「正直観たもの読んだもの」カテゴリーアーカイブ

犬神家の一族


 犬神家の一族
 昨年のブログに予告編のムービーを貼り付けておいたのですが、本日観てきました。例によってレイトショーで。連休の最終日とはいえ、観客数7名というのはいかがなものでしょうか。見やすくて、良いっちゃあ良いですが。
 公開中のしかも探偵映画なので、書けることは限られてしまいます。なんというか、むかーし、原作も読んでるし、30年前の映画のファンであって、何度も見返しているものとしては、少々笑ってしまいました。いいのか?これは?と言う感じで、
 勿論、面白くないとかそういうことではありません。かつての佐野史郎主演で映画化された「ゲンセンカン主人」を観たときのような感心と言うか…。これは分かる人のみわかってくれればいいです。
 まず。
 冨司純子と尾上菊之助の母子競演も見物の一つです。しかし、菊之助はお父さんにそっくりですね。ラストの競演は全作とは違う見せ場の一つでしょう。
 石坂浩二はよく走って若々しいですね。前作から引き継いでる加藤武と大滝秀治は出てるだけで楽しいというか。
 どうしても、前作と比べてしまうし、それが一つの見方楽しさの映画でした。
残念ながら、鬼籍に入ってしまった人たちが沢山いることにも気づかされました。
さらに、前作のなんとレベルの高かったことか!と同時に90歳を越えた市川崑監督のパワーもすごいですねえええ。
 で、なんか、こわいのが、来年あたり調子に乗って「獄門島」とか作りそうな勢いです。
 一つ気づいたのが、脚本のクレジットなのですが、前作は確か監督の市川崑が「久里子亭」(アガサ・クリスティのもじりね)名義だったのが、今回は市川崑のままでした。
 今は無き大野雄二作曲のテーマ曲も昔のまま。戦争が引き裂いた悲劇と、テーマ曲の旋律の相似性が名作「ひまわり」へのオマージュであると思われます。
 フカキョンの綺麗過ぎるのがちょっと難点かな…。前作坂口良子の可愛いけれどいもねえちゃん的なところが微塵もなく、顔もメイクもスタイルも綺麗すぎて…。
 ※本編前の予告編「ゲゲゲの鬼太郎」が存外良かった。今年のゴールデンウイーク。絶対見に行こう!!
どろろ」もあるし、今年は妖怪の年かな。

レバレッジ・リーディング


 皆様、明けましておめでとうございます。
三が日に読んでいた本の一冊であります。
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レバレッジ・リーディング  本田 直之 (著)
 レバレッジとは「テコ」のことらしいです。
関西人として「テコ」と言われると反射的にお好み焼きを思い出すわけですが、勿論、支点・力点のテコです。
 つまり、読んだもの(書籍による知識)をテコを使ったように何百倍の力にフィードバックさせるテクニックを説いた本です。
 切り口が単純明快で良いと思いました。
 読書を趣味ではなく、ビジネスの手段に特化させたものです。著書は一日1冊以上、年間で400冊以上の「ビジネス書」を読むらしいです。いわゆる速読ではなく多読の部類ですね。不必要と思った箇所はズバズバ切り捨て(文字通り廃棄)一冊の本の何十分の一かのみを読んでいきます。本は完全に道具であり、ぼろぼろになるまで容赦なく使うべし!その点は私も同意。昔、辞書の表紙が出っ張っていて、使うのには不便であるので切り取ってしまえという知識を得、その日のウチにカットしてしまいました。
 しかし、一日一冊となると、出費も結構大変なのですが、その辺りは「投資」として割り切れということらしいです。しかも、ダメ本と判断したものは前述のようにドンドン捨てろと…。
 私は本が捨てられない性分です。ここのところがネックですね。
 それと、近所にヴィレッジ・ヴァンガードができたのですが、ここで売られている本は買ったが最後、死ぬまで捨てられないかと…。
 10分ほど歩いた蛍池駅前にはブックーファーストがあり、その向かいにはスタバがあります。bfがちょいせまいのが難点ですが、買った本をしばし読むのには最高のシチュエーション。場所がナニなので、横には下のコープで買い物をすませたばーちゃんが一服していたりもしますが…。
 今年は本を沢山読むぞー、と誓った年初でありました。
 

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東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


 今更ながら読む…。しかも、借りて。
 東京タワー
 最近はビジネス書みたいなものしか読めないので、ちゃんとした(?)本をちゃんと読んだのは久しぶりだ。
 そろそろ、テレビドラマ化も始まるのでしょうか。テレビはHDDで録画したものとWBSくらいしかみていないので分からないのですが。
 映画版はオダギリ・ジョーなんですよね。オカンは誰やったかな。しかし、オダギリ・ジョーはないやろ、オダギリは。かっこよすぎとはおもわんけど、リリー・フランキーの視点には立てんだろう(僕も知らないわけだが)。
 しかし、良かった。
 「ボク」が芸術系大学に入った辺りから、「これっ、僕やん!」と思ってしまった。ま、そういう同年代も日本中に5万人くらいいるのだろうが。芸大でアカンタレで自堕落で、ロクデモナイ友達ばっかで…。
 でも、「ボク」の方が圧倒的に大人でした。母子家庭のハンデは僕にはないし。
「青春の蹉跌」なら負けないが。
 あの時代の東京に対する憧れとせつなさ…。良かった本はちゃんと買おう。
 この後、リリー・フランキーはどうするんだろう。この作品を越えなければいけないとなると、これはキツイだろうなあ。
 まあ、あとは「おでんくん」で頑張るか。
 

新・犬神家の一族



 なつかすぃ。
高校生の時、憑かれたように横溝正史を読破しました。少なくとも角川文庫で出てるものは。
 後期の作品は設定とか登場人物とか訳分からなくなってきましたが。
徹夜で読書なんか今できないなあ。あの頃の情熱と体力がほしい。
 悪友と映画の中の那須ホテルに行こうと言ったままだ…。
 石坂浩二と加藤武は同じ役どころなんですね。凄いなあ。

フラニーとゾーイー  ??


 今日、アマゾンのベストセラーを見たら、28位にサリンジャーの「フラニーとゾーイー」が入ってました。
新潮文庫で。
 何で?  ???
 「バカの壁」とか「さおだけ屋〜」とかに並んでなんで「フラニー〜」が?
 何故、今ベストセラーの上位に?
 映画化とかされたのですか?
 読書感想文の課題図書ですか?
 学生の時に読みました。もう、あんまり覚えてないけど。懐かしくて…。

ジェットリーvs中村獅童  SPRIT


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 ひっさしぶりに観た映画がこれでした。
なんだか、気持ちいいくらい分かりやすい映画ですね。黒澤映画とかでも、大上段に振りかぶってる印象なんですが、筋は単純なんですよね。で、面白い。
 ジェットリーはもーこれでもかの全力投球。
文句なし。演技もうまい。
 ほんと、ありえない設定も大まじめにやってるところがいいと思います。
 で、中村獅童。もう、乗りにのりまくってますね。どんなスケジュールなんだ?というくらい映画出てるし。今日のニュースではクリント・イーストウッドの次回作に渡辺謙とともに主役をするらしい。
 ふとした時の顔が、特に口元が中村(萬屋)錦之介にそっくりですね。
確かに観ていたい俳優です。すっげぇ守備範囲の俳優になりそうです。
 ただ、私としては少し殺陣が物足りない。錦之介のレベルというのは今の時代には無理だと思いますが、ジミー・ウォンと競演した勝新みたく、日本の殺陣を見せて欲しかったですね。
 いみじくも言った武蔵@錦之介のセリフ「勝つつもりであれば何故鞘を捨てる」を想起しました。
 
 この間、テレビで柳生十兵衛をやってたはずですが、どうだったのでしょうか。
 それと原田真人(ちょと当て字)。思い起こせばこの前に観た映画と言えば「ラスト・サムライ」。これにもでてたよなあ。しかも、殆ど同じビジュアルで同じような役回りで。眼鏡かけてるかかけてないかしか違わないという。ほぼセルフパロディ。
 それと、盲目の村娘のスン・リーという女優。バリ可愛かったす。

「HATARI!」やっぱりかっこいい、西部の大男


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 「HTARI!」を観ました。
「子象の行進」でも有名な映画ですね。確か「HATARI!」というのは
マサイ族の言葉で「危ない!」という意味だったと思います。
 確かに危ないシーンはたくさんありました。ジープとロープだけで
アフリカの野生動物達を捕獲する男達が主役です。
多分、彼らは保険の加入は難しいだろうと思われます。
 主演はジョン・ウェイン。西部劇のヒーロー。アフリカのサバンナにも
良く似合いますね。彼ならアフリカ象でも押さえ込むかもしれないと思わせる
説得力があります。
 大男を強調するためか、共演者が露骨に小さいように思われました。
何故か女優は大きいんですが。
 「エルダー兄弟」では、大道具小道具セット一式サイズを小さく作った
らしいですね。かなり昔の記憶ですが、この映画ではジョンウェインも
(わざと?)動作が緩慢で、アンドレ・ザ・ジャイアントを見ているようでした。
 逆三角形の筋トレマッチョばかり見飽きていたので、お腹にいろんなものを
包括したような西部の大男は、憧れたアメリカの象徴です。
 日本に三船敏郎がいないように、ハリウッドにもジョン・ウェインはいません
ねえ。
 圧巻は動物の捕獲シーン。
シマウマやキリンの群れと数台の自動車が併走して、投げ縄等で捕獲します。
すっごい迫力!映画館でみたら、よりいっそう大迫力でしょう。こんなシーンは
今では撮影することはほぼ不可能だと思われます。
 「ジュラシック・パーク」がこの映画のオマージュであると思われるシーン
なのですが、おしむらくは逆に「HATARI!」のこのシーンがどうしてもCGに
見えてしまうのです!!

東京伝説(東)と新耳袋(西)


 本です。ろくなもん読んでませんね。
 新しいものではないです。知っている人には、何今頃的なものかも知れません。
 「新耳袋」は5.6年ほど前にかなり読みました。既に10巻刊行されている(第一夜〜第十夜)、怪談ばなしの百物語です。
百物語なのですが、九十九話づつしか収録されていません。百物語なので、百話通して読む(聴く)と怪異が起こるとの故事に習い、敢えて一話少なくしてあるのかと思っていたら果たしてその通りです。しかし第一巻の初版には百話掲載されていたらしいのです。当然「なにか」が起こり、それ以降は九十九話で止めてあるということです。図書館の検索で初版本を見つけて借りようと予約したのですが、いつまでたっても予約確認の連絡が来ず…、単に借りパチされてたんでしょう。
 全て短い話しで、九十九話でも通して読むと結構ヤバくなります。頭がソッチにいってしまって、トリップした状態になります。読むドラッグというか…。それ以降に「呪怨」などが流行ったように思います。
 筆者は大芸大出身の2人。木原浩勝 中山市郎。深夜の恐怖の百物語もプロデュースしてますね。
 話しの大部分が関西圏なので、知ってる場所が多く、「げ!」と思ってしまいます。
 そして「東京伝説」。こちらも前からあるのですが、この間から読んでます。多分6冊くらい出てる筈。
名前から分かるように都市伝説を集めたものです。お化け関係は一切出てきません。どっちかっちゅうと、こっちの方がリアル怖いです。特に一人暮らしの女子は読まない方が…。いや、防犯上読んだ方がいいかもしれない。微妙なとこです。
まあ、怖いというか不快かも知れません。
 
 どちらの本も周波数の合う人ははまります。
 新耳袋
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 東京伝説
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適度な飲酒量==豊中市の広報より==


 忘年会〜新年会のシーズンです。
 呑みすぎ食べ過ぎで内蔵がボロボロの人も多いと思います。
(お前のことや!    …はい)
 で、適度な飲酒量とは===大阪府豊中市広報より抜粋===
 ◎ビールなら…中びん1本(500ml)
 ◎日本酒なら…1合(180ml)
 ◎ワインなら…ワイングラス2杯(200ml)
 ◎ウイスキーなら…ダブル1杯(60ml)
 ◎焼酎(35度)なら…ストレートで5分の2杯(70ml)
 ◎チューハイなら…1缶(350ml)
   ※女性・高齢者は上記の半分程度
 だそうです。
 つっこみどころ満載!
*この量で止めるのならば、全然呑まない方がましです。
ここで止めるのはドMだけです。
*焼酎の度数を書いて何故ウイスキーの度数を書かない?!
しかも35度の焼酎って、見たことないぞ。(あるんだろうけど)
しかもしかもストレート(!)で5分の2杯って、わかりにくすぎ。
*高齢者はともかく、女性は半分てどういうこと?
僕より酒強い女子なんか周りに山ほどおるぞ!
酒に性別は関係あるのか?
*チューハイが「缶」という前提がなんか悲しいぞ。
 どうしても、休肝日が作れない正直堂でございます。