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映画レビュー:「マイ・サンシャイン」


マイ・サンシャイン
リーフレット

何の気なしに観に行った映画でした。

トレーラーに釣られて。

ハル・ベリーが好きだったので。

もっとほんわかしたコメディかと思ったら、全然違ってた。

一応、ハル・ベリーとダニエル・クレイグがダブル主演という感じなのですが、主演というか狂言回し的な感じでした。

ダニエル・クレイグについては完全に007のオーラなく、普通のおっさんでした。普通以下のアメリカのおっさん。
ある意味新境地か。

本作はロスアンジェルス暴動に材をとったものらしいです。
でも制作はフランスとベルギー。ふーん。

暴動といえば、西成・あいりんが唯一日本で暴動が起こる地域とか言われてましたが、今はもうそんなエネルギーはないですね。

日本でこのような映画を作ろうと思ったら、幕末まで遡らなければならないのでしょうか。

その点、韓国は先日観た映画「タクシー運転手」でリアルな暴動を描いていましたし、「シュリ」を始めとして北との関係で緊張感のある映画が作られています。

本作は原題を「Kings」といいます。L・A暴動の銃爪となった黒人被害者の名前です。
これでは私達にはピンときません。なので、マイ・サンシャインと改題したのでしょうが、これもまた今ひとつピンときませんね。

★★☆☆☆

読書レビュー:「AI原論」 むずかしー、give up!


ギブアップしました。
先日同一の著者の「ビッグデータと人工知能」を読んで、大変に面白かったので選んでみたのですが、こちらはハードルが高すぎました。
「ビッグデータ・・」と同内容でかなりかぶるのですが、すべてが専門的でテクニカルタームが多く、いちいち理解できません。
もう少し勉強したらわかるようになるのだろうか。
理解できないものを無理して読んでいても時間の無駄なので、ひとまずおきます。

読書レビュー:「ビッグデータと人工知能」


著者の作品は記憶にあるだけで、過去に2冊読んでいた。
「マルチメディア」「IT革命―ネット社会のゆくえ 」
多分そのときにはそれほど印象に残らなかったのだが、今回は非常に感銘を受けた。

80年代からAIをタイトルにした著作があり、コンピュータの専門家である。
本作は比較的平易に書かれわかりやすい。

最も興味深かったのが、シンギュラリティを含め、AI・ロボットの可能性をほぼ否定しているところだ。

一般的には近い将来AIに人間が取って代わられる、所謂「シンギュラリティ」が問題としてメディアを賑わせている。
どちらかというと、それは決定事項として語られる。
しかし、著者はそんな心配はしなくても良いと説く。
AIと人間には決定的な違いがあり、それは理論的に超える事ができないのだと。
マインドアップローディングやシンギュラリティなどSFの世界のおとぎ話であると。

思えば「2001年宇宙の旅」でHAL9000に宇宙飛行士は殺される。
鉄腕アトムは人間の指示を無視して太陽に突っ込んでいった。
両者はAIについて逆の可能性を見ているが、早くからシンギュラリティを夢見ていたということか。

映画レビュー 「斬、」 ううmmu


斬、
リーフレットより

 

なんか、やっちまったなあというのが鑑賞後の印象。

いや、自分の選択が。

限られた時間と金を考えると、満足度が低い。

塚本晋也も池松壮亮も好きなんですけど・・・

何を訴えたいのかわからない。

塚本晋也なんでそこは明確にあるんでしょうけど。

音響効果が印象に残りました。

音はいい。

抜刀納刀の「シュリーーん」ていうハリウッド的な誇張された音は気になるけど。
それがエンターテインメントならいいんですが、あんまりそういう展開でもないし。

多分、「野火」からつながる生と死に関するテーマとかあるんでしょうね。

★★☆☆☆

※鑑賞映画館はシネ・リーブル梅田。
初日の塚本晋也監督の舞台挨拶に行きたくてあせって予約してしまったけど、直後にスケジュールが合わないことに気が付きました。
急いでシネ・リーブル梅田に電話を掛けて事情を話すと、丁寧に日延を提案してくれました。
でも、予約した日はすでに購入済みなので、その席は空席のまま。
非常に申し訳ないと重い、謝罪したのですが、快くOKしてくれました。
その後も電話したのですが、皆気持ちがいよい。
ちょうど年会員が切れたので、今度更新に行きます。 

落語 四代目桂春団治


桂春団治
春さんも風格が出てきました

ピースおおさか 開戦の日平和祈念事業 落語と平和~ピースおおさか平和寄席~

一度は聴いておきたかった三代目春団治はなくなってしまったので、元春之輔さんの四代目。

若いイメージがあったけど、もう70歳なんですね。

事故の後遺症でしょうか。舞台を降りる時にかなり時間がかかって足元がおぼつかなかった。

演題は「幸助餅」。
上方にしては珍しい人情噺だ。

偶然、この間聴いた講談の一龍斎貞寿の「夫婦餅」と同じ話だった。

なぜこの演目なのかはわからないけど、あまり笑いのない噺。

春団治という名前がかなり重いのだけど。
ちょっと今日は期待しすぎてしまった。

掘り出し物は桂文三さん。

なんか豆タンクみたいな感じで底抜けに明るく賑やか。
多分十八番なんであろう「転失気」がかなり良かった。
どこでやっても滑り知らずだと思います。

読書レビュー:プラットフォームの教科書 超速成長ネットワーク効果の基本と応用


非常にわかりやすい本です。にもかかわらず、自分の語彙力(ターム)と理解力のなさを痛感します。
プラットフォームはランチャーなど複数の言葉に置き換えられるものと思います。
ビジネスモデルの構造としてのプラットフォームの説明が体系的に書かれています。
もとは学術論文で、それを一般向けにわかりやすく再構築リライトしたものとのことです。
ここのところ、ネットや新聞ではGAFAを始めとするプラットフォーマーという言い方の方が多く見受けられるように思いますが、その元となるものがプラットフォームです。
ここで言われるプラットフォームとは目新しいモデルではなく、ベースとなる大きなシステムがあり、それにアタッチメントとしてのサブシステムが乗っかるということです。
最近それが顕著に観られるのがITの分野であり、例えばOS上を走らせるアプリケーションソフトがそのモデルにあたります。
現実にはさらに多様性があり、複雑になっていきます。
印象に残ったタームとしては「スイッチングコスト」「マルチホーミング」などがありました。

映画レビュー:「ガンジスに還る」


ガンジスに還る
オフィシャルサイトより加工転載
インド映画ですが、歌もダンスもありません。マサラムービーではない。

ロッテントマトの評価が最高というのを信じて観たのですが、うーん、微妙です。

ちょっと、小津映画を彷彿とさせるものはあります。

あまりにも淡々としすぎていて、さりとてインドの風景をしみじみと堪能するほどの画力(えじから)もあるとは言い難い。

コメディと銘打ってる案内もありますが、コメディというにはパンチが弱い。

先日、同じインド映画の「バーフバリ 完全版」を観たのですが、これはこれで辛かった。あんまり
インド映画は観ていませんが、どうも相性というか、感性のズレがあるのかもしれません。

間も無く、「ムトゥ 踊るマハラジャ 公開20年記念」が封切られますが、これも観に行くかどうか迷い中です。

★★☆☆☆

読書レビュー:「東京奇譚集」 村上春樹


著者 : 村上春樹
新潮社
発売日 : 2005-09-15
所収の「ハナレイ・ベイ」が映画化されるので、観に行く前に読んでみた。この短編集は未読だったので。
村上春樹としては少し毛色が変わっているように思う。不条理な世界。

「ハナレイ・ベイ」については、若干浅田次郎が振りかけられているような印象。
なんか、映画を観たいとは思わなくなってきた。

中で気に入ったとすれば、「どこであれそれが見つかりそうな場所で」。
しかし、村上春樹の物語の登場人物はおしなべておしゃべりだ。
喋り口が非現実的でリアリティがないということは、作者も承知の上だろう。
でも、この作品では少しそれが過ぎるような気がした。
小説のテンポもあるだろうが、もう少し言いよどんでも良いような気がする。

最後の書き下ろし「品川猿」は何故か映画「パンズ・ラビリンス」を思い浮かべてしまう。

映画レビュー:「ボヘミアン・ラプソディ」 魂はウェンブリー・スタジアムに


ボヘミアン・ラプソディ
オフィシャルサイトより加工転載

年に何回かは人に勧めたくなる映画に出会う。

諸事情により、しばらく映画を見られてなかったが、なんとか滑り込みで観た「カメラを止めるな!」もそうであった。ちょっとなめてかかったら、アンジョウやられた感じ。

で、今回はちょっと期待してたら、その期待を軽く上回ってくれました。

似せて寄せることに重きは置かないけれど、四人ともホンモノにしか見えない。

いや、フレディについては、最初はかなり違和感あったのだけれど、途中からフレディ以外の何者でもなく、ホンモノを思い出せなくなってくる。

奇跡のボーカルはどうしてるんだろう。

スタジアムの数万人のオーディエンスはCGIだとしても。

この憑依芸はあの「シド・アンド・ナンシー」のゲイリー・オールドマン以来かな。

事実と違うとか、脚本が陳腐とかいう評価もあるけれど、映画なんだからこれで良いと思う。

確かに、フレディのソロ・アルバム「Mr.バッドガイ」の時はあんなにメンバー間が険悪じゃなかったように思う。

けど・・・あ、あんまり書くとネタバレになるからやめよう。

ご存知のようにフレディはゲイでHIVで亡くなってる。

※あの当時は、次はエルトン・ジョンかな、とか不謹慎な噂をしてたことを懺悔します。

今となっては、LGBTについて考えさせる作品にもなっております。

もう一回観に行こうかな。

★★★★★

お気に入りものまね


本日ラジオを聴いていると、ラジオDJが「虫の声の声帯模写」とか言ってました。

虫の声はものまねですね。江戸家猫八とか。

で、役者のマネが声色(こわいろ)で、文化人とかのマネが声帯模写だと思います。

「声帯模写」という言葉を生み出したのは古川緑波だと聞きました。

それまでの声色とは一線を画したわけですね。インテリの古川緑波らしい命名です。

テレビのものまね番組は昔から安定した人気があります。これは歌マネ番組と言ったほうが、より近いかと思います。

めんどくさいのでものまね番組で良いですが。昔は良く観ていました。

でも、最近はオリジナルがわからない(ついていけてない)ので、殆ど観ません。

You Tubeでたまに観ている中で、これは!と思うのを並べてみました。

だからどうってことはないのですが。

徳永英明 by英明
https://youtu.be/Bshw-vfC63s

鈴木雅之 byコージー冨田
https://www.youtube.com/watch?v=9q9BVfF7iuk

ちあきなおみ by君島遼 ※この人はモンスターだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=XKRUX5VrGwU

欧陽菲菲 テレサ・テン by篠塚満由美 桂銀淑 ※この中ではこの動画が一番好きです。

Freddie Mercury by Marc Martel