タトゥーお断り


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背中〈せな〉で泣いてる唐獅子牡丹。

 かなり夜は冷えるようになりました。
 こうなると、恋しくなってくるのが温泉です。
 これからの季節は、近くにあるスーパー銭湯(一応温泉)に行くのが楽しみです。

 最近はどこでもそうなのですが、「いれずみ・タトゥーお断り」となっていますね。
 あれは何ででしょう。周りに威圧感を与えるということなんでしょうか。まあ、どうしても場が荒れるというのはあるでしょうが
 
もちろん、背中一面「観音様」や「唐獅子牡丹」と、足首にトライバルでは意味的に自ずと違ってくると思います。

 私はいれずみ自体あまり気にしませんが、一番イヤなのは、和彫りで筋彫りだけのアンチャンですね。中途半端で、それこそトラブルの元って感じです。良く、海水浴場とかいますよね。

 昔、まだ娘が3才くらいのころ、近所の銭湯に行きました。2人でお湯につかっていると、2人組の男性が湯気の向こうから近づいてきます。その2人は少し離れたところで、お湯に入りました。
 湯気の中でも鮮やかに確認できたのは、その見事なクリカラモンモン!
 思わずやっぱーっと思い、目をそらしました。

 その次の瞬間、興味津々でそのモンモンを見つめる娘の視線。なんせ、この娘は起きている間中お絵かきをしている、ナチュラル・ボーン・アーティストです。
 こんなおもろいオッチャンたちを見逃す筈がありません。

 私は心の中で「なんも言うなよ、なんも言うなーっ!」と念じ続けたのでした。

 その期待通り、彼女は思いっきり大きな声で「あの人なんでカラダにお絵かきしてんの〜っ!!」・・・と。

 私が暖かいお湯の中で凍りついたのは言うまでもありません。

 気まずい・・なんてもんじゃない空気が流れるかと思いきや、くだんの親分さんは優しいにこにこ顔で娘を見ております。
 そうです。モンモンもあそこまでいくと、つまらんチンピラであろうはずもなく、幼児の無邪気な言葉など、全く意に介さないということだったのです。

 わたしはへこへこしながら、娘をつれてその場を離れたのでした。
 その一件があるので、あまり「いれずみ・タトゥー」のたぐいには拒絶反応がないのかも知れません。

 そのほかにも、「TATOOあり」でも、話してみると気のいい人が多いんですよね。

 どうなんでしょうね。いれずみ禁止。

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