映画レビュー:かぞくのくに


著者 :
角川書店
発売日 : 2013-03-22
やっと観ました。

観て後悔。なんでちゃんと無理してでも映画館で観なかったのかと・・・。

゚(゚´Д`゚)゚。

原作・脚本・監督のヤン・ヨンヒさんとは面識がございます。

もう、かなり前ですが、何度かご一緒しました。呑みました。

その時は舞台女優でしたね。

才色兼備のべっぴんさんで、まともにお話できませんでした。

自虐的に自分はキムタクに似てると言われるとか言ってましたが。どちらにしても美形だからOKでしょう。

その後、すごくアクティブに活動され、カメラを担いで世界中飛び回ってたみたいです。

監督として有名になった最初の作品「ディア・ピョンヤン」も良かったです。完全にドキュメンタリーです。

その後の「愛しきソナ」は未見です。

本作はキネ旬1位とか外国の映画賞を総なめとか。そこまでいくと申し訳ないけど眉唾でした。

全力で謝罪します!名画です。名作です。

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良く撮りましたね。
完全に朝鮮総連を敵に回してませんか?

あ、ネタバレありますので、そのつもりで。

このお話はヤン・ヨンヒ監督の家庭をモデルにしています。

ARATAは井浦新に名前を変えました。ARATAの方がすきですが。

いいお芝居してますね。

ボクの好きな津嘉山正種も出てます。歳とりましたね。でも、迫力は変わらず。

アボジの津嘉山正種とオモニの宮崎美子。

まさに厳父と慈母という感じです。

ヤン・ヨンヒ監督役といっていいのか、妹役が安藤サクラ。

横顔が時々ヨンヒさんに似てます。

本人の方が美人ですけど。

監督の技量もさることながら、演者がひとりひとり素晴らしい!

書いてると長くなるので割愛します。

北朝鮮の監視員役ヤン・イクチュン。

日本映画にも結構出てる、いい俳優ですね。

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現在、ヤン・ヨンヒさんの国籍がどちらになってるのかは知りませんが、北朝鮮をまるで血も涙もない、極悪国家のように描いています。

大丈夫なんでしょうか。

自身をモデルにしている安藤サクラが冷血漢の監視役ヤン・イクチュンに「あなたの国は大嫌い」と叫ばせるシーンもあります。

ストーリーを追うだけのレビューなど書きたくないし、徒(いたずら)に冗長になるので、これくらいにします。

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ながらくカメラを担いでルポなどを行っていたからか、この映画もハンディカメラが多用されます。創作ではあっても事実に基いているんだという印象を与えます。

ラストのオモニ@宮崎美子の悲痛な慟哭は、そのまま拉致被害者の横田さんと合わせ鏡のように思えてなりません。

想像を越えた名画でした。

この映画は、先に「ディア・ピョンヤン」を観てからの方がよりいっそう理解が深まるかもしれません。

☆この映画を観る前に北朝鮮でポルノを観たとか出たとかで、何人かの芸術家が処刑されたというニュースが伝わりました。

偶然、映画の中で監視員のヤン・イクチュンがホテルのテレビでAVを観てるシーンがあり、何気ないシーンなのに何か深いものを感じてしまいました。

ちゃんとエンドロールで協力SODってでてましたが・・・どうでもいいか。

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