月別アーカイブ: 2018年4月

巨大クサガメ


ほぼ夏日の本日、近くの池で甲羅干しをしているカメの集団を発見。
カメ好きの血が久々に騒ぎ、見物に行きました。

どうせアカミミガメと思いつつ、群れているところを眺めると。

やっぱりこのデカさはアカミミガメだ。

うん・・・   ん!?

いやまさかこのサイズで・・。

そのまさかだ!

まわりのアカミミたちとはフォルムが違う。

巨頭化したクサガメだ!!

甲羅のキールも間違いなく3本だ。

うーん。感動。自然界ではこんなに巨大になるんだ。

アカミミを凌ぐサイズ。

アカミミにすっかり生態系を崩された(悪いのは人間だけど)昨今、少し感動した出来事でした。

クサガメ
左から二匹目、明らかに頭がでかい。

映画レビュー:「LUCKY」 こんなジジイもいいかも


lucky
オフィシャルサイトより加工転載

90歳で主演した、ハリー・ディーン・スタントンは昨年亡くなりました。
昔、公開時観ようと思いつつ見逃した「パリ、テキサス」に出ていた人です。

サボテンだらけのアメリカの田舎町に住む主人公ラッキーは90歳の元海軍軍人。

毎朝起きてタバコに火を点け、牛乳とコーヒーを飲み、ちょっとだけヨガをする。
馴染みの店でクロスワードパズルをして、夜は禁煙のパブでブラッディメアリーを呑む。

それがルーティーン。

頑固で現実主義の唯物論者。なんだかとても親近感が湧く存在です。

なんか、ジーサンになるのも悪くないかなあと思わせてくれます。

そんなラッキーの友達を演じるのが映画監督のデヴィッド・リンチ。
エキセントリックな印象の強い監督ですが、「サイレント・ストーリー」で見せたようなホンワカした一面もあり、今回は演技者としてそれを見せてくれます。

ペットの亀に脱走されて、大泣きする紳士役。
くだんの亀もいい演技を披露してくれるのですが。

実はボクも一昨年15年以上飼った亀に逃げられてしまい、感情移入してしまいます。

そう、彼が言う通り、亀は100年生きるのですから!

それはともかく。

ラッキーはそんな愛すべき人たちに囲まれて、来し方行く末を思います。

結婚もせず天涯孤独で(多分)、悲惨な戦争も経験して来ました。

その上、無神論者の唯物論者。

齢はすでに90歳。

健康にも不安が出てきます。

でも、なぜかラッキーが羨ましくもある。
そんな映画です。

★★★★★

復活の狼煙総集編(一区切り)


折返し
いわゆるひとつのマイルストーン

胃がんによる胃4分の3摘出後、フィジカル部分の自信を取り戻す為自分に課したマラソン。
まあ、好きで走ってるだけですが。

胃がない=ガソリンタンクが壊れてる という状態でどこまでやっていけるのか。
言い訳をせずに生きていけるのか。

今年に入ってハーフマラソンのレースには2本出ました。
タイムはともかく、ハーフの距離であれば日々の練習でも走っているので、どうということはない。

しかし、フルマラソンとなるとプレッシャーが違います。

練習も30km走などが必要となって来ます。

どうも最近ハムストリングス(太腿の後ろ辺の筋肉)に違和感痛みを感じてて心肺機能も落ちてるような嫌な感じでした。
30km走でヘロヘロだし。不安感しかない。

そんな中で迎えた4月1日の「なにわ淀川ハーフマラソン」「ハーフマラソン」と銘打たれてはいますが、出走するのは今年から実施されるフルマラソンの部。

なにわ淀川ハーフマラソン
ちょうどよい感じの曇天で始まります

ただでさえ退屈な河川敷でハーフのコースを二周するというマゾヒスティックなレースです。
しかし、天候は穏やかで、それほど暑くもなさそう。

前日に整体の先生にテーピングも施してもらい、塩飴やエナジーゼリーなども持って準備万全。酒も抜いて早めに寝た。

目標はサブ4です。

ハーフは2時間を切れるので、単純にその計算でいくと可能なタイムではあります。

その思惑通り、20kmくらいまではペースを落とさずに走れました。

しかし、半分以降で失速。

32km辺りで例のハムストリングスが痛み出し、あまつさえ両足の小指が猛烈に痛み出した。
これは今更ながらシューズが合っていないものと思われます。

ハムストリングスの違和感もこれが原因かも。

そうこうしているうちに、下半身全部が痛み出し、走ってるんだか歩いてるんだかわからない状態に。でも、意地でも歩きません。ましてや止まることだけは絶対に。

ほんと、もう二度とマラソンなんか出ないといつも思いながら走ってます。

42km地点の表示からゴールまでがなんと長かったことか。

結果、4時間39分。くそ。

めちゃめちゃ悔しくて、大阪マラソンのエントリー開始を待っている今日この頃です。

マラソン終了
かなりヘロヘロでした

しかし、フルマラソンを走りきることはできました。
この目標は人生のペースメーカーです。

映画レビュー:「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」


ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
オフィシャルサイトより加工転載

イギリスの歴史について少し勉強をしようと思っているところです。

この映画の原題は「Darkest Hour」。
なんでTheがつかないのかわかりませんが、「最も暗い時間」(夜明け前)ということでしょうか。

今年2018年のアカデミー賞で辻一弘さんがメイクアップ賞を取ったことでも有名です。

メイクを施されたのがゲイリー・オールドマン。

実在の人物を演じてシド・ビシャスからウィンストン・チャーチルまで、なんと振り幅の広いことか。

受賞にふさわしい、完璧なメイクです。

チャーチルに似てるかというと、ベースが全然違うので顔面自体は特に似ていません。
が、多分チャーチルってこんな感じだったんだろうなと思わせる説得力はあります。

ゲイリー・オールドマンって目が可愛いんですよね。
チャーチルの妖怪みたいな目つきとはちょっと違う。

それと気になったのが、演技派のゲイリー・オールドマンが、顔を殆ど覆ってしまうような特殊メイクに抵抗がなかったのかなということ。

顔の輪郭が違うので、かなりの面積をラバーで 覆っていると思われます。

微妙な表情筋が使えなくなるということですよね。
ボクは映画を観ていても全く違和感は感じませんでしたが。

フランケンシュタインの怪物や猿の惑星ならばまだ良いのでしょうが。
正味演技を見せる映画でドアップも頻発しているのにね。

あと、先日の「シェイプ・オブ・ウォーター」もですが、まだ記憶のある程度の昔の街並みや地下鉄駅構内の再現度が超絶高いですね。

黒澤映画なんかはそうでしたが、邦画もこれくらいのリアリティを追求して欲しいです。
映画は真実よりもリアルを目指して欲しいというのが個人的希求なので。

最近は時代の流れに逆行するように、妙に喫煙シーンの多い映画が目に付きます。
(今日も都庁内完全禁煙の報がありました)
劇中のチャーチルは常に高そうな葉巻を咥え(というか噛んで)います。
さすがに絵になりますけどね。

★★★★☆