近くだったのですが、今まで乗ったことがなかった能勢電鉄。
阪急で川西能勢口まで行って、そこから連絡します。
光風台やときわ台といった新興住宅地への連絡電車なんで、特に用がないと使わない。
しかも電車賃が高かったりするので、自動車を使うことが多い。
一度乗ってみたいなーと、常々思っていたので、ふらーと行ってみました。
川西能勢口から出発し、途中の山下駅で妙見口駅と日生中央駅方面にわかれます。
山下駅から妙見口駅までは単線になります。鉄橋もあり、トンネルも沢山あるので、いい旅夢気分です。
で、妙見口で降りたのですが、駅前には当然何もないので、とりあえず、妙見山方面に向かって歩きます。
田んぼには稲が青々と。
メッチャ久しぶりにトノサマガエルを見た
「妙見山稜線登山口」という表示があるので見ると、なんかうっそうとしていて《入るな》オーラ漂う道が。
ボクは昔から横道があると、どうしても行ってしまう癖(へき)があります。
行くしかない。
で、すぐに大後悔。
ほとんど道というより、雨に侵食された溝のような急勾配が延々と。
しかも、こんなもののけ姫的なブツが
全身汗まみれ。
大体こんなハイキング(というより、完璧登山)の予定ではなかったので、思いっきり軽装タンクトップでブカブカのコンバース(ソールが薄い)なんで一層ツライ。
山をなめてはいけません。
遭難の恐怖と戦いながら歩を進めます。少しだけど、お茶のペットボトルを持っててよかった。
それはともかく、あのコバエのような虫はなんですかね。山とか行くと。
執拗に顔の周りをつきまとって、油断すると目の中に特攻かけてくるヤツいるでしょ。暑いのに余計イライラさせてくれる。
一応、何人かはすれ違う人もいるので、なんとかなるでしょう。
何十年か前だったら、山ガールだったんだろうなという二人連れにも出会いましたし。
下りだけだったらなんとかなるでしょうが、上りはゼッタイムリだと思います。この山ガールズには。
延々と胸突き八丁だか十丁だかなので、休むきっかけもない。
突然開けて八つ墓村が見えました。ほれ、あそこに濃茶の尼が見える。
日々、走ってるので、なんとか頂上まで辿りつけました。
頂上というか、妙見山の駐車場でした。
いつもここまで自動車で来るのです。
ここからは少し歩いてリフトとケーブルカーを乗り継いて降りるパターンなのですが、オッサン一人でリフトとか乗るのもなあと思い、脇道をとって下りることにしました。
ケーブル駅まで行けるだろうと。
これが失敗・・・成功?
どこまで行ってもケーブルの山上駅が表れない。
それどころか、またどんどんと道が険しくなってくる。
仕方ないので、沢沿いに下っていきます。
山百合が沢山咲いていました
この沢の水が冷たくて、きれいで、顔や腕を洗うと極楽の気持ちよさ。
それまで苦労が消えていきます。
さらにどんどんと下って行くと。
なんか、やっぱり修行者の道?
滝行の場所らしい。今なら気持ちいいかも。
二箇所ほどありましたが、どちらも塀で囲われている。
こんな険しいところにどうやって立てたんだという感じのお寺がありました。
妙見山には何度も来ていますが、こんなDEEPな場所があったなんて、初めて知りました。
どうにかこうにか下山して、結局ケーブルカーの黒川駅にたどり着きました。
この写真で見るとショボイ山にしかみえませんが、ほんとキツイんです。
さらに妙見口駅まで戻り、駅前の食堂でとりビー(とりあえずビール)。少し遅目の昼食でざるそば。
このビールの旨かったこと!!
くせになりそうです。
山歩き+ビール!!
