月別アーカイブ: 2018年6月

大阪府北部地震


水道メーター

被災しました。

震度6弱エリアで、震源地にかなり近い場所です。

朝、車に乗ろうとドアに手をかけた瞬間でした。

一瞬の地鳴りの後に猛烈な揺れに襲われました。

眼の前の車がグワングワンと揺すぶられ、立っている自分もバウンドするような感じです。

自宅が東西方向に揺さぶられ、壁に亀裂が走るのが見えました。

揺れて数秒後にJアラートが鳴ったように記憶しています。


部屋の中は惨憺たるものです。

自分の部屋はCDと本の海と化し、2台のモニタと32型のテレビが放り出されています。

テレビは無残に割れ、ニュースを観ることもできません。

幸い怪我をすることもなかったのですが、自宅敷地内の水道管が割れ、向かいの家めがけて噴水状態になっていました。
(ダーティーハリーで消火栓が吹っ飛んだときみたく)

隣のご主人が止水栓を締めてくれたお陰でそれほど長い間の放水ではなかったのですが、殆ど呆然として止水栓を締めるという発想も浮かばなかったのが事実です。

その後、水道局に電話をしたのですが通じず。

やっと通じたのですが、やはり自宅敷地内のことなので、通常の業者に依頼してくださいとのことで、水道組合の電話番号を教えてくれました。

そこから又業者を教えてもらい、何軒かに連絡をしたのですが、やっぱりどこも手一杯でいつ行けるかわからないとの返事。

仕方ないので、目途が立ったらコールバックくださいと言って電話を切りました。

水道が止まると、何よりもまずトイレが困ります。

噴水をぶっかけたお向かいさんが親切で、ウチの水をいくらでも使ってくださいと言ってもらえました。

何度も往復してバケツリレーをしていると、夕方近くなって思いもかけず水道屋さんが来てくれました。

最近お願いする街の職人さんが、結構プロの仕事をしてくれ、非常に格好良いのですが、今回もそうでした。

状況を見て、改めて出直すのかと思っていたら、すぐに掛かりますと。

実際、30分ほどで修理をし、見事に復旧してくれました。

もちろん、リーズナブルな価格で。

ほんと、水道屋さんがスーパーヒーローに見えました。

作業後、水道屋さんに一つ質問をしました。

ツイッターとかで、今水道水が濁っている地域があるらしいけど、しばらく飲まない方が良いのですか?

その時の水道屋さんの答え。

まあ、大丈夫でしょう。
でもね、水道屋がこんなこと言ったらだめですけど。いつも水道管を覗いている自分としては、水道水を飲む気にはなれませんね。

だって。

ほんとにそれは言ったらだめでしょう。

なんか、大阪の水道管の老朽化は全国ワーストワンらしい。

松井さん。IR法なんかいらないから、水道管なんとかしてよ。市区町村単位かな。

しかし、これで大阪万博誘致にケチがついたのは確実ですね。

現在も避難している人たちがたくさんいるので、自分など幸せな方です。
当面ガスは止まっていますが。

余震(本震かも)が気になって、片付け作業もその気になりません。

高齢者ドライバー問題の件


高齢者ドライバー
↑個人的には免許更新の時にまめに実技試験を実施すべきと考えます。

高齢者ドライバーによる交通事故が相次いています。

もっとも、これまでにも少なからずあったのでしょうが、後期高齢者の増加によりそれが顕在化してきたということなのでしょう。

例えば公共交通機関の不備な地域等ではない場合。自身の老いが「認められない」という理由が優先することであれば、それは文字通り「認知機能」の衰えなのだと思います。

本日、ボク自身にも若干その被害?が降り掛かってきました。

好天の午前中に車をコンビニの駐車場に停めて新聞を買い、出発しようとしました。

そのコンビニは住宅街の中にあり(第二種低層住居専用地域)、店に面した道路は明確な車線もないような狭路です。

にも関わらず、抜け道になっており、交通量が多いのです。
そして出てすぐに信号があり、停滞を引き起こしがち。

ボクの車の前には、右折しようと車体の前半分を駐車場から出している軽四が停車していました。

そこへ右側から自動車が直進してきたために、それを避けようとその軽四はバックをしてきたのです。

ボクは十分に車間はとっていたのですが、その軽四は全く後方確認をせずに下がってきました。

まさか確認せずにバックしてくるとは思わなかったもので、一瞬の判断でクラクションを鳴らすこともできませんでした。

そのままガッシャ!
うっそー、という感じでした。

すぐに謝りながら降りてきたのが、きっちり結構な爺様です。

つい先日ゴールド免許を取得して、結構キレイに車に乗っていたボクはチョイぎれ。

爺様が言わなくてもいいのに、「クラクション鳴らしてくれれば・・・」とか言うもんだから。

「いや、まず後方確認してないのはそっちやろ!」と。

まあ、そんなにキレてませんけどね。

爺様も「自分が100パー悪い」と言ってくれてるし。

すぐに警察に連絡してもらって、事故証明の手続きをしました。

ま、こちらのバンパーに傷が付いただけで、フェンダーも大丈夫だし、怪我もお互いになかったので良かったけど。

なんだかんだの挙げ句、一緒にディーラーの工場に行って修理見積もりをあげることになりました。

爺様は現在77歳で、知人の仕事をアルバイトで手伝っているということでした。

作業服を着て、申し訳ないけど裕福そうには見えません。

しかも、任意保険に入っていないとか!
そんなんで仕事するなよー (;_;)

バンパー全交換で、それ以外のカバーにも傷が付いていました。

なんだか、家賃が払えないだのなんだのしきりに言ってますが、観念して現金で払ってくれるらしい。

こちらもヴィヴィッドな黄色の車なので、傷が付いたままは乗りたくない。

可哀想になってきたので、バンパー以外のカバーはもう諦めて、修理してもらうことにしました。

でもね、大将(爺さんのこと)。これがボクの車で良かったよ。
子供や年寄りに当ててたら、人生終わってるよ、と。

それは本人もわかってるみたいでした。

ボクは悪くないのです。停まってる車に当てられたのですから。

しかし、最後まで謝ってた爺様と別れてから、ものすごく嫌な気持ちになりました。

本人の言を信用するのであれば、あの歳で蓄えもなく、働かなければならない老人に虎の子のお金を出させてしまったという事実になんとも言えない鉛を飲んだような後口の悪さを覚えます。

「今後は本当に気をつけてくださいね。」と言ったのですが、危なっかしくヨタヨタと運転して去っていく爺様を見送って、高齢者ドライバーのジレンマを噛み締めたのでした。

とは言っても、近い将来の自分でもあるのですが。