私は東京が好きな大阪人です。『男はつらいよ』全巻持ってます。
でも、しゃべるとかなりコテコテです。上方落語のファンであることもあり、気を付けないと若い人には通じない言葉を喋ることもあります。
しかし、東京も大好きなのです。殆ど行くことはありませんが、いつまでたっても東京への憧れは捨てがたいものがあり、郷愁さえ誘われる時があります。
先日、植木等さんがなくなりました。テレビの追悼番組で「日本一のホラ吹き男」が放映され、昭和30年代初期の東京が舞台となっていました。有無を言わさぬパワーが、画面からあふれ出していました。
この時代、実は大阪の文化も強かったのです。厳密に言うと大阪のお笑い文化です。「番頭はんと丁稚どん」「てなもんや三度笠」「すちゃらか社員」等々、全国区で浸透している大阪の芸人さんが沢山出ていました。
丁度今のお笑いブームと似ていますが、どうも似て非なるものであると思います。昔日のそれとはどこが違うか。昔は東京のお笑いも強く、大阪のそれはあくまでもカウンターカルチャーでした。現在は「よしもと」の一人勝ちで圧倒的過ぎるのです。
これが私にはどうもおもしろくありません。「よしもと」が強いと言ってもそれは最終的には東京発であり、東京発大阪となっているのです。つまり、ダウンタウンもさんまも東京発なのです。
振り返って大阪経済の沈滞は今更説明するまでもありません。ダサくても貧乏くさくても、大阪発で頑張らない限りはこの底から抜け出すことはできません。
植木等じゃないですが、「わかっちゃいるけど、やめられねぇ」。私自身も、もう東京へ行きたいと思うくらいですから。
競合は多くても大きなパイは魅力的です。
東京:「さあ、これだけの予算を用意した。これでどれだけのものができる?良いものを提案したところと取引をしよう。」
大阪:「この案件、ナンボでできる?安くできるところと取引するわ。」
これがその差です。しかもそれを率先して行っているのが関西の官公庁。アホラシなってきますわなあ。
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