日本版ダーティーハリー?
と言っていいのかしら。
サンフランシスコって大阪と似てるんでしょうか。
一度だけ行ったことありますが。
ハリーはサンフランシスコ市警。こちらは大阪府警です。しかも今宮警察署というところなんですが、実際には西成署でしょうね。
もうかなり以前ですが、サンフランシスコへ行った時、結構良いホテルだったんですけど、周辺地図を渡されて、この斜線が描いてあるところには絶対行くなと。しかし、ホテル周辺ほとんど斜線で身動き取れんやん。夜はずっと部屋で映画観てました。窓から見下ろすと、暗い中に新聞紙が舞っていていかにもやばそう。
大阪も全国的にはそんな目でみられてるところもあるし。
そして御存知の通りサンフランシスコは坂が多い。大阪もその名の通り坂が多い、かも知れない。
港町なところはどちらかというと神戸い近いですが。
まあ、むりやり共通点が多いことにして。
この日本版はジモティとしては、生活感がありすぎて、どうしても本家とかぶりません。
ヒロインいしだあゆみの住んでいるのは多分淀川区・加島の文化住宅の模様。推測ですが、おそらくモスリン橋の辺りではないかと。
ハリーはホットドッグをモグモグしながら44マグナムをぶっ放しますが、緒形拳の方は文化住宅のDKでレバニラ炒めを作っています。

この生活感はダーティだけどハリーじゃない
ということで、もう比較はやめましょうww
完璧な関西弁
ボクはテレビ版「ナニワ金融道」のシリーズが大好きで、DVDボックスを持っています。
その中で緒形拳は主人公灰原達之@中居正広の勤める帝国金融の社長:金畑金三を演じています。
この人(緒形拳)、生粋の東京っ子なんですよ。
「ナニワ金融道」であまりにも達者な関西弁なので驚いていたのですが、そのルーツはこの映画にあったのですね。
1982年の映画ですが、こちらの関西弁の方がさらに見事です。
全く違和感がありません。非の打ち所がない。今どきの若いネイティブよりイケてます。
「極道」シリーズ・「悪名」シリーズを演っていた若山・勝兄弟よりずっと達者です。
「復讐するは我にあり」では長崎弁を駆使しますが、おそらくこちらも完璧なんでしょう。
ダーティ緒方ですが、どうにも無軌道で無茶苦茶すぎますね。東映イケイケ路線でもきっちりいい仕事してます。
共演者
・泉谷しげる
ダメ男を演じさせたらやっぱ天下一品。むか〜し、エキストラのアルバイトで一緒になったことありますが、独特の存在感ですね。
足が悪いのに結構走るシーンが多く、それだけで、物語に深みがでます。シャブ中なんですが、暴れまわってガラスを叩き割るシーンでは、多分腕から出血してます。大熱演。
・いしだあゆみ
地元、池田市出身のお嬢さんのはずですが、結構汚れ役多いですね。今回は美しい裸身が拝めます。
TV版「ナニワ金融道」でもスレたおばはん役で好演。
・小林薫
若い。わりとしっかりクレジットされていたので、もう少し活躍するのかと思いきや、出番は少しだけ。
こちらも「ナニワ金融道」桑田役で緒形拳と名コンビでした。
芦屋雁之助が西成のドヤのおかしなおっさん役。ちょっと裸の大将の原型ぽい。
藤田まこと・遠藤太津朗・成田三樹夫などが脇を固め、安定感あり。