
舞台はトルコのイスタンブール。
この街は特別な街らしい。
映画の印象では、ほんとに猫だらけだ。
日本の青島とか猫だらけの島が話題になるが、そんな印象。
猫好きには反則な場所。
昔、テレビでディズニーの動物ドキュメンタリーをよく観ました。
やらせ・演出がないのが売りだったが、大分前に演出してましたっていうのがニュースになっていた記憶がある。
そりゃそうだわね。限りなくプロレスに近いものがありました。
本作は特にストーリーはありません。
イスタンブールに住んでいる(ほぼ)野良の猫達です。
それと、その猫達を可愛がる住人達。
それらが事例として、淡々と語られていく。
日本では最近「地域猫」とか言われる野良が増えてきました。
「野良猫」とは一線を画す存在なのでしょう。
去勢したりして、地域で管理するという。
さて、イスタンブールもそうなのかというと、全くそんな感じではないみたい。
昔っからそうであり、そのまま現在も猫だらけなのだから、特に問題はないのかな。
まあ、イスタンブールにも猫嫌い・猫アレルギーはいるでしょうが。
登場する人間はひたすら猫を猫可愛がりし、餌を与える。
(毎日鶏肉10kgを調理して与えてるオバサンとか・・・)
で、猫は増える。
登場人物の話を聞いていても、やたらと妊娠している猫の件が出て来る。
いいのかな、それで。
まあ、中にはネズミ取りに精を出してるお役立ち猫もいるけど、大体は猫らしく日がな一日ゴロゴロしてる。
それも猫の仕事のうちだけどね。
なんの問題提起もなし。
猫のダークサイドも語られない。
ひたすら猫好きが猫を愛でる映画。
強いて言えば、イスタンブールの美しい街並みを鑑賞できる観光映画とでもいいましょうか。
★★★☆☆