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2018 寝屋川ハーフマラソン


本日2018年2月25日は東京マラソンが開催されましたが、同日に行われた寝屋川ハーフマラソンに参加してきました。

レース会場の最寄り駅はJR東寝屋川駅で、快速とか停まらない小さな駅なので大丈夫なのか心配でしたが、無事に到着できました。
レース開始が午前9時でちょっと早め。

前日に放出の銭湯「諏訪浴場」に行ったところ、ロッカーの前で変なひねり方をして、ぎっくり腰一歩手前になってしまい、ヤバイなあと不安を抱えつつのランです。

メイン会場の寝屋川公園というのが、かなりだだっ広い公園なのですが、そこを目一杯使って盛大に執り行われております。フードの屋台やグッズ販売など、テントがいっぱい。

寝屋川ハーフマラソン
かなり広い公園です

ステージも設置されており、総合司会がキヨピー@谷口キヨコさんです。

今回の参加者は5,000人。しかし、30,000人規模の大阪マラソンと比較しても遜色ない雰囲気です。

寝屋川ハーフマラソン
結構な参加者

さて、本番は。

寝屋川ハーフマラソン
このコピーは主催者の開き直りか
この幟にかかれているコピーの通り、いきなり上り坂でスタート。
普通はならば体を慣らす意味でフラットな始まり方をするのではなかろうか。
と、思っていたらすぐに下り坂。

普段の練習コースでもアップダウンはありますが、いきなりではない。

おしなべてアップダウンの多いコースでした。
わざとなのか、仕方なく開き直ってこのコピーにしているのか。
それと、やたらと道が細く、マジか?と思うような田舎の練習路的な道が多くありました。

反面、エイドは充実しており、充分に水分補給をすることができて有難かった。
ボランティアの皆さんも非常に多く、沿道の声援やブラバン・チアー・太鼓演奏など楽しんで走ることができる良い大会だったと思います。
皆さん、ありがとうございましたっ!!
沿道の子どもたちとタッチしながら走るのは、気持ち良いです。

最期に上り坂が待ち構えており、沿道のボランティアスタッフから「最期の地獄坂やー!」と声が飛ぶ。ホント地獄。まるで箱根駅伝みたい。

心配していた腰の痛みは問題ありませんでした。

レースが終了し、着替え終わると、テントの一つが整体師さん達のボランティアで無料施術をされていました。

お言葉に甘えて、してもらったのですが、皆はマッサージを受けているんですが、ボクは違う系の人に当ってしまいました。イヤ、しまいましたというのも変ですが、若干期待と違ったので。

なんか、スパイラルテープをペタペタ貼って、どうですか?楽でしょう?とかやたら聞かれる。ロハでしてもらってる手前、はあ、まあとか適当な相槌を打つしかないのですが、なんだか良くわからない。

実際は左の尻からハムストリングスが痛くて、10kmあたりからかなり辛かったのですが、それにはあまり・・・。

寝屋川ハーフマラソン
こんなのをあっちこっちにぺたぺた貼ってくれました

レースは午前11時には終わってるので、ほぼ開いている店はありませんが、帰りには梅田の居酒屋でちょっとひっかけました。充実です。

次回はいよいよフルマラソン復活!

映画レビュー:「ウイスキーと2人の花嫁」 呑みたくなる映画


ウイスキーと2人の花嫁
オフィシャルサイトより加工転載

原題は「WHISKY GALORE」。実話が元になっていて、リメイクだそうです。

時代は第二次大戦中。
舞台はスコットランドの離島。同じ島国の日本人にはシンパシーを覚えるジメッと感が漂います。

小さな小さな島ですが、こんなところにもパブがあり、島の住人が集まってウイスキーを呑みます。
パブといえばギネスなどエールを思い浮かべますが、この島にはウイスキーしかありません。それも老若男女皆が当然のようにストレートでやります。

しかし、ナチスがロンドンに侵攻してきたこの時代。ウイスキーが手に入らなくなってしまいます。

そして二週間、島の人たちの我慢も限界に達した頃、5万ケースのウイスキーをアメリカ向けに積載した船が沿岸で座礁。

さあ、どうなるか。


関係ありませんが、この映画の主人公を演じる俳優グレゴール・フィッシャーが、とあるブリティッシュパブのマスターにそっくりで、それが気になって映画が全く入ってこない。

まあ、面白かったです。

いかにもイギリスっぽくて。シニカルなコメディ。

ジミーな映画なんですが、オープニングからドローンによる空撮で始まり、座礁する貨物船はSFXです。その他はリアルにトラディショナルなんですが、今っぽいなあという印象を受けました。

なんにしても、観終わったら、イヤ観ている途中からウイスキーが呑みたくてたまらなくなります。
良く漫画「レモン・ハート」で乾杯の時にスランジバール!と言ってますが、これをリアルに聞いたのは初めてです。

個人的にアイラモルトが大好物なので、ちょっといっぱい呑みに行こうかな。

★★★★★

映画レビュー:「はじめてのおもてなし」


はじめてのおもてなし
オフィシャルサイトより加工転載

良質な喜劇であり、深い問題提起でもある。

四方を海に囲まれた日本ではつい忘れてしまいがちな移民問題。
日本はほぼ移民を受け入れていない。
KKKはその点を評価しているが、彼らにそれを褒めてもらっても全くうれしくはない。

ww2時代同盟国であり、共通点もあるドイツではあるが、決定的な差異の1つは前述の島国であるかどうかだろう。

欧米の難民受け入れ問題は私たちが想像もできない喫緊の課題である。

我が国は昨今のインバウンドだけで中国を始め異文化の流入に手を焼いている始末である。
それも確かに重大な問題ではあるが、欧米の難民移民受け入れ問題はそれどころではない。

本作ではドイツにおけるアフリカ諸国(イスラム)異教徒の微妙な問題を取り扱っている。

ドイツ・ミュンヘン郊外に暮らす主人公一家、はナイジェリアからの移民を受け入れるのだがまったく善良な妻と人はいいのだが頑固で権威主義のインテリ夫婦の夫婦家族も崩壊の危機にある。
プロットとしては、山田洋次がリメイクしたら面白そうだ。

ナイジェリア・・・日本で思い出されるのはボビーオロゴン。
ボビーの才能努力と日本における成功は賞賛に値するが、本作で描かれている悲劇は同じ出身国の事とは思えない。
おそらくボビーさんも本作を観ているのではないだろうか。
彼も母国の支援を続けているみたいなので。

全体的に非常に軽く作られているのだが、上記の深刻な問題を考えさせるようにできており、上手い映画だとおもう。
諸問題を角度によっていろいろと反射し、考えさせる構成は秀作かと思う。

★★★★★

映画レビュー:「仁義の墓場」 渡哲也を見直す一作!


著者 :
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日 : 2015-03-13
なんだ今更という感じですが、まさにその通りで何故今まで観なかったのだろうと悔やまれます。

多分、東映+渡哲也というのが自分としてはイマイチしっくりこなかったのかと思います。
東映任侠・実録路線の主だったところはまあまあ押さえていたつもりだったのですが。

「仁義なき戦い」もDVDボックスで持ってるし。

そう、東映といえば「仁義–」に出ていた弟の方の渡瀬恒彦のシマだろう、という思いがどこかにあったのかも知れません。

佳作であるという評判は聞いていましたが、ここまで良いとは!

渡哲也の全仕事で白眉ではないでしょうか。と言っても渡哲也の作品をあんまり知りませんが。

この吹っ切れ方はその他の東映作品「狂った野獣」あたりの恒彦を凌駕しています。正確に言うと演技力では上だと思います。

あんまりにも狂っていて一切感情移入できない主人公。
しかも実在した人物(有名なヤクザで石川力夫)で、知る人のインタビューから始まります。

良く放送禁止(自粛)用語がある映画を放映する際には「不適切な表現がありますが云々」の断りが入りますが、この映画は多分それを付けても放送はムリでしょう。
特に対中韓が微妙な昨今では尚更。

にしても、渡哲也が良い。良くこの仕事を受けたなと言う感じ。

今の二枚目(イケメン)俳優ならやらんでしょうな。いや、菅田将暉・柳楽優弥あたりならやるかな。敢えて映画をヒットさせない方向で。

この頃の東映には駒が揃ってる。
一見無駄に豪華なキャスティングに見えて、成田三樹夫・安藤昇・梅宮辰夫あたりをちょこっと使うところがスパイスが効いていて良い。

あと、ハナ肇の親分が良い。ハナ肇は松竹・東映といい役やってますね。東宝の植木等と住み分ける感じで。
このいかにも人の良い親分に可愛がってもらってるにも関わらず、病的に暴れることしか知らない狂犬渡哲也。どちらかというとヤクザというよりは愚連隊・今のハングレに近い人物です。人でなし。

普通だったら主人公になる人物ではないよなあ。
さすが、深作欣二。

もいちど言うけど、今更ですが、一見の価値ある作品です。

確か、岸谷五朗でリメイクされてると思いますが、まずはこの作品を。

胃がんその11 青コーナーから  復活の狼煙


一昨年(2016)の5月10日に胃癌の手術を行い、ほぼ、術後一年半が経ち、この日マラソンのレースに復帰しました。
と、言ってもまずはハーフマラソンから。

2018年 第44回 武庫川新春ロードレース大会

天候には恵まれ、気温もそれほど低くもありません。

2015年には初めてのフルマラソン・大阪マラソンに参加しましたが、さすがに規模が違いました。
荷物置き場もブルーシートを敷いているだけ。スタートとゴールが同じ場所なので。

でもまあ、近所だし必要充分な設備です。
ボランティアの人たちも凄くいい感じだし。みなさん、ありがとうございました。

武庫川マラソン
こんな感じ

コースはほぼ全部フラットです。

武庫川沿いを往復するコース。同じ場所を何度も走らされるのはイヤですが、これくらいなら我慢できます。

練習は去年の7月頃から再開しました。

最初は真夏ということもあり、3キロくらいでギブアップしてしまいました。
最近は練習でハーフの距離を走れるようになっていますので、走ること自体に不安はありませんでした。

結果は以下の通り。

武庫川ハーフマラソン
かなり抜いたんですけどねえ。

不本意ではありますが・・・

まあ、2月にもハーフのレースにエントリーしているので、そちらも頑張ります。

今回のレースにエントリーしている最高齢は84歳。
それを考えればまだまだこれから、ぼちぼちと。

復活の狼煙でした。

今村岳司
大会パンフレットより。今村岳司市長。こやつの出迎えを受けるとは思わなかった。暴言問題はどうなったんだ!

映画レビュー:「猫が教えてくれたこと」 当然だけど、猫好きのための映画


猫が教えてくれたこと
オフィシャルサイトより加工転載

舞台はトルコのイスタンブール。
この街は特別な街らしい。

映画の印象では、ほんとに猫だらけだ。
日本の青島とか猫だらけの島が話題になるが、そんな印象。

猫好きには反則な場所。

昔、テレビでディズニーの動物ドキュメンタリーをよく観ました。

やらせ・演出がないのが売りだったが、大分前に演出してましたっていうのがニュースになっていた記憶がある。
そりゃそうだわね。限りなくプロレスに近いものがありました。


本作は特にストーリーはありません。
イスタンブールに住んでいる(ほぼ)野良の猫達です。
それと、その猫達を可愛がる住人達。

それらが事例として、淡々と語られていく。

日本では最近「地域猫」とか言われる野良が増えてきました。
「野良猫」とは一線を画す存在なのでしょう。

去勢したりして、地域で管理するという。

さて、イスタンブールもそうなのかというと、全くそんな感じではないみたい。
昔っからそうであり、そのまま現在も猫だらけなのだから、特に問題はないのかな。
まあ、イスタンブールにも猫嫌い・猫アレルギーはいるでしょうが。

登場する人間はひたすら猫を猫可愛がりし、餌を与える。
(毎日鶏肉10kgを調理して与えてるオバサンとか・・・)
で、猫は増える。
登場人物の話を聞いていても、やたらと妊娠している猫の件が出て来る。
いいのかな、それで。

まあ、中にはネズミ取りに精を出してるお役立ち猫もいるけど、大体は猫らしく日がな一日ゴロゴロしてる。
それも猫の仕事のうちだけどね。

なんの問題提起もなし。
猫のダークサイドも語られない。

ひたすら猫好きが猫を愛でる映画。

強いて言えば、イスタンブールの美しい街並みを鑑賞できる観光映画とでもいいましょうか。

★★★☆☆

胃がん その10 闘病その後~マラソン


マラソン
走ることは生きること

抗がん剤治療が終わってしばらく経ちます。
備忘録として書いていたブログを読み直しても、結構いろいろなことがあったなあと思い出されます。

元々が喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプなので、あんなに辛かったことが綺麗サッパリ残っていないことにびっくりするやら呆れるやら。
ま、それだからこそ今まで生きてこれたとも考えられますが。

この夏からはランニングも再開しました。

最初のころ(7月くらい)は炎天下ということもあり、全然走れず吐きそうになっていました。

やはり、秋くらいから以前のように走れるようになってきます。

走るときはiPhoneでNikeのアプリを利用しています。これまでのランの詳細が事細かに記録され、PCでも見ることができます。

マラソン
こんな感じで走ってます

来年の1月と2月はハーフですが、レースにエントリーしています。

その練習で本日は21キロ走ってみました。まあまあかなと思ったのですが、Nikeのアプリを使った記録を見ると、2010年のものがハーフの最短記録でした。
現在の目標はキロ5分30秒を切ること。ラップタイムで見ると結構クリアしているのですが、総括するとまだまだです。

走っている途中でハムストリングスに来ることはありますが、ハーフくらいだとふくらはぎや膝に来ることはなくなりました。大分と筋肉もできてきたようです。

走り終わってケアを行い、一服していると、思い出したように足が攣ってきました。
それは仕方ないとして、厄介なのが血糖値が下がってしまう現象。

これは手術直後からたまにありました。
胃がほぼないので、エネルギー補給が思うようにできないので起こる現象からと思っています。シンドくなって、動けなくなります。体が暑くなって、冷や汗が出てきます。糖尿病の発作ってこんな感じなのでしょうか。頭もボーッとなっているので、毎回どう対処して良いのかわからなくなるのです。

この発作が起きたときには、甘いものを食べると結構回復します。術後しばらくは一口サイズの羊羹を持っていました。最近はそれほど頻繁にならないので、羊羹は買っていません。
あまり消化には良くないそうなので。

今日はたまたまあったエンゼルパイを一つ食べて、少し楽になりました。

なんせ、摂取できる栄養素が足りてないぽいので、一日に何度にも分けて食べなければなりません。それはそれで辛いものがありますが、大分と慣れてきたので、マラソンも頑張ります。

映画レビュー:「あったまら銭湯」


この作品は一般映画館での公開はされていません。

淡路島の岩屋にある、扇湯という銭湯が舞台です。

私が良く参加する「関西てくてく銭湯」の銭湯ツアーに組み込まれています。
このツアーでなくとも、神戸からフェリーで気軽に行ける立地なので、是非訪れて下さい。

で、今回この映画を上映した場所がこれまた大阪の銭湯です。

阪急淡路駅スグの「昭和湯」。昭和湯さんはいろいろと仕掛けていく前向きな銭湯です。

昭和湯
当日の昭和湯(定休日でした)

定休日の銭湯の浴室にスクリーンを無理やり張っての上映です。

あったまら銭湯
こんな感じ。マイクを持っているのが、関西銭湯界のドン松本康史氏。右端が監督の大継康高氏。
しかも、少なめにお湯があって、足湯をしながら映画鑑賞ができるのです。
喜んで、アワジビールを呑みながら観ていたら凄く悪酔いして気分が悪くなってきました。
足湯をしながらの飲酒は危険です。
腰湯はなんともなかったのになあ。

あったまら銭湯
オフィシャルサイトより加工転載
映画は中編と言って良い長さ。

主演は淡路島出身の笹野高史とその息子ささの堅太。
あとは、笹野高史の呼びかけによって集まった人も多いようです。

上映前の監督挨拶で仰っていました。
最初は事務所に断られたのに、しばらくすると笹野高史から連絡があり、淡路島の若いのが頑張っているのならば応援する。ノーギャラでOK!って。
男前ですねー。めっちゃ忙しいだろうに。


何故か、神戸出身のガガガSPのメンバーも多く出ております。ていうか、音楽担当です。

あと、最初にちょっと出てくるのが、これも淡路島出身の松竹芸人かみじょうたけし。

松原智恵子がマドンナ役。

春田純一は良い芝居をしますね。戦隊モノのブラック役が記憶に残っているけど、リアルなおっさん役で。

冒頭はガガガSPとささの堅太のお芝居が続き、これはちょっときついかなと思ったりもしましたが。
いや、やっぱり当代の名優笹野高史が出てきた途端、画面がしまるというか濃密になるのはさすがです。

なんか、つかみどころのない、ふんわりとしたストーリー展開ですが、良い感じです。
淡路島愛を描きたかったのでしょうが、なんか偉い小島の雰囲気です。
実際の淡路島はもっと雄大な感じなんですけどね。一言では言えない感じ。

少年期の恋人を思い続けるわらび餅屋の親父。

うん、なんかイタリア映画のようです。

実際にこの映画の淡路島はイタリアの小島のように描かれている。

そして、銭湯。

是非行ってください。

ここには詳しく書けませんが、淡路島の扇湯は客の激減と設備の老朽化で廃業の危機なのです。
件の松本氏が私財と時間を投げ打ってそれを食い止めようとしています。
お客は基本、地元の漁師。小さな風呂ですが、一度行く価値はありますから。

こちらのサイト 関西てくてく銭湯 関西の激渋銭湯 で詳しく紹介されています。

★★★★☆

スマフォ(iPhone)依存注意報


Google先生や各種クラウド。

かなりiPhoneに依存している毎日だ。

若干不安に思っていたその一つ、アラーム機能に裏切られた。
目覚ましというか、時計が起動しなくなったのだ。
たまたま特に予定のない土曜日だったので助かったが、思い切り寝過ごしてしまった。
起きる気のない時は全く起きられない。

起きてすぐ、情報を検索すると、この現象は多く出ているみたい。

~ iPhoneが勝手に再起動を繰り返す不具合が突然発生中?(2017年12月2日深夜0時すぎ発生) ~

ボクの場合は、ゲームアプリなどは一切ないので、家計簿アプリ「Zaim」の通知をオフにしたら解決しました。一応。

でも、怖いので、やっすい目覚まし時計を注文します。

しかし、時計とは盲点だなあ。見えないところからボディフックが飛んできたよ!

映画レビュー:永遠のジャンゴ


django
パンフレットより

☆すこしだけネタバレあり。

本編前の時期公開予定予告編で来年2018年公開のヴィム・ベンダース監督作品「アランフエスの麗しき日々」という映画の予告編が流れた。
その映画で主演しているのが、本作でもジャンゴ役で主演している、レダ・カテブという俳優。
全然知らない人だったのだが、出演作品など見ていると、今、旬の俳優みたい。

今から見る映画と予告編がかぶってても、単なる偶然ではないみたいだ。
ヴィム・ベンダース監督も好きなので、できたら観に行こう。

しかし、それほど魅力的な俳優には見えなかった。お世辞にもハンサムとは言えないし、印象に残るタイプでもない。
本作での堂々たる天才ギタリストの役は堂に入っている

伝説のギタリスト・ジャンゴ・ラインハルトを描いた作品。

ナチス政権下、ユダヤ人よりも差別されたのであろうロマ(ジプシー)のギタリスト。

現在は「ジプシー」という呼称が差別的であるとの理由で「ロマ」と言われているらしい流浪の民。なにが差別的なのか分からないが。

「エスキモー」が「イヌイット」と呼ばれ、「インディアン」が「ネイティブアメリカン」と言われるようになったのと同じか。もっとも、最近は再び「インディアン」と呼ばれ始めたらしいが。

ジプシーだって、それを冠した語句や文化もあるんだし、ややこしいですね。
ボクなんかはプロレスラーのジプシー・ジョーが真っ先に思い浮かぶんだが。

このジャンゴもジプシー・ジャズの創始者らしい。

しかも若い時の火傷事故が元で左手の薬指と小指がほぼ使えない状態だったらしい。ボクは楽器が全く弾けないので、わからないのだけど、そんな状態で演奏ができるんですね。
いや、そんな状態だからこそ、天才と言われる奏者になったのかもしれないけど。

そして、そんなジャンゴの演奏シーンを見事に演じているのがレダ・カテブ。
実際にギターの腕前がどれくらいあるのか知りませんが、違和感は感じない。

ジャンゴのバンドは、無理矢理にナチスのパーティで演奏をさせられます。
最初は滑稽なくらい演奏の方法に注文(禁忌)をつけてくるゲシュタポたち(だったらジャンゴ達に演奏を命じなければいいのに)でしたが、徐々に演奏に熱が入ってきて、音楽本来の魅力に負けて踊りだすところが本作の触りか。

映画全体としては、もっとあとになってジワジワくる作品なのかもしれない。ストーリー展開などには、イマイチ乗り切れなかった。

★★★☆☆