月別アーカイブ: 2011年12月

映画レビュー:オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー


仮面ライダー40周年・東映60周年記念の映画だそうです。

オールライダー。

もちろん、ワタシはオリジナルの仮面ライダー世代。

憶えてますねぇ。テレビ放送が始まる前に少年誌かなんかで紹介されていたのを。

大きく”新番組”として仮面ライダーの写真が掲載されていました。

それが、やたらと暗い写真で、当時は不気味なことこの上ない。

「ほぉ、面白そうな番組が始まるな。コイツが悪モンか。で、ヒーローはどれだ?」と、マジに思ったのでした。

それくらい、仮面ライダーというのは、ダークナイトばりに暗く不気味なヒーローなのでした。

佐々木剛が出てきた辺りから、明るくなって来ましたが。

本作は面白い映画だと思います。最初からダレ場もなく。出し惜しみなくビュンビュン飛ばしていきます。

大晦日に観る映画に仮面ライダーってどうよ、とか思ったのですが、結局最後まで観てしまったし。

主役は当然、直近のライダーあたりなんで、言ってることがちんぷんかんぷんだったり、ノリ的に(´ε`;)ウーン…なところもありましたが。

なぜか、ブラック将軍役で福本清三さんが以外なキャスティングをされていたので、嬉しくなって\(^o^)/ 
さすがの殺陣。若いもん相手にスピード・迫力とも一歩も引きません。

できれば海老反りも見せて欲しかったけど。

ストーリー、おもしろんだけど、タイムスリップネタとか複雑すぎて、ちょっとわけわからん。子どもは分かるんだろうか。

石丸謙二郎が結構画面を引き締めてます。

よくわからんが、40年前にショッカーは仮面ライダーに倒されず、立場が逆転。日本を始め、世界をほぼ掌握しているディストピアな世界になっちゃってると。

なんか、ショッカーに統治された街の描かれ方が、ジョージ・オーウェルの「1984」です。飛行船でショッカー首領がスピーチするとこなんか、ビッグブラザーを意識してるな。

オールライダー。もう、何がなんだかわかりませんが、全員集合してるらしいです。65人?

ソレ(基本ライン)自体は昔から映画版などで繰り返し使われてきた、東映オールスターの忠臣蔵子ども版みたいなもんです。

CGも適度に使って、テンポ良く進んでいきます。

声の出演も、ショッカー首領@納谷悟朗、一号@藤岡弘、、二号@佐々木剛、V3@宮内洋などなど、オリジナルにこだわってます。

ラスト近くには仮面ライダーじゃない、キカイダー・快傑ズバット(\(◎o◎)/!風見志郎とかぶってるぞ!)とかも出てきて、作品の世界観を共有するマーベルコミックスみたいですwww

あと。

全体的になんか、少年ジャンプ的な展開ですね。なんか。

どんどんラスボスがグレードアップしていって、どこまで?とか。

それに比例するみたいに、仮面ライダーも際限なくデコラティブになっていって、ちょっと機能美とかも考えろよ!とか言いたくなる。

前から思ってるけど、そもそも既に「仮面ライダー」である必要があるのかと。
仮面ライダーとしてのアイデンティティはあるのかと。
オリジナル派のオジサンとしてはね。

最近の仮面ライダーは言動に品がないのも気になる。

一人やたらと礼儀正しい若い仮面ライダーがいるので、それでバランスとってるのかな。

オーラスの集団立ち回りは、お約束の「いつの間に採石場に!?」のパターンは踏襲してくれているので、違和感なく嬉しかったです。

オリジナルから最新まで、その間がまったく飛んでいても、説明なくても楽しめます。

エンドロールも一工夫があって(・∀・)イイネ!!

映画レビュー:シャンハイ SHANGHAI


ミカエル・ハフストローム
Happinet(SB)(D)
発売日:2012-02-02

かなりネット上での酷評が目につきました。

でも、悪くないと思います。まとまってるし。

ただ・・・ストーリーがわかりにくいよ。

相関関係が。結局、菊地凛子は何者だったんでしょうか。

すごく丁寧に作っている感じは受けます。

でも、誰(国)に向けて作ってるのかな。

真珠湾攻撃前夜の上海で、日本は中国ではひとでなしのクソ悪役。

さりとて、チョウ・ユンファが中国人として、特にヒロイックに描かれているわけでもなく、日中としては、それほど感情移入はできない感じ。

結局、主役はジョン・キューザックていうことになるんだろうが。ちょっとなあ。

この人が諜報員?なんか、雰囲気が全体的にぬるいよなあ。

渡辺謙の日本刀のような凄みとチョウ・ユンファのアウトローさ加減に挟まれると、なんかとっちゃん坊やみたいでねぇ。

そう、ケンワタナベとチョウ・ユンファが好きなので観たようなもんです。

後、菊地凛子。なんなんだろう、この人は。

多分、演技はめちゃめちゃうまいんだろう、と思います。

でも、女としても女優としても、あんまり魅力がないんだよなあ。

コン・リーの色っぽさが際立つ。

りんこさん、最後の方は日野日出志の漫画のような顔になってたし(すみません(;´Д`))

渡辺謙はなんだかんだ言って好きです。

しかし、「ラスト・サムライ」でもそうだったけど、断末魔とか、最重要な時って、普通母国語で終わらんか?

それはともかく、ラストの方で、謙さんがハットとトレンチコートで出てくるんだけど、これがこれほど似合う日本人はいないね。
ハードボイルドなチョウ・ユンファよりもハードで良かった。

もちろん、チョウ・ユンファも(・∀・)イイ!!。

リアルで丁寧な映画で好感は持てるけど、もっかい観たいかと言われると・・・

映画レビュー:KG KARATE GIRL


木村好克
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日:2011-06-21

この前に「ハイキック・ガール!」という作品があったのですが、未見です。

結構、酷評されているようですが、予告編を見るかぎり、内容的には大同小異かなと思います。

主演の武田梨奈、最初は微妙かと思ったのですが、かなりカワイイです。

それと妹役の飛松陽菜、この当時、まだ13歳ということですが、アクションはすばらしい。
見ようによっては、ちょっとスンヨンにも見えるし、安田美沙子にも似てる・・・かな。

二人の擬闘はすごいと思います。

ちなみにボクは昔(JAC=ジャパン・アクション・クラブ全盛時)アルバイトで仮面ライダーショー(の悪役)をやってたので、少しはわかります。

けど、その擬闘(アクション)を見せるだけの映画になってしまってる感じ。

監督はアクション映画命の人らしい。

こだわりでワイヤーアクションはやらないとか。

まあ、確かに、最近の(あんまり、観てないけど)香港映画はあまりにも使いすぎな気もします。

それはともかく、台本・ストーリーがどうにかならんかったんでしょうかね。

テレビでももう少しひねるなりなんなりすると思うんですけどね。

それとも確信犯?

ひとことで言うと、アクションの見本市っていう感じ。

同様の映画でタイの「マッハ!」ってありましたけど、こちらのほうがストーリー的にはいろいろと良かった。

はっきり言って、本作は映画研究会が作ったレベル。

大体、この手の映画には、バイプレイヤーで「あの人は今」的だったり、演技しっかり、ええ仕事しまっせ的なネームバリューのある俳優が一人二人出てたりするもんなんですが、見事に誰も出てませんね。

昔の東映映画やVシネだと、大滝秀治とか大杉漣とか出て締めてくれるんですがね。

予算の関係なのか、そういうポリシーなのか。

せめて、もう一人インパクトのあるラスボスが観たかった。

綺麗で迫力があって、カワイイ擬闘・アクションが観たければオススメ。

映画レビュー:カンフー・パンダ


ジョン・スティーブンソン,マーク・オズボーン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2009-06-26

今更ですが。

いつもいくスーパー銭湯箕面水春の前に、なぜかでかいカンフーパンダのFRP人形がポーズとってます。

吹き替えで観ました。

だれが声やってるのかな。結構わからなかった。

シーフー老師が笹野高史。(オリジナルはダスティン・ホフマン!!)

タイ・ランが中尾彬。

なるほどー。

しかし、オリジナルの声優は、アンジェリーナ・ジョリー・ルーシー・リュー・ジャッキー・チェンなど、錚々たるメンバーですね。

アメリカはあんまり声優専門っていうのはいないのかな?

市場として着目したハリウッドが中国圏向けに作った映画?と穿ってみてました。

先鞭をつけたのがディズニーの「ムーラン」かな。

その後、きっちりミッキーとかパクリ返されたけどwww。

カンフーパンダ。良くCGを認めない映画ファンがいるけど、スゴイよ。やっぱ。

表情の動きなんかも。多分、実際の俳優があらかじめ演じている動きを読み込ませてるんだと思うけど、それでもスゴイ。

蛇の蛇拳やカマキリの蟷螂拳はどうしようもないだろうが。

いい大人が観ても飽きませんよ。

スピンオフもあるし、続編も公開されてるんですよね。

CGアニメではモンスターズ・インクが大好きなんだが、カンフーパンダ2も観てみたい!

映画レビュー:死国  千明様LOVE


長崎俊一
角川書店
発売日:2000-08-11

やっと観ることができました。

映像は好き。

特に水(水面)を効果的に使っているところとか。

原作読んでないけど、ストーリーはいいわ。

ホラーです。

はっきり言って全然怖くない。もう少しどうにかならんかったのかということ。

自分にとっては千明様が出てる時点で怖くない。

可愛くて綺麗すぎて、全然怖いどころのさわぎじゃない。

幽霊だろうがなんだろうが、千明様であるなら大歓迎。
というか伏し拝む。

で、千明様の映画ということで、★は5つ。

百福元味食っとけ 感動した


数年前、まだ安藤百福翁が存命の時に、一風堂の河原社長が池田駅前に作った「麺翁百福亭」。

何年か前に一風堂に変わってしまった。

もし、安藤百福がインスタントではないラーメン屋をやっていたら、というコンセプトで作った逸品があったらしい。

常に並んでいたので、行けなかったのだ。並ばなかったことに悔いはないが、やはり食してみたかった。

たまたま昼食のタイミングに阪急池田駅にいたので、寄ってみた。

と、なんだ、あるぢゃないか。「百福元味」

ちょっと高めだが、食うしかない

しかも、最近味をリニューアルしたところらしい。

河原社長=一風堂がそんなにすきなわけではないのだが、一風堂の接客はどの店舗も気持ちがいい。感心する。

ありがちな元気だけがとりえの店なのではなく、スタッフ全員にプライドみたいなもんを感じるね(・∀・)イイネ!!。

で、オーダーはもちろん・・・

そう、つまりチキンラーメンなわけだ

まず、スープを。

おおおぉぉぉぉ( ;∀;)

これはまさしくチキンラーメンだ!!!

あの、チキンラーメンの焦げっぽい味も再現している。

しかも、もちろんインスタントより数段高いステージで!!!

これはスゴイは!

麺は細めのストレート。あまり好みではないけど、チキンラーメンにこだわるとこうなるかな。

具もシンプル。ナルトは東京風か?

いろいろとトッピングは用意されているのだが、あえてコショーを少しいれるだけにとどめました。

そして、スープまで完食。

満足。

一風堂は今や世界に店舗を広げている。

しかし、この百福元味は百福翁のお膝元、池田店でしか食えません。

近隣の人は是非食すべき。

いや、ラーメンファンならば、万難を排してでも、一度は食べておいたほうがよい。

★★★★★   5つ星!!

映画レビュー:実録・竹中正久の生涯 荒らぶる獅子


あんまりVシネ的なものは観たことないんですが・・・。前後編観ました。

まず、ワロタ。

小沢仁志のニックネームは「顔面凶器」らしいんだが、いや、凶器すぎる。

この人、東京の人ですよね。堂に入った関西弁(神戸弁?姫路弁?)は大したもんだ。

東京の俳優の関西弁で凄いと思ったのは緒形拳。それほどでないにしても、迫力のある「なんどい!?」というセリフななかなかのもの。

違和感なかった。

役作りのために太ったのかもしれないが、空気感はまさに竹中組長。

弟役を演じている森永健司は残念ながら、アホな窃盗でつかまっちゃいましたねえ。

もぉ、復活は難しいかな。

「アウトレイジ」でも、貫禄のあるところを見せてくれてたのにねぇ。もったいない。

力也とか、マジで危ない人とかも出てますが、放送禁止的に危ないね。小沢仁志は。

そういえば、竹中組長が襲撃されて殺害されたのは江坂のマンションで、当時ボクも江坂に務めていて、現場が近所だったのを思い出す。

落語会川西・山下郷土館


落語を聴きに行って来ました。

先日、柳家喬太郎さんを聴きに行った時、良い感じだった桂文華さんが出るということで。

能勢電鉄 山下駅を降りて徒歩15分とのこと。

昼飯を食えなかったので、駅前のスーパーでおにぎりを買ってほぉばりながら歩いて、まあ、そんなもんです。

右に行くと、駐車場があったんだ・・・
古い住居をそのまま使ってある

なぜか、現在放映中の連ドラ「カーネーション」のロケーションで使われたそうです。

詳しくはコチラ

旧家の大広間なんです、ほとんど高齢者

入場料200円のみ。
通常は300円だけど、この日は団体割引扱いらしい。

実質無料。これで落語が二席聴けるのならば、嬉しいと思ったのだが・・・。

落語は良かったです。

特に場所が最高で、座布団に座って、昔の寄席の雰囲気を味わえました。

でもね、2点ほど。

落語の前に前説(前説で散々、携帯はマナーモードと言ってるのに、その直後になり出したし)とは別に喋りだしたおっちゃんが。

企画の会社の社長らしいけど、なんか、延々しゃべる。

30分しゃべらないかん、とか言いつつ。( ゚Д゚)ハァ?

吉本の批判(悪口)とか、いろいろ。

意味分からんので、ボクはずっとiPhoneで新聞読んでましたが。

ほんまに30分になんなんとしたとき、客の一人のおっさんが切れだした’`,、(‘∀`) ‘`,、

「いつまで喋っとんねん!ワシャ落語聴きに来たんや(#゚Д゚)ゴルァ!!」と。

拍手が起きましたよ。

なんか、そのあとに出てきた文華さんもちょっと鼻白んでたようで。

追い打ちをかけるように、最前列で話しる途中にバシャバシャフラッシュたいてるおっさんが・・・。

次に切れたのは(ブチギレたわけではないよ)演者の文華さん。

話しを突然やめて、両手でピースを作って「一体、何枚写真撮りまんねん!これでよろしか!?」と(;´∀`)

ほんま、最近は若いのより、年寄り連中のマナーがね。

携帯にしても使いこなせてないから、マナーモードの意味がわかってないのかもしれない。

演目は場所柄ずばり「池田の猪買い」。空気は悪くなってもうたけど、話しは良かった。

あとは桂福車さん。演目は出なかったので分からなかったけど、新作です。

こちらも又聴きたい落語家です。

映画の観客のマナーの悪さは前に書いたし、名画座など映画ファンだけが集まる場所を選べるけど、落語はこういう時難しいね。

久しぶりにホールじゃないところで落語を楽しめたのでした。

読書レビュー:随筆 上方落語の四天王――松鶴・米朝・文枝・春団治


良かったのは、番外とも言うべき古今亭志ん朝編だけと感じました。

あくまでボク的にはですけど。

いわゆる四天王(この表現もおかしいと思いますが)の「解説」なんですが、なんか、単に速記の解説みたいで、それも私見のみという感じで面白くもなんともない。

志ん朝の上方との関わり、TORII HALLとの関わりなんかが唯一興味深かった。

なんで、飛ばし読みにしました。

映画レビュー:海洋天堂


オフィシャルサイトより抜粋

それほど多く観てないけど、アクションもさることながら演技力の確かさに舌を巻く、ジェット・リーの文芸作。

ジェット・リーがスーパーアクションスターのオーラ、激しさ、ケレンなどを一切封印して魅せる佳作。

あのジェット・リーが真面目一辺倒しかとりえない、中年のオッサンになっています。

静かな静かな・・・映画。奇を衒ったところの全くない、正統派ともいうべき演出とカメラワーク。

悪いけど、スタローンやシュワちゃんじゃ無理でしょうね。

ターフー(息子)を演じているウェン・ジャンも素晴らしい。

自閉症と言えば、「レインマン」のダスティン・ホフマンと”確実に”比較されると思うけど、その重圧を完全に覆してます。

これも淡々と演じて素晴らしい。

泣くという意見も多いし、そのとおりなんだが、ボクとしては心に沁みいる・・・と表現したい。

あと、サーカスのクラウン・リンリン役グイ・ルンメイが必要以上に可愛すぎて、コレも( ;∀;)泣ける!

観るべし!!