「正直観たもの読んだもの」カテゴリーアーカイブ

映画レビュー:劇場版 ナニワ金融道 灰原勝負!起死回生のおとしまえ!! [DVD]


なんで今さらかというと、安く手に入ったので、観てみました。

原作本は全巻揃えてるし、TV版のDVDを揃えてますので、多少気にはなってた。
期待していなかったので、まあまあかなと。

しかし、劇場版的スケールが全く感じられず、DVDで十分だと思います。
ていうか、キャストもTV版の方が豪華じゃないか。

原作・映画・アニメを比較してどうこういうのは、あまり好きではないのですが、まず原作が素晴らしく、TV版の完成度も非常に高いので、どうしても何枚か落ちた印象は否めませんね。

映画版オリジナルキャラクターの篁@生瀬勝久って結局なんなのか。
大層な苗字なんですが。多分、大阪庶民の代表具現化っていう感じなんでしょうか。

杉浦太陽は結構いい演技をしていたと思います。
が、90分ほどの長さで、灰原の成長を描くにはかなりムリがあります。
多分、数日しかたってない素人が、「これは公正証書不実記載で・・・云々」は言えないだろう(ーー;)

原作エピソードのつぎはぎは少し消化不良感を残します。最後のドタバタも含めてね。

どうでもいいけど、原作本の中で灰原の生年月日も出てくるんだけど、ボクと同い年なんですよね。

読書レビュー:TAJIRI ザ ジャパニーズバズソー


TAJIRI
マガジンハウス
発売日:2003-12-18

嘘ではないんだろうけど、ひと頃アメリカではイチローや松井より有名な日本人だっだそうだ。

イチローや松井がアメリカでどれだけ有名かは知らないので、比較されてももうひとつ分からない。

しかし、WWEがプロレス団体の枠大きく越えて巨大なスポーツ・エンターティンメントを取り扱う会社であるというのは大体わかる。
確実日本の総理大臣よりは知名度はあるとおもう。

物心ついた時からのプロレスファンだが、TAJIRIがアメリカで活躍していた時は、ちょうどプロレスから離れていた時期だった。

総合格闘技やK-1が台頭し、馬場さんが亡くなり猪木が引退した。プロレスの軸が揺らいでテレビの放映もなくなった。

前のように状況を追いかける気も失せていたのだ。

しかし、その少し前、TAJIRI(田尻)が大日本プロレスでグリーンボーイだったころに、一度試合を観て、非常に印象に残った記憶がある。

「ん、コイツは!?」と思ったのだ。動きに切れがあってダイナミック。すごくいいレスラーだという印象を受けた。

その勘を信じて追いかけて(と言っても、すぐに日本から単身メキシコへ行ってしまったので、追いかけられなくなったのだが)いれば良かった。

アメリカで成功したと聞いたときも、あの地味な顔を思い浮かべてピンとこなかったのだが。

いまはYouTubeもあるので、遅ればせながら、WWEスーパースターとしてTAJIRIを観ることができる。

やはり素晴らしいムーブがより一層研ぎ澄まされている。

武藤とは違うタイプのプロレスの天才なのだろう。

文章も多分、基本的には自分で書いているようだ。・・・レスラーに憧れて、WWEで大ブレイクするまでのこと。

日本でのキャラクターもまずまずのようで。あとはブレイクせずとも、楽しいプロレスを見せてくれればいいね。

見たところ、自分のチームなり弟子なりを作るタイプでもなさそう。
TAJIRI≒田尻をどのように魅せてくれるか。

読みやすく面白い。TAJIRIももう40歳なんだが、もうしばらくは楽しませてくれそうだ。

全く書評になっていないが。

映画レビュー:英国王のスピーチ


オフィシャルサイトより

昨日はロイヤルウェディングでしたねー(・∀・)・・・見てませんけど。

で、それに合わせたのかどうかのこの映画。 と、アカデミー4部門受賞。

ロイヤルウェディングは見てないけど、この映画は観に行きました。

始めに言っておきます。全部観てません。寝てしまいました。サワリのとこで。だから最後どうなったのかわからない ヽ(°▽、°)ノエヘヘヘヘ

すみません。だから、長いことブログに書かなかったんですが、↑この通り、昨日がロイヤルウェディングだったもんで、記憶を呼び起こしておこうと思い直しまして。

でも、大体は観ましたよ。うん、いい映画です。説得力0ですが( ・´ω・`)

なんで寝ちまったかというと、(いいわけ)決してこの映画がつまらないわけではないのです。今、頚椎のヘルニアが悪化してて、鎮痛剤の強いのを飲んでるんですが、時々鎮痛剤が睡眠薬になってしまうのです。

なんというか、こういう、丁寧なゆったりした奇をてらわない映画というのが米国アカデミーでも主役になれるというのが、かの国の懐の深さでもあるかなと思ったりします。

国王が治療の為訪れる先生のアパートがいいんですね。

古い木造の柱・壁の重厚な落ち着きがいい感じです。

昔の大阪の四ツ橋にあった電気科学館を思い出しました。(ちがうかー!!)

スピーチ矯正の先生ジェフリー・ラッシュのオージー・イングリッシュはほんとにナニ言ってるのかわかりません。

まあ、キングス・イングリッシュだって、アメリカン・イングリッシュだってわからんけど。

世界には王国が沢山あるけど、やはり日本の皇室は独特ですね。

しかし、今回の震災で再認識したというのは・・・

首相がヘニャヘニャでも、与党がスットコドッコイでも、首都の知事がメガ勘違い爺さんでも国民がばらばらにならないのは、やはり皇室の存在かなあと。

天皇皇后の被災地お見舞い映像が流れるだけで、なんか納得ムードになってしまうもんね。

「精神的支柱」だな。

映画とはあんまり関係ないけど。

まあ、皇室は間違ってもこの映画みたいな扱われ方はしないでしょう。

いまんとこ。

酒井雄哉大阿闍梨講演会


この方を知ったのは、健さん(高倉健)のエッセイでした。ずっと気になってました。

あの健さんが心服しているのだから、すごい人という論法です。

その後、本を読んで、(「一日一生」)興味を持ちました。

比叡山のお寺の住職で、「大阿闍梨」という位です。兵隊の位でいうと、将軍?

「千日回峰行」という荒行があります。一日40kmを千日間休まず、比叡の山々を歩きます。毎日が命がけです。

寛平ちゃんのアースマラソンもすごいけど、こっちの方がすごいんじゃないか。

仕上げには、断食が待ってるそうです。

で、腰には短刀を差しています。つまり、行の途中で諦めたり、ケガで動けなくなったら、自決するということですね。

それを《2回》成し遂げているのが、この酒井大阿闍梨。普通、二回目はしないと思うな。

この400年間で、この行を2回成し遂げたのは3人しかいないそうです。

酒井大阿闍梨は今年85歳。お会いしておいた方がいいですよね(^_^;)

会場は中之島のリーガロイヤルホテルでした。

もっと、カジュアルなところでやってほしかった。

普通に開始前には到着したのですが、すでに、みなさんは着席されてました。

予想通り、平均年齢はかなり高め。

トイレに行っておこうと思い、入ると、白い着物の坊さんが用を足していました。

ん、本人?でも、若いしな。お弟子さんかしら。

いや、やはりご本人でした。

どう見ても85歳には見えませんが。

背は低いけど、横幅はがっしりしておられます。

いきなり、ナマ阿闍梨。ありがたい。

しかし、全く普通のおじいさんですが。

着席してしばらく待ちます。

いよいよ講演(説教)の始まり?

女性MCが登場。

ニットキャップをかぶって、「みなさん、こんにちはー」って、アンパンマンショーか?

アンパンマンではないけど、オリジナルの猫キャラクターが出てきて、なんとか音頭。

まんま、子供向けショーやん工エエェェ(´д`)ェェエエ工

阿闍梨のお話を子どもにもわかるように説くためのキャラクターらしいです。

その後、紹介映像。ここに来ている人はみんな知っていると思うが。

で、やっと、大阿闍梨登壇。

でも、舞台上にはなにもない。

演題もないし、高座もない。

マイクだけが出てきて・・・「はい、こんにちは」で話しが始まりました。

ピン芸?

しかし!さすが、千日回峰行を2回行っただけのことはありますね。

1時間の間、びくともしません。

かなりのスピードで話されるのですが、まったく話しを探すような風はない。

時節柄、震災の話し・時事ネタも織り込まれ、お話自体が縦横無尽に展開していきます。

脱線しつつ。普通、こういう場合、「あれ、なんの話ししてたっけ?」となるのですが、これが全くない。

少し脱線しても、すぐに本題に戻ります。

単語自体は「ほれあのナニが・・・」とか「えーっと」とかいうのが多いのですが、お話そのものには全く淀みがない。

これが1時間。

体力だけ考えてもこれはすごいことです。ほんとすごいですよ。

お話はとことん平易。

難しいことは全くなし。

まあ、といって、具体的にすごく為になる話しとかもないんですけどね。ぶっちゃけ。いや、これは自分の至らないところだと思います。はい。

しかし、大阿闍梨、エライ方というバックがわかってるし、大きな魅力(失礼な言い方ですが)も感じます。

この小さなおじいさんが、これだけのパワーを持って、多くの人に日々影響を与えてるんだから、自分なんかいっくらでも頑張れるよなあ。

と、思わせてくれました。

うん。

IT関連の専門用語まみれのネットばっかり見ていると、基本に立ち返らせていただいたように思います。

太陽の塔 黄金の顔展


今年が岡本太郎生誕100年ということで、あちこちいろいろと企画されているようです。

NHKでも岡本太郎をドラマ化しているそうで。知りませんでした。

岡本太郎と言えば、太陽の塔。

普通に考えれば、ヘンな巨大なモニュメントなのですが、子どもの頃からしょっちゅう見ていると、そこに立っていて当然の存在です。

20世紀少年で数年前から露出が増えてますし。

万博会場の周回道路は、北大阪ランニングのメッカです。いつ通っても、雨が降ってても、誰かしら走ってます。もしかしたら24時間誰かが走ってるかもしれない。

という、自分もたまに走りに行きますが。

豊中の自宅から周回道路まででも、そこそこありますので、1周(約5km)するくらいですが。

かつて、万博が終了してからもそのまま鉄鋼館として運営されていたパビリオンが、EXPO’70パビリオン  ホワイエ という名称になって、いろいろと記念物などを展示しています。

その目玉として、今回、古い方の太陽の塔・顔面を展示するということです。

太陽の塔 黄金の顔展

天気もそこそこなので、ちょっと行ってきました。

これが旧鉄鋼館、現ホワイエ
展示品・当時の新聞

で、このサンケイ新聞なのですが、「さあ、あと100日だ」とありますね。

開会が3月15日のはずなので、この新聞は1970のものではなく、1969でしょう。

現在のカラーの新聞を見慣れているので特に違和感はありませんが、当時の新聞はモノクロがデフォルトです。

一面カラーというのは非常に珍しかったものと思います。

万博トイレ

数ある展示品・・・パンフレット・ホステス(コンパニオンではない)・各種グッズは、会場で見てください。

なぜか、このトイレが気になりました。

これは当時のトイレなんだろうか。

当時ではなくても、かなり古いことは確かだ。

と、無人のトイレでシャッターを切っているのも、結構怪しい。

昔はこのように屋根があった

こんな模型なんかもあります。

時効だから言いますが(誰が時効にした)、ボクは昔、高校生の頃、太陽の塔に忍び込んだことがあるのです。

まだ、このように大屋根があり、屋根の柱から太陽の塔の翼まで非常階段がついていてたのです。

で、翼の先に入り口があって、入ることができる。

中は真っ暗なので、根性がいります。もちろん、一人ではなく、仲間数人で忍びこんだんですが。

暗かったですが、まだ塔の中の展示物「生命の木」がそのままあったのを憶えています。

今でもあるんだろうか。

ホワイエの中の展示物をいろいろ観ていくと、最終的に・・・・・。

ご本尊
大アップ

当たり前ですが、実物大。

でも、顔そのものではなく、顔に貼っていたステンレス板を組み直したということですね。

目玉部分には電球が組み込まれていたのですが、当時の電球と現在設置されているLEDの消費電力(光のとどく距離は劣るものですが)の差が笑ってしまうくらい違うんですね。

○博覧会当時のキセノンライト
 消費電力:3.6kw
 光の到達距離:2km以上。
○現在のLEDライト
 消費電力」166w
 光の到達距離:近距離  (←近距離て)

このイベントは延期されたそうですので、良かったら!

映画レビュー:あしたのジョー あしたはどっちだ!?


あー、今帰ってきました。

「あしたのジョー」

この前にエンドロールの途中で退場した映画って、なんだったろうか。

観る前に、チケット買う前に、いつになく自問自答したんですよね。
なんで、この映画みるんだっけ?

んー、香川照之がでてるからいいか、香川@丹下みられれば。
と、いうノリ。

映画が始まる前に予告がいろいろありますよね。そのなかにアカデミー賞の「ザ・ファイター」があったんですよ。

その中にほんの短い軽いシャドーが。

あ、これだけで負けてるやん。

やはり、直感は間違ってなかったか?

はっきり言います。「時間と金を返せ」

・・・と、までは言わないけど。

山下なんちゃらっていう、ジョー役の人良く知らんのよ。いや、正確に言うと、全く知らない。

リアル力石役の伊勢谷友介はちょっと知ってる。

役作りはいいけど、完全に主役を食っちゃいかんでしょ。

ジレンマなのだが、主役のジョーは動・陽で、敵役の力石は静で陰。

迫力も凄みも力石の方が出しやすい。

映画としての迫力の出し方を間違えたというか、あのもっていきかたじゃ、仕方ない。

本来、劇画でも力石のカリスマ性はやばいんだから。

もう、完全に伊勢谷友介の映画になってました。

どうでもいいんだが。

ディテイルにこだわった、劇画アニメの忠実な焼き直し。

おーい、香川照之。あなたのキャリア的にはどうなのよ。

自分が一人で楽しんでただけじゃないの。

つっこみどころ・・・をブロックにして積み上げたお城みたいな。

それは言わないお約束が秒刻み。

*でもこれだけは言いたい。キメラ的に出てた倍賞美津子は一体なんなの?なんらかの説明があるかと思ったけど、全くない。原作に出てたんですか?だったらごめんなさいですが。

これまで、観た邦画のボクシング(シーンじゃなくて)技術としては、一番まともでした。さすがに。

ちゃんと練習してる。

それと、↓これは発見。

香川照之の丹下段平。原作を忠実に特殊メイクで再現。

しかし、シルエットが全く違う。

なのに、全く違和感がない。

なんでだろう。

と、半分くらい観てから気づきました。

丹下段平にそっくりなんではなくて、声を当てていた俳優の藤岡重慶にそっくりなんや!!

ま、いいや、隣のバカップルが携帯鳴らしたりしてたけど、この映画でなかったら、許せなかったもんね。

ああ、「ザ・ファイター」観たいな。待ち遠しいワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ