもそうではなく、実際に命がけのシーンも沢山あるのだと思います。

CGで創りだされたのかどうなのか見分けがつかない部分もあるのですが、デニス・クエイドが爆風で体もっていかれているようなシーンもありました。

シュワちゃんやスタローンもいいですが、「ミスターリアル」スリムマッチョで格好いいデニス・クエイドが堪能できます。

あと、ハリソンの悪役ぶりも必見。

読書レビュー:パチンコに日本人は20年で540兆円使った (幻冬舎新書) 若宮 健



ブクログでレビューを見る»

若宮健氏のъ(゚Д゚)グッジョブ!! 二冊目です。

なんか、たまたまこれを書いている隣の部屋からテレビの音が聴こえる。観ていないのでわからないが、急成長を続けるマニラのカジノを紹介しているようだ。

マニラはラスベガスを抜いて世界一のカジノになったそうだ。
税収の7割がカジノによるものであるとテレビは伝えている。

そのことも本書には記載されている。

本書のタイトルには「540兆円」という数字があるが、直近の数字では我が国日本のパチンコの総売上は年間20兆円規模。
世界一のカジノのマカオの「十倍」なのだ。それでも10兆円(!!)ほど減って業界も大変らしい。5兆円あったら大阪市の借金なくなるんですけど・・・。

基本的には前著「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」と重複する部分もあるのだが、2冊とも読んで全く差し支えはない。焼き直しのレヴェルではなく、切り口を変えてより厳しくまたショッキングに現状を伝えている。
これは東日本大震災がその間に起こったことと大きく関係をしている。

石原都知事は震災後、自動販売機とパチンコの無駄な電力消費について批判を行なってきた。
なぜか個人的には自動販売機の件に目が行ってしまい「そりゃ、的外れだろ」と思うにとどまってしまった。

しかし、改めて考えるにパチンコの明らかに過剰で下品なネオン・パチンコ台そのものの電力消費これは珍しく石原氏の意見に賛同する。

東北では義援金までがパチンコ屋に吸い上げられてしまっているという。

石原都知事は、少なくともパチンコ利権とは無縁らしい。しかしパチンコを断罪するのは結構だが、その一方で東京にカジノ誘致とはなんなのか。

これは当然大阪の橋下氏にも言いたい。

世界一の賭博場国(勿論、パチンコのことである)にさらに大規模な賭博場を設けてどうしようというのか。

国及び地方自治体の大借金をバクチで穴埋めするのが健全な方法なのか。

百歩譲って、国営賭博なので民間違法賭博であるパチンコよりもマシとは言えよう。富裕層のみをターゲットにし、外貨の獲得を主眼におくのであれば。アラブの王様に来てもらおう。

しかし、これだけは言いたい。

外国向けには目を瞑るとして、国内では「カジノ」という呼称をやめてほしい。格好良く言い換えないでほしい。常に公式・マスコミにおいては「賭博場」「博打場」などの呼称を徹底するべきだ。バクチはバクチなのだ。

ギャンブラーなどと言う必要はない。遊ぶ人は全員「博打打ち」だ。ルーレットもチンチロリンもやってることは一緒なんだから。

掛け金が高くても、ドレスコードがあってもバクチはバクチ。

本書の内容は実際に読んでいただきたいので、かなり脱線した持論となってしまいました。

パチンコに関しては、ぜひ全廃の方向で。しかし、昔のほんとの意味で遊べるパチンコは良かった。

全てがダメと言う気はない。

せめて電役(懐かしのゼロタイガー)あたりで止まっておけば、これほどの病んだ状態(主に依存症の引き起こす悲劇)にはならなかったのではないか。

政治家の利権問題、警察の天下り問題、三店方式の違法換金問題も残るのではあるが、全廃ではなく縮小が望ましいとも思う。その方がさらに難しいだろうか。

どうしようもないパチンコの片棒を担いでいる人気アニメや歌手。小遣い稼ぎで休日のゲストでホイホイ出かける芸NO人には猛省を促したい。

和田アキ子はもぉどうしようもないかもしれないが、いいかげんにしろよ郷ひろみ。お前パチンコやったことあるのか!?

憂国の士というのであれば、各右翼団体のお歴々。パチンコメーカーやホールに突撃したらどうですか?

映画レビュー:実演 ! 淫力魔人 イギー&ザ・ストゥージズ


God father of Panks
God father of Panks

十三の第七藝術劇場で一週間限定上映。

しかも一日一回だけ。GWの初日が封切り?でした。

この日は大阪市天王寺さんの古本市が行われるひで、どちらも行きたい。

しかし四天王寺の古本市は巨大古本市なので、気合を入れないと集中力が持ちません。
その上、4月の真夏日なので、どのように体力を温存しようか、悩みどころです。
でないと、午後8時40分からの映画まで持たない。

本日はこのために(半分は)福井から夫婦で来阪したS氏と、彼と20年近く振りでFacebookで邂逅したSと同姓のS氏(ややこしい)と一緒に鑑賞するという段取り。

しかし、「淫力魔人」て誰が邦題をつけたんでしょうかね。前から思ってたけど。
Raw Powerを直訳すると、そのままの力=実力ということですよね。

なんで「淫力」(こんな日本語あるのかしら。

IGGYはわかってるのかね。

この映画ライブを映画にしたもんです。

いやいや、元気ですねえ。イギー・ポップ。

2010年のライブだから、この時点で62〜3歳なんだけど、動く動く。あの気持ち悪いムーブは変わらず。

というより、20年以上前に観たサンケイホールでのライブより動いてます。

字幕が脱力系で面白い。

叫び声なんて意味ないんだからいちいち字幕にしなくていいんだよ。うゎわーとか、おい、おい、おいとかwww  しかもひらがなで字幕にしてるんでおかしい。

基本、アルバム「Raw Power」からのラインナップです。

もっとヤバめの客かなと思ったのですが、ガラガラでかなりおとなしめなんで肩透かし。

IGGYのロックT着てたのもボクだけでアホっぽかったです( ・´ω・`)

読書レビュー:ウルトラマン青春記―フジ隊員の929日



ブクログでレビューを見る»

日本の二大スーパーヒーローと言えば、ウルトラマンと仮面ライダーだろう。勿論ロボットやその他のアニメなどを見渡せば異を唱えることもできるのだが。

実写として始まったものとしては、この二者で間違いはないと思う。

一時中止はあったものの、現在までシリーズが連綿と続いていることを見ても分かる。

これらの亜流・傍流はあるので、必ずしも「ウルトラマン」であり「仮面ライダー」である必要はないと思うのだが、やはり名前を継承しないと成り立たないという読みがあるのだろう。

ゴレンジャーを始めとする「戦隊物」という流れもあるが、これは複数の等身大ヒーローという一定のくくりを踏襲するだけで、作品の世界は区切られ全く別ものという設定がされている。

さて、オリジナル「ウルトラ」「ライダー」の二つには手探りで創造し、パターン化していった物語があり、やはりオリジナルのもつ内容の濃さは一味違う。

その一方の雄、ウルトラマンのレギュラーで紅一点の役を担い、女性隊員というポジションを確立させたのが、当時まだ十代であった桜井浩子@フジ隊員。

個人的には「怪奇大作戦」のゲスト出演時の、数年前とは見違えるような色気をまとった漆黒のロングヘアーが印象的だった。

美人か、と言われると・・・当時から「?」であった。

眉が濃く、瞳が大きく、少しバタ臭い印象を受けたものだ。

なにせ、子ども(ボク)ながら色気というものを全く感じさせなかった。
(それが一転、怪奇大作戦のゲストで大化けしてみせてくれたので、余計に印象的だったのだ)

それにしても、科学特捜隊というのも、地球の平和をまかせるにはあまりにも頼りなさすぎる感じだった。ムラマツキャップだけが、なんか孤軍奮闘している感じで・・・
イデ隊員に至っては、途中オノレ(科特隊)のアイデンティティまで見失って悩み始める。

で、この本の著者であるフジアキコ隊員は連絡係なのだが、ほとんど高校野球のマネージャー状態。しかし、少年隊員のホシノ少年のお姉さん的な立場なので、視聴者(ボクたち子ども)が作品世界に抵抗なく感情移入できる触媒としての役割は大きい。

だから、お色気など微塵も必要ないのだ。うん、それでいい。

さて、本書の中には、フランスを始めとするヨーロッパ映画の俳優名が沢山出てくる。ヌーベルバーグの立役者ジーン・セバーグに憧れて、連続番組であるウルトラマンの流れなど無視して髪を切ってしまうエピーソード。

円谷一とデート?で映画の話などをして、タイトル通りまさに青春まっただ中。

日本中が毎週その一挙手一投足に注目している超人気番組であるにも拘わらず、結構ご本人達はそのような感じでもないのだろうか。

撮影の合間もボードレールの詩集などを愛読していたそうで、文章からも文学少女の片鱗が伺える。

高度経済成長のエネルギーを感じさせる、ウルトラマン成長期。女性(少女)の目から書かれているところがまた楽しい一冊。

末広書店閉店だそうです


昔からほんのたまに覗いてました。

場所柄、エロ本に力が入っているような感じで、それほど魅力的な感じでもなかった。

大阪梅田・阪急東通り商店街の中ほど。

特に思い入れもなかったのですが、それでも、青春時代にうろついた場所に、当然のように存在し続けた老舗。書割の中で徐々に色あせていくような風情で、空気のような存在であり、いざなくなるとなると寂しさがしみじみと押し寄せます。

小さな張り紙一枚で、フィナーレを教えてくれました。
ポスターの裏かなんかに書かれた手書きの告知。でも、なぜかものすごく目を引きます。

その内容もまた、ドラマチック。

向かいには巨人「まんだらけ」が。

閉店までにもう一度行ってみよう。
クリックして拡大してお読みください。