手塚治虫記念館に行ってきました。

ほんの思いつきで行ったのですが、記念館開館20周年の企画展ということで、「地上最大の手塚治虫」展というのをやってました。
白状すると、それも出てから気づいたんですけどね。

行楽シーズンの日曜日なのに、かなりガラガラ状態でした。
そして、かなり多いのが海外からの観光客。中国人ぽい感じですが、中国でも手塚治虫は普通に有名なのでしょうか。
今時のアニメや村上春樹は有名みたいだけど。
特に「地上最大の」的なものは感じませんでした。
とりあえず、大量の生原稿が見られるのが値打ちです。
5.6歳の時の落書きに近いものもきれいに残っているのが貴重です。
もっとも子供の落書きレベルの「作品」ではないのですが。
良く戦火を免れたものです。散逸もせずに。手塚家という名家なればこそでしょう。
小さい頃から宝塚歌劇に親しみ、「リボンの騎士」の創作に大きな影響を与えたことは有名ですが、手塚治虫の著作の中でそのタカラヅカに対して「ブロードウェイの丸パクリ」「ニセモノ」など、かなりボロクソに書いてもいます。いかにも辛辣な手塚らしい言い方です。
現在のアニメーターの薄給激務の礎を作ったのも手塚だという指摘もあるなか、タイムリーにもデスマーチの果てに自殺に追いやられたアニメーターの事件が報じられています。
[tip]アニメ制作で過労自殺 カルテに「月600時間」 28歳男性、労災認定 スポニチ 2014年4月18日
[/tip]これで自分の中の日本の漫画家の双璧である手塚・水木の両記念館へ行きました。
結果、施設としては水木しげる記念館の圧勝かな。遠くてももっかい行きたいし。
一方「手塚・・・」は一度は行っておきたかったけど、もう一度行きたいというところでもない。
と、ボクもシニカルに毒吐いときましょう。