月別アーカイブ: 2013年9月

読書レビュー:血と骨


著者 : 梁石日
幻冬舎
発売日 : 1998-01
すごい小説です。

梁石日の父親がモデルらしいのですが、どこまでがフィクションなのか、あるいはほぼ事実なのか。小説の持つリアリティとしては、もはやどちらでも良いのかもしれません。

ページを破ると血と内臓が出てきそうな、そんな小説です。

この長さで、良くこれだけの登場人物と大小のエピソードをぎゅうぎゅうに詰め込んだものです。

登場人物名について、ロシア人ほどではないですが、朝鮮名では誰が誰だかわからなくなります。

描かれる視点が状況によって変わっていき、主人公が誰なのか、誰の視点で感情移入すれば良いのかという点にも、読んでいて翻弄されます。

誰か一人を主人公に、というのであれば、やはり父親・金俊平でしょう。金俊平が大きな幹となり、全てを突き破る邪悪で粗暴な巨木の周りに身内や周辺の登場人物たちが否応なく巻き込まれていきます。

この主人公の特異性は、国籍や時代にはあまり関係ないでしょう。今の時代にどのように生きていけるかは分かりませんが、どの時代であっても社会に適合できることはないと思います。

——————————————————————————–

読んでいて思い出したのが、「じゃりン子チエ」。

作者の梁石日と、はるき悦巳はおそらく同じ空気をある程度吸っていたのではないでしょうか。

大阪市の生野区と西成区。

かまぼこ屋とホルモン屋。

又、「じゃりン子チエ」には「男はつらいよ」に対して相似性を感じます。さくらを主人公に大阪を舞台にした「男はつらいよ」。ずっとそんな気がしてました。

テツに対するのは寅さんです。

一方、こちらの「血と骨」の主人公・金俊平は”リアル・テツ”という感じ。

生まれつき粗暴で、偏狭な価値観を持ち、金に汚く、ヤクザもビビって逆らわない一匹狼。

違うところはテツは女性に対して極端に純情である(ここは寅さんと一緒)のに対し、金俊平は強姦などもなんとも思わない鬼畜の性欲モンスター。

この点はテツとは大きく異なります。

遠慮せずに言えば、本作の主人公には一片の共感も持ち得ないし、まさに唾棄すべき人物ではあります。

——————————————————————————–
読後にはなんとも言えない感情が残ります。

できれば、是非とも読んでもらいたい小説なのですが、内容や表現があまりにもリアルで、作中にも度々使われる表現「汚穢」が、形而上形而下にこれでもかと描かれます。耐性のない人には辛いかもしれません。

映画レビュー:寝ずの番


 

nezunoban2013.9.21

原作 中島らも。

多くの作品の中でも中編です。かなり以前に読んだので、内容を忘れているのですが、かなり違うような。

最初と最後だけ原作で憶えてます。

なぜ、これをマキノ雅彦(津川雅彦)が映画化しようとしたのか、わかりませんが、良いセンスだと感じました。

しかも、これを実兄の長門裕之で。

レビューの中には下品という意見も多いようです。

確かに最初にR指定が出てきます。隠語のオンパレードなんですが、演じている俳優陣が良いので、ボクには下品とは感じませんでした。

中井貴一がきれいな声と持ち前の品で歌い上げる猥歌は下品さを感じさせません。

集められた俳優陣が好みでもあるのですが、みんなが監督の方を向いて、この映画を良い物にしようという姿勢が見えます。

長門裕之演じる老落語家は、明らかに六代目笑福亭松鶴。

劇中で長門裕之と笹野高史が少し落語を演じますが、さすがの名演。全部通して聴いてみたいと思わせます。

石田太郎演ずる小田先生というのは小佐田先生でしょうね。

石田太郎が違和感なく関西弁をしゃべるので調べてみたら京都の人でした。

なぜ、堺正章が出演してるのかわかりませんが、堺正章を見直す機会にはなりました。

しかし。

ザ・スパイダースの堺正章とザ・タイガーズの岸部一徳。

世代は同じはずなのに、片方は長門裕之の恋敵で片方はその息子の役回りというのは面白いですね。

中島らもの小説は、仕入れたネタをあまり加工せずに披瀝するというパターンが、割りと見受けられます。

中でもボクの好きなプロレスや落語について。チョット気になる。

この小説もそのような嫌いがあり、少し問題にもなったようですが、映画は小説を再構築し、原作を越えたと思います。

それはマキノ雅彦監督と演技陣の成果だと思います。

★★★★★

FM vs. AM


テレビからの回帰

ラジオの話しです。

テレビをあまり観ない。積極的には観ないという話しをしました。

その一方で、ラジオは結構聞きます。

車に乗っている時も。

普通のラジオはAMとFMの2つの強さの電波があります。

株とかやってる人は短波放送とか聞いてましたが、今どきはネットですね。

で、内容の濃さを平均すると、やはり段違いにAMなわけですが、内容があるだけに作業中とかに聞いてるとそちらに意識がいってしまいます。

なのでFMとい選択肢。

ある悪友はAM派。

ボクも昔はAMを良く聴いていました。1日じゅう毎日放送を流していたこともあります。

亡くなった川村龍一さん(歌手じゃない、ヤングオーオーの最初に出てきた人)から浜村淳⇒馬場章男⇒角淳一⇒野村啓司⇒諸口あきらという流れ。

a1180_002304_m


DJってなんだ?

上記の番組などは、しゃべくりのプロなので、やはりつい聴きこんでしまう。

運転中とかはいいけど。

この人たちはラジオパーソナリティーとか言われてます。なんか良くわかりませんが。

一方FMは最近ナビゲーターとか言ってますね。

DJとかはクラブのイメージもあるからかな。

でも、養成スクールとかでは、やはりDJ=ディスクジョッキーって言ってますね。

スピーカーとしての力量では、当然AMが上なんですが、逆にそれが良いんですね。

喋らなくていいから音楽を流してくれれば。

言わば有線放送の変わりですね。

なのに、やたら喋りたがるDJがいます。

ちゃんとしゃべくりが芸になってりゃまだしも、グダグダなくせに。

スベリ芸的に確立してる人もいますけどね。

それはともかく、言葉を知らないってどういうことなんですかね。

商売道具でしょうに。

そうかと思うと、FM京都の佐藤弘樹さんのように、それこそ言葉のプロフェッショナルとしての名人芸を披露してくれる人もいるにはいるのですが。

ボキャ貧な上に、平気で間違った情報を流してる人もいますね。

直後にリスナーからメールやファクスが入って、シレッと訂正したり。

「ああ、さっきのは違ってました。じゃあ、間に合いますね、良かった良かった」みたいに。謝りもしない。

訂正すりゃ済むと思ってるようです。

一体、公共の電波をなんと心得てるんでしょうかね。

AMだったら、局のアナウンサーがしっかり謝罪する場面です。

まあ、そもそもがあってもなくても影響ない時間潰しみたいな番組ですけどね。ろくに下調べもしてないなと感じることも多い。なんか商店街のお知らせみたいな。

FMも好きなんですが、AMよりも地域が限定されるからか、あまりにもいい加減なのが目(耳)につきます。

それが証拠に広範囲で放送される東京FMなどは、ずっとしっかりしてますもんね。

やっと走りやすい季節です


a0003_001639_m

台風一過

のあと、初めて走りました。

走り始めて道路が樹の枝だらけ。なんだこれは、めっちゃ走りにくいと思ったのですが、台風の後はいつもこうなのを思いだしました。

ひどい時は枝じゃなくて、木そのものが道路を塞いでいたりする。

しかし、ここのところ、日が暮れると温度が下がり、ランニングには最適な季節です。

ていうか、真夏の炎天下にも走らずにはいられないランニング・ジャンキーになってる状態です。

合法的に脳内ドラッグまみれになれる至福というか。

気をつけないと死ぬけどね。


多少、ストレスも

夜に走るので、キャップのツバに小さなLEDライトをつけています。

歩行者がライトを点けてるというのに、無灯火の自転車がまだ多い。ましにはなってきましたが。

歩道上のカーストとしては

歩行者⇒ランナー⇒自転車だと思います。

自転車の「通行可」の表示もあくまで「可=してもいいよ」ですから。

歩行者がいるのに強引に横切ろうとする自動車も最悪。

譲ってくれる人には挙手の礼はしますけどね。

譲り合って穏やかに通行しましょう。


万博周回道路

普段は万博外周とか単に外周と言うんですが、ラジオとかでは万博周回道路と言ってますね。

結構ランナーのメッカになっています。

一周約5km。

自動車専用レーンの外側が自転車専用レーン。そして一番外側が歩道です。

そう。真ん中の一番ランナーの多いのが自転車専用レーン。あくまでも自転車専用なんです。自転車も結構通ります。

なんで、みんな平気で走ってるんでしょうかね。さも当然みたいに。

ボクは歩道を走りますが。

というか、ランナーが多くて逆にいやなので、最近はほとんど利用しません。割りと外周道路に出入りする自動車も多いしね。

自分独自のランニングコース。学生率も高いので、たまに抜かれて悔しい思いもしますが、自分のペースで効率的にアドレナリンをブシュブシュ出すのが目的なんで気にしません。

一応、レース出場を目指して、ゆるく頑張ります。

iPhoneとの戦い小休止


iphone2013.9.17

iPhoneのタッチパネルが反応しなくなり。

彼女がボクとの交渉を拒みだしてから、すでに一週間が過ぎました。

完全に別れの時が来たのかと、半ばあきらめていたのです。

事実、昨日はほとんどカンバセーションすることができず。

元カノともいうべき、3GSに助けを求める準備もしていたのですが。

なんか、今日は一応、相手をしてくれています。

ほんと、ビクビクしながら、一回あたり、10秒以内で必要最低限の会話のみしています。

昨日はそんな感じでもすぐシカトモードだったのですが。

なんとかかんとか、一日を終えることができたようです。

と言っても、明日はどうなるかわからない。

その昔Macintoshはパーソナルコンピュータのポルシェと言われてましたが、どちらかと言うとアルファロメオに近いですね。

車のことはほとんど知らないボクですが。

まさに超ツンデレのわがまま娘という感じです。

なんか、こちらの急所を握られて、いいようにされてる感じです。

で、

まんざらでもないと。

映画レビュー:息もできない


息もできない
予告編より
著者 :
Happinet(SB)(D)
発売日 : 2010-12-03
ヤン・イクチュンが気になって・・

先日、ヤン・ヨンヒ監督の「かぞくのくに」を観て、キャスティング及び演技陣の素晴らしさや映画のできに感動しました。

中でもほとんどセリフのない寡黙な役ながら、なぜか印象に残ったヤン・イクチュンが気になり、その監督・主演映画で好評を得たという本作を観てみました。

——————————————————————————–

なるほどいいね

あれ、この人だっけ。

という感じで、かなり違う印象です。

これはやはり演技の確かさということでしょう。

ひたすら粗暴で狂犬のような主人公です。債権取立て屋。

「ヤクザ」という表現も用いられていましたが、途中から言い回しが「チンピラ」に変わります。

確かに、共同で高利貸しを営んでいるので、ギャングとは違います。

そもそも韓国ではこの手のギャングはどのような存在なのでしょうか。

ギャングやアウトローはどの国にもいると思いますが、共通項は犯罪者であり、犯罪者集団であるということです。

なので、日本のように「ボクたちは犯罪者です」よ、◯◯組と看板を上げてる国というのはないらしいのですよね。

シシリアンマフィアでも、公然と存在はするけれども、看板はあげてませんから。

——————————————————————————–

既視感・・・

この映画を観て、まず「竜二」を想起し、もうすぐ読み終わる長編小説「血と骨」も思いだしました。

前者はプロットとして、後者は粗暴さの放つ同国のメンタリティ的な類似として。

ネットで読んだインタビュー内で、ヤン・イクチュン監督は、日本は感情の表現がおとなしい、そして殴る演技(多分喧嘩とかに特定するのではなく)が遠慮がちであるというような事を言ってました。

邦画への出演も結構多く、度々来日しているので、素直な感想なのでしょう。

感情表現については、良く分かりません。「クサイ」ということとは別なのでしょうか。

歌舞伎を一つの源流としている日本の演劇は、結構オーバーアクトな場合も多く、洋画出演などでも指摘されるようなことも多く聞くのですが。意味的に違うのかな。

2つ目は、本作の中で主人公の女子高生が不良の弟と喧嘩する演技で納得しました。

多分、あんな演技(?)は日本ではないでしょう。

——————————————————————————–
やはり似て非なる国

韓国へは行ったことないのですが。多分、リアルな韓国を見ることができる映画なのだと思います。

主人公の取り立て屋が訪れるのは、返済期限の過ぎてる切羽詰まった低所得者の家。

住宅の雰囲気などは日本に近く、親近感を覚えますが、やはり何かが違う。

スラムではないのですが、あまり富裕層でない住宅街。

何が違うのかを考えた時、単純に道が舗装されていないことに気付きました。

日本では個人の土地でない限り、道路は基本的に舗装されています。時代劇に対する嫌がらせのように。

ハイキングコースであっても、アスファルト。

そんなところに異国情緒があるのですね。

「ナニワ金融道」「ヤミ金ウシジマ君」などで、非道な高利貸しは描かれますが、あまり直接殴ったり蹴ったりはないですよね。

恫喝はともかく、殴ったって殺したって一文にもなりませんし。

この主人公は債務者をボカスカ殴ってますが、取り立てもしっかりできてる。どういうカラクリなのか、その点は気になります。

——————————————————————————–
2時間以上の長い映画で、韓国の抱える、家族・貧困などの問題が沢山詰め込まれています。

あと、ヤン・イクチュンは出演シーンの80%以上が喫煙シーンのようなイメージ。「かぞくのくに」でもそうでした。どんだけヘビースモーカーやねんというか、そのメッセージ的なものが不明。

その周りの人(チンピラ)もかなり吸い続けてるので、アウトサイダー表現でしょうかね。

そして、パチンコにものめり込んでます。韓国ではかなり前にパチンコは全廃されたはずですが、これは違法パチンコなんですかね。

主人公の女子高生。かなりいい演技してます。

基本的にストーリーに類することはあまり書きませんので、観てください。オススメではあります。

iPhoneがやばい:頂上作戦


explosions2

シカト症状再発

ボクの4sのタッチパネルが突如反応しなくなり・・・

つまり、ツールとしてまず機械として、こいつと全く対話ができなくなり、思わぬところで社会との隔絶を余儀なくされておったのですが。

Appleのサポートにも助けてもらって、なんとかiPhoneのごきげんが直ってました。しかし、それも約2日間。

またもや同じ現象が出ました。

以前も書いたとおり、工場の出荷状態に戻すという対処法で、一旦すべての設定をクリアし、且つインストールしてあるアプリのコンフリクトを疑うとう手段でした。

これで一応収まったということは、やはりハードではなくソフトの問題ですよね。ね。

この、そろそろiPhone5sの予約が始まり、さらにボクの契約更新月まであと3ヶ月ほどというタイミングで、大金をはたいて4sなり5なりに機種変更するのは、何としてども避けたいですから。


日常のすべての業務が止まる(;´д`)トホホ…

一旦、全てをクリアにしたので、うっかりバックアップのとれていなかったアプリは悲しい状況になってしまいました(・_;)

数年分の血圧と体重の歴史とか・・・。

iTunesのバックアップ機能に頼りきってしまったゆえの失敗です。

データ保存が必要なアプリのうち、大体はクラウドで同期させるタイプです。

多数のアプリのログイン再設定などは、非常にめんどくさい。ある程度はiTunesの機能で一括で済む部分もありましたが。

その他はちまちまと手作業でなんとか元の状態に近づけることができた、その矢先なのに。

そして、調子が悪くなる前に購入しておいた、フィルムに新しく張り替え、滑りやすくなったタッチパネル上をスイスイとフリックしていたのに。

またもや ∑(゚Д゚)ガーン 本日突然に。

動かない。

再起動してもどうしても。

ただ、30分ほど電源を落として再起動をかけると、しばらくは調子が戻るようです。

でも、すぐにダメ。

生き返ってるスキにPCとケーブルで接続し、アプリを大幅に削除したiTunesと同期させる作戦。

なんとか、これで蘇った・・・かな。

いろいろとケースをググってもみましたが、5ユーザがLTE接続時に無反応になるというような、イマドキの環境の書き込みがちらほらあるのみ。

今のところはなんとか大丈夫なようですが・・・。

このまま不安な3ヶ月を過ごすのはキツすぎる。

適当なサブタイトルはつけてますが、「完結編」が書きたいよぉ。

で、その後、「新」シリーズが始まるかもしれない。

ブックレビュー:ビッグデータ・ビジネス


ビッグ・データビジネス
ビッグ・データ
昨年からビッグ・データに関する書籍は沢山でております。

いろいろと読み比べたいのですが、新書でとっつきやすそうなので、読んでみました。

キーワードとしてのビッグ・データは理解しているつもりです。

かなり以前からその有用性は一般的に認識されていたと思われますが、個人情報漏えいの危険性と表裏一体であったり、どこまで整備されているのかが不安な部分でもありました。

——————————————————————————–
ビッグ・データ。

文字通り膨大なデータです。

これまで人類が記してきた全データ量をこの数年で越えてしまっているようです。

それはそうでしょう。

数十年前までは写真機は貴重品であり、一家に一台あれば良いほうでした。

オートマチックになるまでは、撮影そのものに高い技術が求められ、フィルムも高価です。

プリントした写真は丁寧にアルバムに整理されるものでした。

しかし、デジタルカメラ・携帯電話・スマフォと進化し、写真を撮影するということがごく日常的なことになってきました。

それまでは撮影に失敗したものは、マメに削除していましたが、同しようもないもの以外は削除すらしなくなりました。

現在はローカルに置かれている画像データががほとんどでしょうが、クラウド利用も多くなり、共有されることも少なくありません。

ある程度容量のある画像データですら、そのような状況なのですから、テキストデータにおいておや。

失敗した習字の紙(アトム)は丸めて捨てられてきましたが、データ(ビット)はドンドンとたまっていきます。

そしてムーアの法則により、検索性が飛躍的に発達した今、その「ビッグ・データ」を生かす時代に来ているということです。

——————————————————————————–
本書では、ビッグ・データの個人情報を活用することにより、例えばamazonのレコメンドのような「便利」と「おせっかい・気持ち悪い」という微妙なサービスができると、再三説いています。

その他は、延々とビッグ・データビジネスの事例や可能性を書き連ねていくのですが、はっきり言ってこれは退屈です。

まとめてもらっても、それほど目新しいものはありません。

それよりも、今後の可能性と具体的な問題点・その解決策などに紙数を割いてくれたほうが良かっただろうと思います。

多分、斜め読みで良い本でしょう。

映画レビュー:ローグアサシン


著者 :
角川映画
発売日 : 2009-11-20

んだこりゃ?

これは日本公開はされたんでしょうかね。

制作が2007年なので、割りと新しい。

現在、「ウルヴァリン・SAMURAI」が公開されていて、トンデモ日本描写には気を使ってるとかヒュー・ジャックマンが言ってましたが。実際観てないのでなんとも言えません。

一方、ほとんど気を使ってない。気を使う気もないのが本作です。

——————————————————————————–
好きか嫌いかで言うと好き

そう。

好きな俳優が沢山でてるので、見ました。

ジェット・リー

ジェイソン・ステイサム

ジョン・ローン

そして石橋凌

石橋凌はともかく。

このラインナップで、割りと言いプロットで、なんでこれなんだろう。

そもそも、マーケット的に誰をターゲットにどういう意図で作られたのかが不明。

日・中・韓が三つ巴で、英国人(米国)のジェイソンが絡んでくるという。

最後までどんでん返しが続くので、緊張感はあります。

ジェット・リーの冷血漢も板についている。

ジャパニーズヤクザとチャイニーズマフィアの抗争がサンフランシスコで繰り広げられ、FBIが絡んでくる。

多分、そのFBI捜査官でジェイソン・ステイサムの相棒ぽいのが韓国系米国人ぽいんですが、よくわかりません。

それより、後からジェイソンの相棒になる、偉丈夫な黒髪ロン毛の韓国人が格好良い。

——————————————————————————–
やっぱ、俳優が活かせてない

香港マフィアの親玉がジョン・ローン。

日本ヤクザの親分が石橋凌。

ジョン・ローンが中国系米人のギャングを演るのはイヤー・オブ・ザ・ドラゴンでもそうでした。観てないけど。

そして、石橋凌もハリウッドではヤクザ率高いですね。

チャイニーズマフィアではそれほど象徴的ではないのですが、この映画の逆説的な見所はやはり、ジャパニーズ(ヤクザ)の描かれ方。

やっぱりかなりエキゾチックなんでしょうね。

やっぱりそれか、みたいなステレオタイプ健在です。

ラストサムライ以降のアメリカ映画としては、ワザとやってる?みたいな気もします。

・ヤクザは全員倶利伽羅紋々全開。しかもタトゥー的に手の甲まで入ってる。だからスーツ着ててもヤクザ丸出し。いかにスジモンでも日常生活に影響ありすぎ。しかも石橋凌は経済ヤクザなのに。

・何故かサンフランシスコで丁半賭博をやってる。そのヤクザを始め、日本語が喋れない。英語の字幕が付いてるんですが、肝心の日本語が聞き取れない。ので無理やり英語を読む。

・石橋凌の娘役のデヴォン・青木がルーシー・リューくらい日本語がヘタ。で、何故か顔見てると殴りたくなってくるタイプ。

・あちこちになんか変な垂れ幕がはってある。そこに意味不明な四文字熟語とか書いてある。東南アジアのパチもん日本語Tシャツみたい。石橋凌はなんも言わなかったのか。

・ヤクザの殴りこみが忍者装束。向こうの映画は「ラストサムライ」からして、どうしてもニンジャを出さないと気が済まないらしい。

などなど、ツッコミたい人は是非観てほしい。

そして、それぞれの持ち味を見事に殺して迷走している映画。

その中でも、確かな演技を魅せてくれれるジェット・リーは格別にステキでした。

ステキなんだけど、結局お前は誰なんだ?という感情移入しにくい設定なんでイマイチ・・・。

ジョン・ローンはなぜこの役を引き受けたのか。

「仁義なき戦い」で言えば、槇原あたりの役どころじゃない?

それとケインコスギがヤクザ(こんな健やかな顔した爽やかなヤクザ見たことない)の下っ端役で、石橋凌に散々な目に会います。でもジェット・リーともタイマンできるので、良かったかも。ショー・コスギの七光はあんまり届いてないようです。

iPhoneがやばい 広島死闘編(タッチパネルが反応しない)


iPhone2013.9.12

不具合再発!!

月曜日の夜にタッチパネル無反応現象が出て、一旦は回復し、その後二日間は何事も無く過ぎました。

そして木曜日。

またもや、反応しない 。゚(゚´Д`゚)゚。

今回はどうやってもダメ。

電話がかかってくる予定も、もちろんあるので、ほとほと困る。

中古の端末でも結構な値段するし、5sや5cの話題が喧(かまびす)しい今日このごろにこのタイミングで4sや5への変更はなんとしてでも避けたい。

そこで、昔に使っていた3Gがあるのを思いだし、引っ張りだしてきました。

ほんの2年前だというのに、久しぶりに見ると、物凄くクラシックなイメージを受けます。

まるでスバル360や117クーペを見るような。

16GBなので、現在64GBから移すとなると、かなり不便なことになりますが、とりあえず、通話とメールができれば、あと数ヶ月は我慢するしかない。

スロット開けてみて・・・想定外

SIMカード差し替えるだけなら、楽勝なんですが。

∑(゚Д゚)ガーン

カードの大きさが全然違う。

これはムリだ。

筐体・ケーブルそしてカードの規格までころころ変えやがって。

技術革新・デザイン変革じゃなくて、商売なだけやろ!Apple。

失意の中、もう一度Appleのサポートに電話してみました。

携帯電話からもかけられるフリーダイヤルなので、そこは素晴らしい。

この間は野郎だったのですが、今回はおねえさんでした。

やはり、修理もしくは本体交換となると、17,800.-也とのこと。

で、問題を切り分けると。

1、ハード面の故障。

2、ソフト面の不具合

この2番目の可能性もなくはない・・・と。

出先からかけていたので、帰ってから同期させているPCに接続し、工場出荷時の状態に戻してみれば、治るかもしれないらしい。

なるほど。

突然、「物理的な原因が考えられない状況」での不具合なので、それは考えられますね。

ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!

治りましたよ。直りましたよ、奥さん。

とりあえず、今のところ、数時間経つけど順調です。

iPodでもタッチパネルが死んじゃった場合は一度お試しください。

やはり、iTunesありきのコンセプトは偉大ですね。スティーブ。

このまま、年末の契約更新時まで健やかであってほしい。