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読書レビュー:ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇


シリーズ3作目です。

著者の実体験に基づく小説ですが、第一作からあまりにも劇的(ご都合主義?)すぎて引いてしまう嫌いもあるかもしれません。

しかし、それでも引きこまれてしまいます。多分、映像化されたら無理でしょうが。

今回も舞台がアメリカだから、まあいいかと思えるような展開です。

2ページに一回の割合で感激のあまり誰かが泣いている感じ。

今回のポイントは「4つのマトリックス」。

・ポジティブ自立
・ポジティブ依存
・ネガティブ自立
・ネガティブ依存

これらがどう関係して何を表すかは本書を読んでください。

ちなみに、これ自体は著者のオリジナルではありません。

自分自身がどれかに当てはまるのですが、血液型のエセ科学(占い?)よりは100億万倍いいです。

最新書なので、東日本大震災にも少し触れられています。

なんと言っても、震災・津波・原発禍が日本の一つのエポックです。

それ以前とそれ以後で心の持ち方が変わったことははっきりとしているのではないでしょうか。

著者のお得意のお金としあわせの関係。

しばらくは素直に勉強してみるつもりです。

読書レビュー:いとしこいし想い出がたり  ”間”を持たせられる漫才さんは、今・・・


喜味 こいし
岩波書店
発売日:2008-06-20

あとがきに「夢路いとし喜味こいしは上方しゃべくり漫才の最高峰」とさらっとかいてあるが、まさにそのとおり。
ボクにとってはやはりダイラケ・いとこいは漫才の双璧、龍虎です。

特に、客を絶対にいじらない、清々しいというか孤高の漫才というか、見事で素晴らしかった。

お客と一体で創り上げる、ライブ感のある舞台も良いですが、芸の力で客の意識を嫌でも惹きつける名人芸に魅力を感じます。

お兄さんの夢路いとしさんはかなり前に亡くなられました。

この本は弟の喜味こいしさんのモノローグ。

口調がそのままで、ご本人を彷彿とさせます。

ほぼ、説明的な文章がなく、古いことなど細部が分からないところもありますが、それも全然気になりません。非常に良い編集の仕方だと思います。
編集者(であろう)戸田学さんの上方演芸に対する愛がヒシヒシと伝わってきます。

いとこいさんは、ボクらの記憶ではやはり「がっちり買いまショウ」の名司会。

ボケのいとしさんが目立ってました。「10万円7万円5万円運命の分かれ道」。

同様に日曜日のお昼のテレビ番組(ダイビングクイズ)の司会をしていた若井はんじけんじとともに思い出されます。

軽い調子でボケ倒すいとしさんと比べると、こいしさんは眉毛が太くてがっちりしてて、少し怖そうなおっちゃんという印象でした。

私が実物を拝見したのは、もう、最晩年の舞台。

ご存知、スカルキャップと白い髭を蓄えたダンディな姿で。

あの白い髭はおしゃれかなと思ってたのですが、おそらくかなり痩せてしまっているのをカモフラージュしていたのではないかと思います。

幸運にも梅田芸術劇場の最前列で、娘の喜味家たまごさんとの掛け合いを見たのですが、袖からのぞく腕が異常なほどやせ細っていました。

もしかしたら、かなり辛かったのでしょうかね。

この本もその最晩年の聞き書きなので、ご本人にとっては体力の限界だったのかもしれませんが、記憶力の確かさはすごいです。

本当はこの何倍もの古い貴重な体験、芸談を読みたいところですが、今となってはそれもかなわず。

よくまとまった良書・資料だと思います。

戸田学氏のъ(゚Д゚)グッジョブ!!というべきでしょう。

本の読み方


本を読んだら、なるべく読書感想文を書くようにしています。

それにうってつけなサービスがブクログ

ボクの本棚はこのサイト(除くブログ)の右カラムにも掲載してますが、こちら

こうしておくと、あとから読み返して本の内容・ポイントを想起することができます。

内容の整理をしないと書けないので、より一層理解を深めることもできる。

しかしそれよりもというか、その上に有効なのがその本の内容を人に語ること。

勉強もそうだが、人に説明できるようになれば身についたということになる。
まあ、相手が納得して理解してくれればということではあるが。

だが、これがなかなか難しい。

自分の読んだ本に興味をもってくれる人など、そうそういるものではない。
ひとりよがりの痛い人にはなりたくないし。

たまに、共感を持って聞いてくれる人がいたりすると、もぉ、抱きしめたくなるね!

読書レビュー:「空腹」が人を健康にする


南雲吉則
サンマーク出版
発売日:2012-01-18

前著「50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表」の第二弾。前著から2ヶ月しかたってないので、内容はかなりかぶってます。読んでてデジャブ?という感じ。

まあ、好意的に見れば、重要なところともう一度復習という感じでしょうか。

今回はiPad版で購入。すぐ読めます。

まず、南雲先生の本を読む以前から、現在の日本人は(アメリカ人と比べればかなりマシだろうが)カロリー摂取多すぎ=食い過ぎと思ってました。

自分は最近は一食500kcal以下を目安に食べています。

これは外食するには困るレベルです。

にもかかわらず、南雲先生はここ10年、一日一食だそうな。ほんなまかいな、というのが正直な感想でした。

どうやらマジらしい。

これらの本について、大筋では同意できます。

基本、常に飢餓状態でいろと。

私もそう思います。そうすれば、本来人間の持っている能力が最大限に生かされる。

今回の本で目からウロコ的なポイントが2つほど。

◆朝食抜きでもオーケー。

◆体が求めてもいないのに(或いは求めていても)必要以上に水を飲む必要はない。

私は何が何でも朝食は摂る主義でした。

でなきゃ、一日力がでないやんと。

しかし、そうですね。

蒸気機関車じゃあるまいし、食ったもんがすぐにエネルギーになるわけでもない。

溜め込んだ脂肪で十分じゃない。

水も沢山(1日2Lとか)飲んだほういい、というのなんとなく信じてました。

血圧が高めなもんで、できるだけ水分で血液をサラサラにするために。

これも冷静に考えれば、飲んだ水がすぐに血液濃度に影響してるようじゃ腎臓機能障害だと。

その他の多くの重要なポイントは、この本を読んでください。

一点、前著から引き続き納得できないこと。

運動に関して。

ウォーキングが健康には一番良い、というのはわかります。ハードなスポーツは心臓に負担をかけるという主旨。

しかし、日常的に健康云々じゃなくてスポーツを習慣的に行なっている中高年も多くいます。

かく言う私も、ランニングやウェイトトレーニングなど。これは南雲先生の主張、若さ=グッドルッキングを維持・発展させるにも必要だと思いますし。

健康のためだけではなく、純粋に運動・スポーツを楽しんでいるわけです。

ランナーズ・ハイまではいかなくても、走っている時は苦しいだけではない。それ自体が快感である。アドレナリンやセロトニンなどが分泌されているはずです。
そしてその幸福感は走り終わったあとも持続されます。
これは十分に人生の目的そのものではないのか。

運動を快適に続けるためには、一日一食では多分無理でしょう。

特に長距離走では、走っている最中にガソリン切れになって、摂食する必要もあります。
これは特殊な例かもしれません。

結果、今のところ、この本に書かれていることは、8割方実行してもいいかなと思っています。

これはこの本に限ったことではなく、各自、自分にあった取り入れ方で実践していけばいいのではないかと考えます。

しかし、繰り返しますが、逆にいうと、8割方は実践する価値があるということです。

ゴボウ茶もずっと飲んでいて、非常に快調ですし。

多分、ボクは1日2色かな・・・。とりあえず。

読書レビュー:木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか


正確に言うと読み終わってないです。

何ページあるんだ?700ページですね。

もともとは格闘技専門誌に連載されていたものをまとめた本です。

毎月小分けに読む分には良いかもしれないけど、これをまとめて読むのは、よっぽど格闘技(総合・柔道など)の好きな人でないと無理ていうか、あきるでしょう。あきました。すみません。

ポイントポイントで臨場感あふれる木村政彦を始めとする怪物たちのエピソードがあっていいんだが、昔々の星取表を延々見せられても、困る。
このあたりは再編集の対象かな。

あと、わざとか?と思うような定型句の誤用が目立つ。

明治から昭和にかけての世界なので、こういうのは白けるんですよ。

ただでさえ神秘性の中に語られる達人の世界なんで。細部が正確でないとね。

著者の若干恣意的な部分も感じる木村政彦最強説。

他の人へのインタビュー(つまり他人に語らせているのだが)の抜き書きで、ヘーシンクもルスカも山下もヒクソンも木村の敵ではないそうだ。

それを検証するための大著とも言える。

写真資料が結構沢山あります。確かに全盛期の木村政彦の写真は、当時とは思えない筋肉量。
有名なエピソードで、試合前に己の覚悟を試すために刀を突き立てて切腹の予行演習をしていたというを読んだことがある。
だけど、この筋肉量では致命傷を与えるのはむりなんじゃないかと思う。

あと、このタイトルがちょっと。

読書レビュー:はじめての宗教論 右巻~見えない世界の逆襲


佐藤優さんの著作にしては、比較的わかりやすい。かな。

宗教論といっても、佐藤さん自体が同志社大学神学部卒のクリスチャンなわけで、ベースはキリスト教なわけです。

もちろん、キリスト教学が新書の一冊や二冊に収まるわけはないので、ホントに初歩の初歩の入門の入門であります。

佐藤さんの「獄中記」はまだ半分ほどしか読んでないので、そっちも読まなければ。

とりあえず、この人はどこまで信用していいのかという見極めが難しいのです。

鈴木宗男って、どう考えても好きにはなれないんだが、佐藤さんは全面擁護だし、自身も偽計業務妨害とかで結構長期間牢屋に入ってたんですよね。だから「獄中記」。
つまらん小悪党でないことだけは確かだし、非常に魅力的でもある。

博覧強記。東大の一つや二つ枕に寝てそうなイメージです。

あとがきを最後に読んだのだが、これは前書きとしておいて欲しかった。
ご自身の基本的視座を書いているのだが、まず、キリスト教徒であること。

そして、宗教学は主体的でないと本質から外れるという基本姿勢。

そこはボクと根本的に食い違うとこですね。

ボクはそれは教学だと思う。

宗教学・比較宗教学であるならば、やはりニュートラルである必要があると。

ちらと出てくるロシアの科学的無神論というのが気になる。ちょっと調べてみよう。

ただ、上記のように自分(佐藤氏)はクリスチャンなのであるから、論も偏向していると明言している。そのわりには極端にキリスト教を突き放して冷静に分析してると感じましたがね。

書いたように、平易ではあるのだが、聖書の引用を多用している部分はやはりわかりにくいかな。そりゃ、仕方ない。頑張って聖書も読んでみよう。

印象・記憶に残った豆を。

イエス・キリスト。

イエス=ジーザス/イエススというのは無論人の名前である。だが、キリストというのは「油を注がれたもの」という意味で、古代の王が即位する時に油を注ぐ儀式があったことに由来するという。

なので、イエス・キリストと呼称した場合、それは「主たるイエス」という意味であるから、キリスト教信者であるということ。

て、ことはあれかな。「ハイル・ヒトラー」とか「ジーク・ジオン」とおんなじ感じなのかな。え、違う?

これは右巻ということなので、次は左巻を読んでみます。

左巻はこちら

読書レビュー:青い空  読み応え・満足度(・∀・)イイネ!!( ;∀;) カンドーシタ


海老沢 泰久
文藝春秋
発売日:2004-06-10

まず、最初に。

「青い空」とタイピングしようとすると、どうしても「蒼井そら」と変換される件。

これはどうでもいいんですが。

700ページ超のボリューム。ハードカバーで読んだので、長時間の読書はつらい。

多分、上下巻に分ける選択もあったのだろうが、これはこれでいいと思う。

今どきの書籍は文字のポイント数も行間を大きいので、単純にページ数だけで測ることはできない。

著者渾身の作ではないだろうか。

久しぶりに腹に応える小説らしい小説を読んだ感じ。緻密綿密で面白い。ゆったりと身を任せる感じで楽しめる

海老沢泰久、まだまだこれからの活躍が期待された作家でした。

出身校は國學院大学。良くは知らないが、駅伝とかでよく出てくるのかな。皇學館と並んで神主さんの学校みたいなイメージ。

作者の出身校であるが、この作品の中でも、もっともシンパシィを感じるのは神道であると書かれている。
そのあたりもこの作品のポイントとなってくる。

隠れキリシタン及び棄教したものであるキリシタン類族を描き、時代に翻弄される主人公も類族である。

ボクは大阪府茨木市の出身。著者は茨城県出身。イバラキつながり。

それと、茨木市の北部はキリシタン大名で有名な高山右近が領主であり、隠れキリシタンの里。キリシタン資料館に良く行きました。

キリスト教の伝来から秀吉・家康による迫害。そして幕末の動乱へ。システムとして、そして国家のバックボーンとしての宗教を描きます。

中でも堕落した仏教に対しての描写は容赦ない。ちょっと一面的に過ぎるのじゃないかとも思うのですが、徹底的に僧侶が悪役です。

そして歪んだ神道も批判的。

なんか、一人キリスト教だけがピュアなの?

かなりファナティックで、解釈によるずるい側面があるとも思うが。

だからこそ、時の為政者に畏怖され迫害に拍車がかかったとも言える。

主人公は農民出身ながら、抜群に剣の才能がある。これは剣豪小説ではないので、それほど固執することもないが、そのあたりの描写説得力が弱いようにも思う。

その辺は瑣末なことで、本当によくできた小説であり、読後感も最高である。

必要ではあるのだが、時代の説明の部分は若干めんどくさいかな。早くストーリーの展開が読みたくて。これは仕方ない。

「坂の上の雲」にしても、余談と時代の説明がくどすぎてつらいし。

浅田次郎や和田竜のようなエンタテインメントではないが、こういう重厚な展開もいい。
満足度大。

読書レビュー:不器用なもんで。 って、書き手にも問題が・・・


金子 達仁
扶桑社
発売日:2011-11-15

読了・・・と書きたいところだけど、最後の20ページくらいは読んでません。いやんなって。

で、何が言いたいんだ?という本です。

これは小林旭が悪いんじゃなくて、著者のせいですね。

新聞書評には、数年小林旭の家に通って取材したということだけど、何を聞いてたんでしょうね。

最近の本として「スティーブジョブズ」と比べても仕方ないけど、それだけ取材したんなら、ボリュームとして20倍くらいになってもいいと思うけどね。
なんか、ちゃっちいタレント本みたいな仕上がりですね。

もっかい言うけど、何が言いたいの?

形式がヘン。小林の独白なのか、著者の評伝なのか、境界がなくてわかりにくい。

確かに小林旭は石原裕次郎・梅宮辰夫や宍戸錠のようにテレビには出ていません。描写されているように、ひたすら不器用なんでしょう。

「不器用」って、謙遜にはなるけど、特にほめられたもんじゃないと思います。

健さんはそういうキャラなので別格ね。

中でも昔の日活の事などはそれなりに面白いけど、この人の文章自体は面白くない。なんか、全体的に考えすぎて変なことになってる感じ。

後半、ゴルフのことが延々出てくるけど、個人的にはゴルフが大嫌いなんで、さらに興ざめ。

昔の、ホントに限られた人たちだけが楽しむ紳士のスポーツだったころは良かったんだろうなあ、と思わせてくれなこともないこともない。

もっと、映画ファン向けにディープに作品を追っていってくれたほうが良かったんじゃないかな。

この人はスポーツライター?ですよね?良くブックオフの100均コーナーでみるけどwww

ほぼスルーされてますが、「仁義なき戦い」の小林旭はめちゃめちゃカッコよかったね。

とはいいつつ、黒い交際で干されたあたりに妙にページを割かれてます。

なんか、こんな中途半端な仕上がりになって、小林旭がかわいそうな読後感の一冊でした。

大阪府立図書館に行ってきました


ボクは図書館のヘビーユーザである。

近所に図書館があるというのも一因であるが、やはり所蔵場所に窮する、購入資金に窮するというのが大きい。

実際、手元に置いておきたい本だけに絞っても大変だ。

新刊書などは外れたら必要以上に悔しい。

大体はネットで検索、予約する。

豊中市は箕面市の図書館と提携しているらしい。

でも、所蔵されていない本も多々ある。

で、エリアを拡大して国立国会図書館・・・と言わないまでも、府立図書館まで検索すると、やはりかなり網羅されている。

でも、それを取り寄せることはできないんですよねえ。

府民税払ってるのになんでよヽ(`Д´)ノプンプン とは思うのですが、本屋さんや出版社のことを考えると、これもある程度線引きは必要だよなあとは思います。

ただ、言い訳すると図書館で借りてみて、(・∀・)イイネ!!と思った本は改めて購入します。

さて、その府立図書館ですが、中之島と東大阪にあります。

なんで東大阪なんだ?と思うけど、やっぱりあれですかね。大阪の誇る文豪・司馬遼太郎のお膝元っていうのが効いてるんでしょうかね。

規模からいうと、古参の中之島より東大阪お方が大きそうなので憧れてました。

先日、その府立図書館に行く機会がありました。

市営地下鉄長田駅から結構あります。

第一印象   でかっ(゜o゜;

ワクワクする規模です。となりがイオンモールなんで、便利

周りが大規模な公団住宅みたいで、ここに澄んでる人はラッキーだよね。

結構な規模です

盗難防止用のゲートをくぐってはいります。

四階に分かれているのを階段であがりました。
バリアフリーは完璧なようで、エレベーターもあるし、電動カートの人も悠々利用できてました。

空間を非常に広くとってある。

天井が高いわりに、大体の書架は目線より下にあるので閲覧するのに苦労がない。贅沢な陳列。

PCがかなり潤沢に用意されています。

Wi-Fi環境も整っているらしく、請求すればパスワードがもらえるらしい。
別にパスワードいらんやん、と思うんですが。

豊富な本たちを眺めているだけで幸福な気持になれます。

あと何年生きられるのか分からないけど、絶対に読み尽くすことはできない本の量。

本たちをずーと撫でていたくなるような・・・

しかし、公的な場所にしては手指消毒用のアルコールが入り口に一つ置いてあっただけみたい。ここにこそ必要なんじゃないの?

ここまで返しに来るのは無理なんで、借りることはしませんでいたけど。

近所にできないかなあ( ・´ω・`)

読書レビュー:この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)


敬愛するサイバラ女史”基本”文章だけの本。

他の著作なんかを(かなり)読んでると、それほど目新しいところはない。

なんとも男前な半生である。やたらと(過去を振り返ってだが)自分を「女の子」と言ってるところが痛々し(略)

なんせ、漫画家・作家って大体そうだとは思うけど、最底辺から這い上がって、現在は先頭集団の一人になってます。

有無を言わせぬ実力主義。

その上、私生活が又・・・。鉄鎖を引きずったまま、徒競走でぶっちぎり一着みたいな感じ。

どんな綺麗事も通じない中で、ポエムな部分も失わず、おかあちゃんもこなす。

まさにスーパーウーマンだね。

この強さと迫力は、盟友ゲッツ板谷も霞むほど。

こんな人に惚れて惚れられた鴨ちゃんもやっぱスゴイ人だったんだなあ。

なんか、子供向けの筆致なんですが、逆に子どもに読ませてもいいのかなという感じがしないでもない。いや、やっぱ中学生には課題図書にすべきだ。