2009年に出版されてからかなり時間がたつが、内容と現実に齟齬はない。
FREE(無料・自由)の可能性については、本当にそこまですごいのか疑問は残る。
しかし、フリーミアムというモデルが素晴らしいことは疑問の余地はない。
昨年、大ヒット漫画「ブラックジャックによろしく」が無料で公開ダウンロード・二次利用自由ということになった。これがどれくらいの利益をもたらしたのか。
作者のブログ(http://bit.ly/ZpbDhE)によると、他の作品の売上が上がり、新しい仕事もたくさん舞い込んだそうだ。
おそらく十分に一番出汁をとった作品を利用することにより、新しい読者を獲得し利益に結びつける。
ひとまず成功ではあるのだが、どうも未だ実験の域を出ていないような気もする。
モデルとして有効であるならば、追随する者も多く出そうなものだ。
このあたりがひっかかるところ。
本書はハードカバーで352ページ。結構なサイズだけど、紙自体が軽いのか持ち歩くのも全く苦じゃない。
実はこの本を図書館で見かけて、読んでいなかったことを思いだし、読みだすと思い切り引きこまれた。
早速、Kindle版を購入。かつてはデータ版は無料ダウンロードできた時期もあったようだが、現在は有料。でも、紙版の半額である。Kindleの商品の値頃感としては、やはりこれくらいと思うのだが。
整理するためにいろいろと書いたほうが良い「テキスト」だと思うが、これくらいで止めておく。
Kindleで持ち歩いて10回くらいは読んでみよう。それだけの値打ちあり。