月別アーカイブ: 2012年1月

まさかの将軍様


うちの近所の電柱に「金正日」と大書した将軍様の顔写真アップのポスターがベタベタと貼られている。

結構、高級住宅地(ウチはそのエリアではない)なんだが・・・。

いたずらか?オモローと思ったのだが、走っている車から見たのでよくわからないが、映画のポスターみたい。

ちょっと調べたらやはりそのようで。

どこで上映だ。

あとで見に行こう。

読書レビュー:50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表 (講談社プラスアルファ新書)


書店店頭で平積みされていました。なんか惹かれて購入。

結構有名な人なんだと思います。

中でもオススメのゴボウ茶とかはネットでもレシピがいろいろと公開されているし、製品としても売られていた。

活字も行間も大きいので、すぐに読めます。

専門用語や薬品名成分名などが沢山でてきますが、説明がうまいのか、全く引っかからず読み進むことができます。

アンチエイジングと健康長寿の指南書。

かなり、現在の常識に反する事もいろいろと出てくるのですが、「これがこうなって高作用するからこうなるんです」というようなテンポの良い難しいことを簡単にという池上彰さん的な展開が非常にうまいと思います。

特にテロメアの説明が目からウロコでした。

もちろん、ゴボウ茶レシピもあり、普通のスーパーで買うゴボウで自家製してくださいという感じで嫌味はない。

ただ、全部を鵜呑みにするには???です。

ところどころ、ん、それはちょっと・・・という部分もなきにしもあらず。

「成人の心拍数は大体50くらい」という記述が出てくるのですが、そんなことないでしょ、と。

普通は60以上じゃないですか。ボクは50くらいなんで心拍数がかなり少ないんですよ。だから気になる。

そこから進んで、人間の生涯心拍数というのは決まっているので、心拍数を不必要にあげる=過激なスポーツは健康に悪いという論調です。だったらそれはそれでいいかと思ったりもするんですが(^^ゞ・・・。

まあ、一番健康にいいのはウォーキングだとは良く言われますし、ジョギングの創始者は若くしてジョギング中に亡くなったのは有名な話ではあります。

ボクは現在ケガやなんやかやでランニングをサボっているのですが、とりあえず格好の言い訳にはなっています。

減塩についての記載も極端で、ほぼ無塩を目指せ的な勢いです。ボクなんかは高血圧に悩んでいるので、今さらながら読後に減塩に取り組んで早速顕著にその効果が現れています(^_^)v
・・・しかし、今は真冬。

去年の夏は原発事故で節電が叫ばれ冷房を控え、結果熱中症が多発し、塩分をしっかりとらなければいけませんでした。しかし、この件には触れていない。あとがきで東日本大震災にも触れておられるので、フォローしてほしかった。

というように、何箇所か(・・? というところはありましたが、8割ガタは信用できると思います。

なにより、自身の体で証明されてますし。

とりあえず、ゴボウ茶は作ってみようかと思います。

映画レビュー:トイレット もたいまさこ (・∀・)イイ!!けど期待しちゃいけない


荻上直子
ポニーキャニオン
発売日:2011-03-16

先に「かもめ食堂」を見ておけば良かったと思うのだが、これはこれで観たかった。「かもめ食堂」は原作読んだだけ。

日本人のキャスティングはもたいまさこのみ。しかもセリフが・・・。

音楽も編集もアチラの人だけど、そのテイストは非常に日本的だと思います。

「かもめ食堂」やこの映画みたいに、みんなオタクなんだろうか。

ウォシュレットって、登録商標ですよね。TOTOがバックアップしてるみたい。

舞台はニューヨークかと思ったら、カナダで撮っているようです。

兄弟三人ともいい味出してる。

特にパニック障害の長兄モーリーがイイネ。

あくまでも主役は三人兄弟。もたいまさこは狂言回しとして、あまり期待しない方がいいと思います。

そういう意味でも、「かもめ食堂」を先に観とくべきだったかなと思います。

劇的な何かはないけど、しみじみとした佳作だと思います。

読書レビュー:水木しげる ゲゲゲの大放談 水木先生の適当さが(・∀・)イイネ!!


水木 しげる
徳間書店
発売日:2010-06

第一印象として、何度目かの水木しげるブームで、とりあえず出しとくかという感じの本でした。

内容は特に目新しいものはない。

対談集ですね。

ちょっと目新しいのはショコたんとの対談かな。水木先生がちょっとどう対処していいかわからん感じが(・∀・)イイ!!

あとは荒俣宏・南伸坊・佐野史郎・ゲゲゲの女房・ゲゲゲの娘くらいか。いい加減食傷気味か。

佐野史郎の鳥取・島根押しはまあいいかね。

水木先生のメジャーデヴューの「テレビくん」再録も見飽きた感じ。もちろん、作品としては素晴らしい。

できたら、対談の相手に呉智英にいてほしかった。

鶏油っつうのを作ってみました


「とりあぶら」ではなくて、「チーユ」と読みます。

とりあぶら、とりあたま サイバラさんの会社名に似てます。

ボクは鶏の皮は食べません。唐揚げとかも外して食べます。嫌いなんで。

その嫌いな皮を有効に活用できるという、調味油の作り方がクックパッドなどに掲載されていました。

簡単そうなので、つくってみようかなと。でも、皮がカリカリになるまでに時間はかかりそう。

まだまだ〜(#・∀・)

皮から油が出切るまで、とことん炒めます。

結構な量が出ます。
カリカリになった皮を引き上げ、香り漬けのために葱・ニンニク・生姜を投入。
しばらく炒めます。

酸化防止のためでもあるみたい

出来上がった「鶏油」は様々な料理(基本的に中華料理でしょうが)に使えるみたい。
チャーハンその他に使うと激うまになるらしい。

レシピではラードも加えると書いてありましたが、カロリーの問題で却下しました。

さて、現在、タニタ・レシピメニューで良い感じで減量できてるので、どうしようかな。

なんのために作ったんでしょう(^_^;)

読書レビュー:藤岡イズム。 健さんとは一味違ったかっこよさ(・∀・)イイネ!!


藤岡弘、
無双舎
発売日:2011-02-15

モーニング娘。の「。」よりも藤岡弘、の「、」の方が先です

どちらにしても、双方とも、パクるという状況はセンス的にないでしょうが。

結構、テレビに出ているようですね。テレビをあまり観ないので、具体的にはあまりわかりませんが、俳優としてではなく・・・「藤岡弘、」として。

この本に書いてあることも、武道家だったり、冒険家だったり元祖ボランティアだったり、まさに職業:藤岡弘、という感じです。

本書の発行されたのが、東日本大震災の少し前なので、震災後であればまた独自の切り口で加筆されたことであろうと思います。

寡聞にして知りませんが、石原軍団や杉良太郎に負けない活躍をされたんだろうと思います。

武士道というのがキーワードとして、かなり強調されます。

政治経済を始めとするこの国のあり方、そして、自分の目で100カ国以上を見てきた体験から、世界の中の日本のあり方として、その根幹・精神的支柱に武士道精神をおくべきだと。

そして、それは決して好戦的な点ではなく、護ることを主眼としてあらなければならないと。

イメージとして、常に微笑んでいる藤岡弘、さんがあります。

何年か前、成人式で暴れるバカモン共を前に、いつもと変わらないスマイルで、彼らに愛を表現する藤岡弘、。

まあ、世界中で極限状況を見てきた彼にとっては子どもがはじけてるくらいのことは何でもないのでしょうね。

そんな風なバカモン共から中高年まで対象に書かれているポジティブな一冊。

※そういえば、昔仮面ライダーショーの仕事を一緒にしていた友人が、実際にお会いした藤岡弘、さんが、めちゃめちゃ礼儀正しくてフレンドリーだったと言ってました。

読書レビュー:池上彰の宗教がわかれば世界が見える  まさにそのとおり


なんだかんだ言って、池上彰さんはすごいな。
なんでこんなに素直に聞けて読めてなんだろう。
様々なその道の第一人者(池上さんが選んだんだからそうなんだろう)と対談するんだが、紙面から池上さんの勝ち的匂いが立ち上ってくるよ。嫌味なく謙虚だしね。

ボクは一応、宗教(社会)学をライフワークにしたいなと思ってる。だけど、マックス・ウェーバーとか難しすぎて、読み進めることができないんですよね。

かなり、勉強になった。自分の考えを再確認することできた。

テレビの特番も制作されてましたね。池上彰特派で。

先日のテレビではアメリカが宗教国家であるという切り口でしたが、この本ではそれを強調してはいませんでした。

日本国内の件に比重が置かれています。つまり、仏教と神道です。

まず、グローバルスタンダードである(としておきます)アメリカのあり方と、イスラム圏の実情。

そして、ユダヤ教からキリスト教とイスラム教が誕生したいきさつ。世界宗教・三大宗教と言いつつ、現実的に世界を動かしているのはこの分派した2つの宗教であるということ。仏教はマイナーであり、ヒンドゥーの方が大きい。

一番心に残った池上解説を記します。

日本には無宗教を標榜している人が少なからずいます。かく言うボクもその一人。

それは宗教学を学ぶには、そういうニュートラルなポジションでないといけないと思うから。

しかし、キリスト教・イスラム教を初めとする、大勢を占める一神教においては、無宗教=反(アンチ)宗教(神)であり、神を認めない悪魔の使徒と判断されても仕方がなく、それこそがグローバルスタンダードなのであるという事実。

と、いう理解を持って、世界の情勢を考える必要がある。

神が不在の共産圏=中華人民共和国を商圏ととらえ、おもねる一面を見せるアメリカというのはどうなんだろう。

アメリカの知事選などの候補者のみせる二枚舌的な弁舌は、キリスト者としてOKなんだろうか。

このエントリーにおいては、持論は控えます。

あくまでも、本書の読後感、備忘録。

読むべし。

写真屋さん


ずっと、プリントアウトなんかしなかったのだが・・・。

最近は写真用光沢紙がすごくやすいのね。

400枚入りで1,000円ちょっとだったよ。

なんで、たまってる写真データをプリントアウトしてやろかなかなと。

プリンタもブラザーの安いのが結構使える。

自分で撮ったのもいいが、ネットからよさげな画像をプリントアウトするというのも楽しい。

で、つれづれなるままにこんな感じで。

若き日のPaul Delvaux  めちゃイケメン

映画レビュー:太陽 イッセー尾形 キャスティングの妙


アレクサンドル・ソクーロフ
クロックワークス
発売日:2007-03-23

制作当時から観たかった映画。多分「ラスト・エンペラー」よりいい出来だと思います

敗戦前夜から戦後に渡る昭和天皇のお話。現人神から人間宣言

酷評してる人もちらほら。史実と違う云々。

なんか、純粋に史実に反するという論調よりも、その裏側には不敬であることへのいらだちのようなものも感じる。

別に、少々違っててもいいんじゃないのかね。映画なんだから。

(´・ω`・)エッ?いいのか?というような描写もありました。

監督がロシアのアレクサンドル・ソクーロフ。

これは日本はもちろん、米国でも作れんと思います。ロシアだからこそ作れた映画。

なんか、描写が反米的です。

それにしてもイッセー尾形のなりきりっぷり(^Д^) よく、やったよなぁ。

なんかもぉ憑依してますよ。

昭和天皇がいつも口をピクピクモグモグしてたのを憶えてますが、そっくりです。

しかし、あれは高齢のためだと思ってたんだけど、違うのかな。やりすぎ感も否めない。
それと、戦後有名になった「あ、そう」というお返事。ちょっと連発しすぎじゃないか。
マッカーサーやあまりにも無礼千万なヤンキー達の態度。

さすがのボクも観てて腹立ってきます(#゚Д゚)y-~~イライラ なんでだろうね。

これが反米と描いた所以。

まさか、ホントに天皇に向かって「チャリー(チャップリン)だ!」とかぬかしたのか?

ボクの菊に対するスタンスは『今のところ、神聖にして侵すべからざる必要悪』というもんなんですが、そのボクでも、なめんな(#゚Д゚)ゴルァ!!ってなりました。

これが自然な愛国心っていうもんじゃないか?無理やり起立斉唱させなくてもさ。

天皇について、ディテールがリアルかどうかはともかく、気軽に話せる友達もおらず、自分のために多数の人が自死他殺はともかく死んでいく。

皇室に生まれ、自分で望んだわけではないあまりにも特殊な境遇の、寂しく悲しい苦悩が少々のコミカルな描写がより一層引き立たせます。

濃密な映像、限られた空間と控えめなCGが好ましい。前半は極端にセリフが少なく、少しつらいかもしれない。

なるほど、日本公開がためらわれた名画だと思います。