「カトウワタルの本棚」カテゴリーアーカイブ

読書レビュー:週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編


最強コンビ結成!編

まったく、最強です。

全盛期のブロディ・ハンセン組くらい最強。

現在日本の「知」の代表選手である佐藤優をあえてバカボンパパのバカ田大学の後輩のように描いてるサイバラの「愛」もスゴイが、サイバラを疑うことのない「天才」とダイレクトに評している佐藤さんもスゴイ。

一つのお題を与えられ、右のページを佐藤優のエッセイ。右のページのサイバラの漫画という構成である。

当然、交互に読んでいくのだが、文章を書いているのが佐藤さんではなく、途中まで西原さんのような錯覚を覚えることがしばしばだった。

なぜなんだろう。

どっか、根っこの部分でつながってるということなのかな。

呉智英さん大好きなんだが、ひところ小林よしのりのシンパ的になってて(そんなことないのかも知れないが)ゲンナリしてました。

どうせつるむなら、サイバラとつるんでほしかった。

オソロしいことをさらっと書いてしまってる佐藤さんの文章。さすがのリアリティですんで、読んでみてください。

あと、双方ともスポーツ絡みのお題になるとお手上げで話を逸らしているのが親近感。

読書レビュー:王の闇 (文春文庫)


沢木耕太郎さんの本は初めて読みました。

「深夜特急」を読みたいなとは思ってたのですが。

本書を読んでみたきっかけはどこかで読んだ前溝 隆男さんのこと。

国際プロレスのレフェリーだった人です。

国際プロレスはかつて日本のプロレスが3つしか団体のなかったころのマイナー団体。

あまりテレビがつかず、ほとんど観ることができませんでした。

試合自体も近所に来た記憶がない。

ただ、昭和のプロレスファンは馬場派猪木派に分かれてはいても、決してないがしろにできない団体であります。

現在、ある意味プロレスラーの代表みたいに扱われているアニマル浜口も「国際」のレスラーでした。

あと、有名どころではラッシャー木村やストロング小林(金剛)も。

外国人では、カール・ゴッチ、アンドレ・ザ・ジャイアント、ビル・ロビンソンも国際のスター選手でした。

レフェリーも非常に濃い人達を揃えていたと思います。揃えていたわけではないでしょうが、結果的に個性的だったと。

その中にあっては、地味な存在として前溝隆夫さんの名前は記憶に残っていました。

でも、ほとんど忘れられた存在で、今ググってもほとんど情報は出て来ません。

ところが、実はスゴイ人なんですよね。

この人に、ほぼ唯一スポットライトを当てたのが、この中編集に入っている「ガリヴァー漂流」という一編。

もしかしたら、国際プロレスの中でも最もスゴイ経歴の持ち主かも知れません。

戦争中のトンガ王国に日本人とのハーフに生まれたのですが、外見的には縄文人の見本のようで、どこから見ても日本人です。

和歌山県で育ち、中学卒業と同時に大相撲に入門します。

割りと順調な番付の上がり方をするのですが、大した理由もなく若くして引退。

その後、ほとんど経験のないプロ野球に挑戦し、続いてプロボクサーになります。

大相撲力士からプロボクサー。

こんな経歴を持った人、日本のスポーツマンにいるでしょうか。

しかも、ボクシングでもかなりの強さを誇り、ミドル級の日本王者に上り詰めます。

「はじめの一歩」は前溝さんをモデルにしたのではないかと思うほど、気が優しかったようです。

もっと貪欲であれば、その当時の日本ボクシング界に力があれば、竹原慎二以前に世界ミドル級のチャンピオンになれたのかも知れません。

最終的には国際プロレスのレフェリーになるのですが、その時々のエピソードがかなり面白く描かれます。

そして、今回ボクは前溝隆夫さんを描いた小説であることを知っていたのですが、その名前がでてくるのは物語の半分を過ぎてからです。

ほとんど感情移入できないままここまで引っ張ってこれる力のある小説(モノローグ)ではあると思いました。

その他の作品としては最後の表題作「王の闇」。

ジョー・フレイジャーの没落した侘しさを彷彿とさせる佳作です。

「深夜特急・ボクサー編」という感じです。

読書レビュー:伊藤Pのモヤモヤ仕事術 (集英社新書)


ボクはあまりテレビを観ません。

多分、高校生を卒業したあたりからちゃんと観ていないと思います。

特にドラマ、連続しているのはほぼ分かりません。

もちろん、ヒット作はパロディになったり、主題歌が大ヒットしたりしてるので、タイトルくらいは分かります。

なんで観てないのか。観なくなったのか。分かりません。

確かなのは、観るだけの魅力を感じなかったからでしょう。それがドラマで連続してたりすると、そんな根気は全然ない。

劇場映画はそれなりに観ているので、観るとなればそれなりの気合は入れて観ます。

そうだ。

常に気合を入れて観るので、ボーっと観るということができないのでしょう。

そんな中、たまに観ている番組というのが、なぜかテレビ東京制作の番組ばかり。

なんでも鑑定団

アド街ック天国

ワールドビジネスサテライト

そして、

モヤモヤさま〜ず2

今、毎回観ているテレビ番組はこの「モヤさま」だけなのです。

これにハマっている。

さま〜ずの三村・大竹と大江アナウンサー。
モヤさまについて書くと、長くなるので割愛。

で、この「モヤさま」にたまに出てくるのが、番組プロデューサーである本書の著者「伊藤P」です。

ヤル気の感じられない(芸風の)さま〜ずに加えて、それに輪をかけて盛り上げる気の全く感じられない伊藤P。

熾烈なテレビ業界、しかも日曜日のゴールデンタイムにおいては考えられないこのテンション。

そんなわけないのですが、一切全く楽屋裏を感じさせないプロ意識が非常に非常に好ましい。

そしてまったり癒されつつ笑える。いや笑わされてしまう。

負けた感などまったくない、至福のときを過ごさせてくれます。

そんな伊藤Pが本出してるなんて知らなかったし、その「仕事術」って一体どんなだろうと、興味津々です。

本書も「モヤさま」と同じで全く奇を衒ったところはありません。

ほんとかよ。っていう感じのド直球。

まぁ、嘘はないんでしょうけどね。

テレビ東京や、伊藤プロデューサーの手がけた番組に興味がなければ、あまりおもしろい本ではないかもしれません。

かくいうボクも「モヤさま」以外は知らないわけで・・・。

伊藤Pの周りをとりまく人たちが、その人を評して、そのアンサーとして又、伊藤Pが書いていく。なんかそんな感じの構成のようです。

テレビ東京という万年最下位放送局なればこそ醸し出す、テレビの好ましいあり方・・・かな。

伊藤Pは伊藤Pのままで。同じ伊藤でも、間違ってもテリーの方向には行かないように願います。

大江アナは3人めのさま〜ずと言われていますが、どうも4人目が伊藤Pという感じがしますね。

読書レビュー:フレッド・ブラッシー自伝


最近はテレビのゴールデンからも消えて久しく、youtubeでみるくらいしかしていないプロレス。

ボクの最古のプロレスの記憶は・・・

日本プロレスのテレビ中継。

ブルート・バーナード、スカルマーフィ組対吉村道明、アントニオ猪木組だと思う。

薄ぼんやりとした記憶なので、バーナード以外は合ってるか自信はない。

試合は乱戦の中、間違ってブルートがマーフィをスリーパーにとらえて夢中で締め上げる。

と、途中でその禿頭(マーフィは全身無毛の怪奇レスラー、バーナードもスキンヘッド。ツルピカコンビ)の手触り・・・ツルツルの撫で上げ感で、オーバーに間違いに気付いてオノレのアタマを抱えるブルート。

マーフィは怒ってやり返すでもなく、腕を組んで膨れて戦いをボイコット。

会場は爆笑の渦と・・・。そのあたりが抜群にうまい!

ほとんど大阪プロレスの世界。

こんなのからプロレスファンになったんだから、ちょっとやそっとでは見捨てないよー( ゚∀゚ )

で、それ以前の大スターとして、ネームバリュー抜群なのが、このフレッド・ブラッシー。

今は極端にグロい路線に走っているプロレスもあるが、あれは頂けない。
プロレスの中の反則攻撃ではなく、プロレスの体裁を借りた残酷ショーだ。

これだけHIVや感染症の危険性が言われているのに、大丈夫なんでしょうかねぇ。

それはともかく、ブラッシーの噛みつき攻撃(もちろん反則ですが)って、冷静に考えるとすごいことですね。
相手に噛み付いて大流血させるなんて。
もっとも、本当に皮膚を噛み破ってるわけではないでしょうが。

まだ力道山の頃はプロレスがかなり純粋な競技であるという大方の認識だったわけで。

力道山のプロモーターとしての判断もかなりバクチだったんじゃないでしょうか。

このクラッシー・フレディー・ブラッシーというのは、ボクもリアルに知っているわけではなく、すでに、マネージャーに転身して、猪木vsアリ戦の時にアリ側についていた元レスラーでした。

あと、奥さんが日本人で、実は親日家だということ。

そして何よりもヒールではあるが、プロ中のプロであるという評判。

力道山が非業の死を遂げた時にも、哀悼の意を表さず「地獄で待ってろ!」と言い放ち、あまつさえ力道山は地獄ではなく天国にいますと言ったインタビュアーに、さらに「いや、奴は俺と同じ地獄行きさ!」と言い返したとか。もちろん馬鹿なんじゃなくて、その時の日本における力道山の重要性も十分に認識した上で、徹底的にヒールを演じたということ…は聞いていた。

客の比較的おとなしい日本だけでそうなのではなく、本書によるとやはりヒートアップしたアメリカの観客に刺されたりなどということは日常茶飯事だったらしい。
投げつけられた卵のせいで、実は片目は殆ど失明状態でもあったとのこと。

今ではさすがにないだろうが、ブラッシーより何世代も後のテリーゴディ辺りもカーニバルレスラーだったらしい。
そしてブラッシーもアスリートとは程遠い、そのような見世物小屋的な世界からの叩き上げだ。

本書はその辺りも詳細にしかしコンパクトにまとめ上げている。

しかも、ブラッシーはアメリカ人レスラーの中にあってはかなり小兵の部類に入る。

にもかかわらず、錚々たるシューターの名前も多く出てくるし、十分に渡り合ったのだろう。

自分以前に全米レスラーのアイコンであり、自分もその路線にあることを認めているゴージャス•ジョージを最大限に讃えてはいるが、ご存知の通りジョージには人間力ともいうべきものが大きく欠落しており、カール•ゴッチ、ビル•ミラーのセメントブラザーズにボコボコにしばかれてしまったりしている。

その点、ブラッシーは最終章のビンス•マクマホンの言葉によると、マクマホン•シニアからビンスがWWFの全権を移譲する際の条件の一つとして、クラッシー・フレディー・ブラッシーを生涯雇用し「ファイトマネー」を支払い続ける、というものだったらしい。

それほどWWFとアメリカプロレス界に大きな功績を残したということか。

あまり親しくはしたくないな〜というようなエピソードも多々あるのだが。

このちょっといい話的なオチの付け方が良い一冊ではあります。

本書のタイトルは、本場では有名なブラッシーの決まり文句です。

読書レビュー:特撮と怪獣―わが造形美術 成田亨


ウルトラマン恨み節・・・的な聞き書き?

巷ではキティちゃんの仕事を選ばない姿勢が話題になっていますが、ウルトラマンもなかなかです。

シリーズだか兄弟だか、いとこだかはとこだか知らないが、際限無く続いていますね。ウルトラマン。

成田亨に言わせると、ウルトラマンと呼べるのは(初代)ウルトラマンだけであり、せいぜいウルトラセブンまでらしいです。

あとは単なる「お商売」。なんせ、なんせこの人は芸術にこだわってますから。

角とかヒゲとかつけてるのは認めないと。

怪獣デザインも三原則を作って頑なに守ってたとのこと。
なんでも、既存の生物がただそのままでかくなった「モスラ的」怪獣はだめなんだって。
恐竜そのままのゴジラもダメだって。
そこまで言ってくれると、すがすがしい。

初代ゴジラにも関わってた人だから、言う権利もあるかな。

ソフビの怪獣で、ロングセラーなのは、成田亨デザインのものだけです、と、おもちゃメーカーの人に言われたって、自分でいってるところが(・∀・)イイネ!!。

そして自分が障がい者(野口英世と同じ状態)で、彫刻の作成をしながら泣いていたと。この辺は素直な告白として、読むことができます。

アーティストというよりはアルチザンに近い人だと思います。

確かにガラモンのデザインなどは秀逸過ぎますよね。

それをさらに立体に昇華した高山良策もまた凄い。

読書レビュー:介護入門


2/3読んで放置しておいたものを読了。

前に書評として「大麻ジャキーの戯言」と一蹴しているものを見た記憶があるが、それは違うと思う。

さりとて芥川賞か、と言われると、言葉につまるが。

実体験に基づいた介護現場から、若い煮詰まった「男」の詩的なレポートではあると思う。

生活感を厭う紐育帰りが直面した介護体験。リアルであると思う。

綾戸智恵さんとは若干違う切り口で。

最大の相違は性差かもしれない。

最近は妻の介護のために要職を退いた市長さんや、「母に襁褓をあてる時」を著した舛添さんなどもクローズアップされているので、徐々に抵抗もなくなってきているのだろうが、まだまだであることは事実。

男の仕事ではないと。

そこをあえて生活感のないラップに乗せて、切り込んでいく。

マリファナを擁護するわけでもないけれど、主人公は自分を持っている。

祖母の介護をとりまく人々へのる怒りをふつふつとたぎらせ、木偶人形のようになっていく「おばあちゃん」に対する自分の態度も嘲笑する。

なぜ、このようになっても生きなければならないのか、又、生かさなければならないのか。

作者は腹を括っている。

「生きろ」「生かそう」と。

さりながら、ボクはやはり嫌だ。

そこまでして生きたくないと思う自分がいる。

自分がわからなくなり、いろいろな穴から垂れ流しになるくらいなら、死んでしまいたいと。

芥川賞だからといって、高校生の課題図書である必要はない。

読書レビュー:鴨川ホルモー


産業編集センター
発売日:2006-04

大分前に読了したのだが、放置していた。

やっぱ、読んだものはレビューしておかないと。

えらい人気なので、遅ればせながら読んだということで、あまり興味はなかった。

あと、映画では千明様が出てるということもある。
千明様、あんまり仕事選ばんからなあ。

最初でくじけそうになった。

なんでこんなに人気があるのかわからん。

京都の地理にある程度は馴染みのある身としてもだ。

まあ、それほど細密に京都描写がされているわけでもないが。

しかも、一言足りとも「京都弁」が登場しないのは、意図的なんだとは思うが、あえてその上で意図がわからん。
別に舞台が東京でも良かったんじゃないか?

映画ではさすがに京都弁(関西弁)は出てきてたみたいだが。

はっきり言って、2/3くらいまでは少々読むのが苦痛だった。

なんなんだろう。

TVゲーム的感覚なんだろうか。

だとすれば、ゲーム的なものをほぼしないボクには面白くないよな。

でもまあ、最後のあたりの盛り上がりはベタな青春ドラマ的な肌の温かみを感じさせるかなという内容で、腑に落ちた。

「プリンセストヨトミ」も映画化され、人気はあるのだろうが、多分当分2冊目は読まないかな。

多分、ラノベというのも似た感じなのか。

読書レビュー:さてみなさん聞いてください 浜村淳ラジオ話芸


誰だったか、親野新さんの著作だったか、浜村さんの軟派というか、ヘタレっぷりなエピソードを紹介していた文章を読んだ。

最も、親野新さん(だったとすれば)のほうが、余程ナマッチろいエピソードに事欠かないようにも思うのだが。

で、知らず浜村さんの「はんなり」トークとも相まって、そのようなイメージを持ってしまっていたようにも思う。

しかし、近年の攻撃的言動などを聴いていると、全く軟派なイメージではない。

関西発ということもあるのだが、政治家なども名指しで批判(というよりも否定)しまくっている。

昨今の領土問題で極端な意見に走る風潮にも、政治と文化をきっちり分けるスタンスを貫いて世論を牽制しているように見える。

ラジオを「ありがとう浜村淳です」。「ごめんやす、馬場章夫です」が終了して、関西を代表する長寿番組である。

最も、現在はこの時間にラジオを聴くこともできないのだが。
3G回線でWebラジオを聴くのはつらいし。

たまに聴く機会があると、変わらぬ名調子に、この人はお化けかと思ってしまう。

体育会系とは無縁なイメージなのだが、高校の時は陸上選手だったのだとか。

若い時のキメ写真をみると、ちょっとミッチー(及川光博ね)にも似てなくもない・・・かな?

で、本人も言っているとおり、シャベリはクサイことこの上ない。もしかしたら、最後の謳いあげ調の継承者かもしれません。

なれるとこれがクセになる。

本書のあとがきを引用する。

『ぼくの歩んできた人生など、おもしろくもおかしくもない。
平々凡々たるものである。
そのうえ「生、長ければ恥多し」の諺どおり思い出すことさえ冷や汗いっぱいの月日だった。』

と、これは謙遜と受け取って良いのか。

綺羅星の如きスター達とのエピソードなど、自身もスターに近い位置にいればこそのことだし。

その中にあって、現在大御所と言われるスターたちのデヴュー時からを知っている稀有な存在になっている。

にも拘らず、全く衰えない芸に対して、上記のお化けとしての感想が出てくるのだ。

しかし、元々ボクはラジオで公開中の映画のストーリーを最後までしゃべってしまうのには正直イラついていた時期もある。

ネタバレされるのがすごく嫌いなのだ。

しかし、であれば聴かなければ良いのだが、それをできなくさせるのが、浜村節の芸の凄さか。

町山智浩氏の「トラウマ映画館」なども面白いのだが、きっちりネタバレさせてくれるので、映画を観るまで書棚で封印してある。

日常は現在も多忙を極めているようだ。

浜村さんの場合、アウトプット量がものすごい。

常々見習いたい部分で、アウトプットすることにより、インプットの量も自動的に増え、そのサイクルが大きな風車のようになっているのだろう。

ただ、手塚治虫のように、あまりにもその量が膨大すぎると、オーバーヒートしてしまう。

浜村さん、お元気でまだまだ現役を続けて頂きたい。

と、ほぼ、あまり書評になっていない。

ネタバレ芸に対するボクなりのアンチテーゼかwww

読書レビュー:「男気万字固め」  生涯現状維持らしいですww


ナイスな吉田豪の最初期の仕事集。

紙プロで度々名前を見ていたことは、こんなに有名になるとは思わなかった人。

プロインタビュアーと名乗っているが、まさしくその姿勢はプロだと思います。

まだ40過ぎなので、これらの仕事をしていた頃は20代最後くらいだったと思われます。

しかも、金髪のチャラい兄ちゃん。良く、錚々たる対象者がここまで乗って喋りまくってるなと感心します。

本人よりも本人の事を知っていると言われる、徹底した(偏執的?)下調べのなせる技なのでしょう。もっともイキ過ぎて気味悪がられることもあるみたいですが。

先日物故された真樹日佐夫先生や角川春樹さんなどには特に気に入られているようです。

中でも、山城新伍へのインタビューが最も気になっていたのですが、やはり面白い!!

小林亜星というのは意外なチョイスですが、またそのトンパチ振りもさらに意外でした。

この人選でも予想できますが、全体的に道義的にはどうよ?と思われることも多々あるのですが、みなさん、大枠では帳尻合わせて・・・いるかな?

もう少ししたら、吉田豪氏へのインタビューというリスキーな仕事をする人が現れないかなあとか思います。

新宿二丁目に住んでるらしい。ちょっとうらやましい。

読書レビュー:グレイメン   「マン」じゃなくて「メン」なんです


コチラからどうぞ。

マンガは好きなんですが、あんまり読んでない。

好きな(これは!っちゅう)作品は単行本で買います。

大体が読む(ヘビロテ)か読まないか。

どちらかというと一話完結が好きです。

だらだら続いてる「ドラゴンボール」とか「ワンピース」とかいうのには食指が動かない。

超続いてる「こち亀」は一話完結だし、「ゴルゴ」は作品的に凄すぎてなんも言えませんね。

「キン肉マン」に代表される、いきあたありばったりマンガが一番嫌いかな。

確固たる終わりを想定した上での人気要望による長期連載ならば、まだ良いのだが。

どんどん敵が強大化してきて収集つかないというか、初期との整合性もとれなくなってきてるのは、痛々しい。

かなり脱線しましたが。

グレイメン。

読了後知ったのだが、作者がまだ26歳とのこと。

なんという構成力・創作力でしょう。

脱帽です。

そう思って考えると、青臭さを感じさせてくれるところもまたいい。

佐野史郎が帯でも絶賛していますが、むべなるかな。

なんで、冒頭でマンガを持ちだしたかというと、なんかマンガを読んでいる感覚に近いんですよね。

スピード感なんかが。

これは「のぼうの城」なんかでも感じたことなんで、やはり作者の世代に関係するのかなと。

あと、最近のアメコミ原作のハリウッド映画の雰囲気。それも「ダークヒーロー」もの。近いとおもいます。

そして本作はちゃんと完結しちゃってるんですが、「2」があってもいいんじゃないか?

舞台が超近未来ですが、なんか意味はあるのかな。物語の時代とシンクロするまでに読んでみてはいかがでしょうか。

個人的にはR指定。