※一応、尾籠かもしれませんので《注》
唐突ですが、思い出したので、自身の備忘録として。
何年か前に「トイレの神様」という歌が流行りましたね。
長い歌で、ちゃんと聴いたことはないのですが。
歌ったのは植村花菜という人。
この人も関西のコなので、「便所の神さん」の方がしっくりくるんではないのかな。
世代が違うか。
関西では神ですら「様」ではなく「さん」づけ。フランクですね。
ボクは両親が共働きだったので、同居している祖母に育てられました。ばあちゃん子です。
躾け(かなり祖母の独断ですが)に厳しい人でした。大体比較対象が、南方の兵隊さんなので、閉口するんですが。
しかし、なもんで、今でも姿勢の良さでは褒められます。口うるさく言われましたから。
そんな中で良く憶えているのが、「便所の神さん」の話し。
日本は八百万の神がおられるので、何にでも神さんが。
もちろん、便所にもいらっしゃる。
「トイレの神様」歌の中では女神ということになってますが、それはどうなのか知りません。
昔の便所なもんで、小便器と大便器に分かれていました。
まあ、そんなことをしているわけではないのですが、将来のために、祖母は教えてくれました。
便所には神さんがいてはる。その神さんは右の肩で小便を受けられる。左の肩で大便をお受けになる。
便器に向かってツバを吐くと、神さんは受けるところがないので、仕方なく顔でお受けになる。
神さんの顔に向かってツバを吐くなど、とんでもない不敬なことである。だから便器にツバを吐いてはいけない。
子供だし、便器にツバを吐くなどということもしたことないので、あまりピンとはきませんでしたが、その話は非常に克明に胸に刻まれました。
長じて駅の便所などで、ツバを吐いているオッサンの多いことに気付きました。オバハンがどうしているかは知りませんが。
便所にツバを吐く行為の無作法さを戒めるための教えだったのですね。
そういう無作法を見る度に思いだします。
もちろん、ボクはやれと言われても体ができないと思います。
風呂場にも神さんはいます。こちらはおしっこしてはいけないバージョンですが。
「ガォーさん」や「鬼から電話」アプリみたいな圧迫的な躾けは考えものですが、祖母の躾けは現在でも有難く思っています。
ところで。
悪酔いとかでリバースする際、トイレに駆け込むかキッチン・シンクに向かうか。結構意見が別れるみたいですね。
この「便所の神さん」の話しに則るのであれば、当然シンクですが。家ならともかく、外飲みの場合はやはりトイレですねー。
どうですかね。