すでに出版されて1年以上たっている。
どちらも行き渡った感があり、かなり熟成されたデバイスであり、ツールである。
どちらも行き渡った感があり、かなり熟成されたデバイスであり、ツールである。
しかし、もちろん、現在進行中で進化もしている。
こうやって、ブログなどを書いていても、すぐに過去のものになってしまうので、少し遣る瀬無いのだが、これは仕方がない。あまりにも劣化が早すぎる。
が、それは自分の理解と認識があまいのであって、本質を捉えていれば、時間による劣化はないはずなのだ。現行の記録は重要な資料として残っていく。
この著作も、見事に芯をとらえていると思う。
アップルの素晴らしさをとくとくと語ってはいるが、偏向したエヴァンジェリストではない。
著者は「スティーブ・ジョブズはMac・iPod・iPhoneで世界を三度変えた」とまで表現しているが、その結果を導き出すために、アップルがどれだけの先見性をもって、他の追随を許さない努力をしているかも説く。
非常に高いハードルを設定して、それを見事にクリアした結果なのだ。
やはり、噂に効く通り、最先端のIT分野に携わっている人たちは格好だけではない。華麗にスイスイと人生送っているわけではないのだ。
Google本社の天国のような福利厚生の裏には、一時の油断も許されない苛烈な競争が繰り広げられているのだろう。
それもスーパーサイヤ人のような世界屈指の頭脳たちが。
彼らの思考(コンセプト・思考のパラダイム)にはとてもついていけない。よちよち跡をついていく努力はしているが。
その手助けのために、こういう書物が重要なのだろう。
もちろん、ウェブ上には情報は十分にある。
しかし、それが又十分すぎて、それこそアマゾン川だ。
その膨大な情報を非常に上手にまとめた良書であるとは思う。
紙でも電子でも良いが、やはり本は必要だ。
ついでに言うと、編集・レイアウトも非常に良い。
一見ムダな余白のようにも思えるのだが、ボクには大変に読みやすいレイアウトだと思えた。