
イギリスの歴史について少し勉強をしようと思っているところです。
この映画の原題は「Darkest Hour」。
なんでTheがつかないのかわかりませんが、「最も暗い時間」(夜明け前)ということでしょうか。
今年2018年のアカデミー賞で辻一弘さんがメイクアップ賞を取ったことでも有名です。
メイクを施されたのがゲイリー・オールドマン。
実在の人物を演じてシド・ビシャスからウィンストン・チャーチルまで、なんと振り幅の広いことか。
受賞にふさわしい、完璧なメイクです。
チャーチルに似てるかというと、ベースが全然違うので顔面自体は特に似ていません。
が、多分チャーチルってこんな感じだったんだろうなと思わせる説得力はあります。
ゲイリー・オールドマンって目が可愛いんですよね。
チャーチルの妖怪みたいな目つきとはちょっと違う。
それと気になったのが、演技派のゲイリー・オールドマンが、顔を殆ど覆ってしまうような特殊メイクに抵抗がなかったのかなということ。
顔の輪郭が違うので、かなりの面積をラバーで 覆っていると思われます。
微妙な表情筋が使えなくなるということですよね。
ボクは映画を観ていても全く違和感は感じませんでしたが。
フランケンシュタインの怪物や猿の惑星ならばまだ良いのでしょうが。
正味演技を見せる映画でドアップも頻発しているのにね。
あと、先日の「シェイプ・オブ・ウォーター」もですが、まだ記憶のある程度の昔の街並みや地下鉄駅構内の再現度が超絶高いですね。
黒澤映画なんかはそうでしたが、邦画もこれくらいのリアリティを追求して欲しいです。
映画は真実よりもリアルを目指して欲しいというのが個人的希求なので。
最近は時代の流れに逆行するように、妙に喫煙シーンの多い映画が目に付きます。
(今日も都庁内完全禁煙の報がありました)
劇中のチャーチルは常に高そうな葉巻を咥え(というか噛んで)います。
さすがに絵になりますけどね。
★★★★☆