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読書レビュー:サムライ 評伝三船敏郎


現在は渡辺謙や浅野忠信など、ハリウッドで活躍している日本人俳優も珍しくなくなってきた。

別にハリウッドを持ち上げなくても良いのだが、やはりマーケットや全体的な制作本数などでは特別な存在として良いだろう。

その中にあって日本映画=サムライという大きなイメージを作り上げたのは三船敏郎だった。

おそらく三船敏郎がいなければニンジャもサムライもこれほど大きなモチーフとはならなかったと思われる。
ケン・ワタナベもラストサムライもショー・コスギもタートルズもミフネが築いた礎に乗っかっている。

この本はほぼ三船敏郎礼賛と言ってもいい内容だ。
著者は松田優作の元妻。才能あふれる才媛だ。元女優でこのような評伝やルポでも良い仕事をされている。

で、女性なのに、三船敏郎の不倫や女性問題にはえらく寛容な筆だ。いいけど。

私などは後期のテレビ時代劇や東映への客演・ハリウッド映画への出演選択など、どうかと思うところもあるのだが、本書ではそれもミフネへの出演オファーウハウハのような書き方しかされていない。
「1941」などは当時愕然として観ていた記憶がある。
逆にやっぱり「STARWARS」には出てほしかったなあと。アナキン役らしいし、そうなったら、その後のシリーズも今とはえらく違ったものになってたでしょう。

最晩年の認知症のくだりは、当時写真週刊誌かなにかで見た記憶もあるが、痛々しい限り。
それを追いかけて誰が得するのでしょう。マスゴミなどといわれても致し方のない所業です。
そういう意味では最後までかっこよかった健さんと文太兄ぃは凄かったですね。

胃がんその後4


コスモス

手術が5/10だったので、本日9/11で約4ヶ月経ちました。

体重は53キロくらい。大体10キロ落ちました。
多分ここから落ちることはないと思われます。
これ以上落ちたらヤバイ。
今でも日常生活の体力ギリギリです。

抗癌剤の影響で常に腹部(胃がないので、胃のあった部分というか)の気持ち悪さに悩まされています。
ずっと重度の下痢に悩まされており、ビオフェルミン+下痢止めの薬も効果がなかったのですが、最近やっと落ち着きました。
と言っても、まだまだ腹部の不調はありますが。
なので外出がつらい。突然発作に見舞われますので。

大体なんでも食えるのですが、量が食えない。
この間も思い切ってラーメン食べてリバースしてしまいました。

あと、少し食べ過ぎる(と言っても普通の量ですが)と、苦しくて気持ち悪くて動けない。
それでも頑張って食べているのですが、おそらく消化吸収する力がないのでしょう。
一向に体重には反映しません。

爪がへにゃへにゃになってきた。
看護師さんに爪の異常はない?と聞かれ、そう言えばとおもってたら、どんどん変になってきた。
凸凹になって、反り返ってきました。
すぐに引っかかって爪が剥がれそうになるので、超深爪ににしています。
反り返っているせいか、深爪にしても痛くはありません。

その前に抗癌剤ts-1の副作用として、つめを含む指先の色素沈着がありましたが、爪自体の異常は副作用のまとめになかったように思います。言っとけよ!

涙目はましになりましたが、かすみ目がひどい。でも医者に言ってもts-1の副作用にそれはないとのこと。
運転がコワイ。信号が霞む。

昨日は数十年部ぶりの小学校の同窓会。みんな元気そうで、癌なのは自分ひとりだけのようでした。
それはそれで喜ばしいことですが、みんなが気を使うので、勢い癌キャラになって、殆どその話ばかりになってしまった。
ガリガリのペラペラの今は出席したくなかったのですが。

数日後にはイレギュラーの受診があります。
ts-1の影響で白血球が減少しているとのこと。
このままでは抵抗力が落ちてヤバイので、次回受診した時に白血球が減っていれば抗癌剤治療を休薬するらしい。
伊達や酔狂で副作用に苦しんでいるのではないので、休薬はしたくないところです。

ネットの情報を見ると、3年経っても体重が戻らない等の内容を散見しますが。
1年後には筋トレとランニングを再開して復活する予定です。

名曲「まぼろしのブルース」


何故(YouTube)たどり着いたのか忘れたけど、ここ最近ハマっている曲。
これは名曲だと思います。おすすめです。

作詞作曲:藤本卓也
全然知らないけど、五木ひろしの「待っている女」も作っているんですね。

「まぼろしのブルース」はオリジナル歌手は佐久間浩二という人で、この人の歌唱にはまってしまったのです。
曲名でググるとトップにくるのは勝彩也という歌手で、この人名義でカラオケにもラインナップされています。
スナックとかで歌うにはピッタリなんだけど、カラオケスナックとかは行かないからなあ。

いろんな人のバージョンがあるので、聴き比べてください。

佐久間浩二version
なんか、この人の粘りつく「とうほぐ」(出身地)の”業”のようなボーカルがクセになるのです。

勝彩也version
これはこれでエロチックで良い。パチもんの森進一感が・・・。

華ゆり(フラワーショウ)version
師匠は、なんかヤケクソの旧ドラえもん唱法で、なんか違うと思う。ご本人はまじめに取り組んでるんでしょうが。

大西ユカリversion
よくぞ蘇えさせてくれたというか。違和感なし。

大体、大西ユカリversion以外で共通するのは「ゴンタ君の声」が効果的に使われているところ。クイーカという楽器らしいですけど。
特に勝彩也versionではこれでもかというくらい、うひょうひょ言ってます。

特に最後の「あ~、ここまでおいでと  あ~、まぼろし」というところが大好き。

カバーはその他にもありますが、代表的なところで。
しかし、やはり私としては佐久間浩二推しではあります。

映画レビュー:あなた、その川を渡らないで


あなた、その川を渡らないで
公式サイトより転載

あなた、その川を渡らないで

まあ、そのままの意味なんですけどね。

トレーラーを観て惹きつけられました。

悪い映画ではありません。

90分ほど。これくらいでよかった、という感じ。

夫98歳、妻89歳。ん?なんか映画の中の説明と違うような?ま、いいか。それほど重要な点ではない。

韓国の田舎の超リアルがわかります。と言っても、日本の田舎と殆ど同じですね。

ドキュメンタリーですが、オモニ(ハルモニ)のセリフが殆どです。

まるで台本が用意されているみたいに。

なんだろう。いい映画だとは思うけど、今ひとつ。

半分ほど埋まっている劇場からは最後の方で鼻をすする音がやたら聞こえましたが。

私はどうも。

ドキュメンタリーに対して作為的などというのは失礼にもあたるのですが、この主人公(オモニ)がこのように雄弁でなければ、この映画はどうなっていたのか。
違う切り口にはなったのでしょうが、その点気になります。

★★★

映画レビュー:シン・ゴジラ 是非劇場で!


シン・ゴジラ
シン・ゴジラ

シン・ゴジラ の「シン」が何かはわからないけど。

これは凄い映画です。

すんません、庵野秀明監督ナメてました。脱帽です。

初のフルCGIゴジラですが、確実にハリウッドGODZILLAを凌駕しました。
これがゴジラなら。
いやゴジラです、やはり。
渡辺謙もこちらに出たかったのでは。

何を書いてもネタバレになりそうなので、言葉少なに宣伝します。
本作はネタバレが流布される前に観るべきです。
いろいろな面で。

しかし、出ている俳優の数が凄い。
今の邦画に出まくっている有名所も数多く出ていますが、これは誰?という人もそれ以上に出ていて、緊迫感のある名演技を魅せています。

石原さとみは好きだけど、ギリギリのラインで頑張っていました。

印象に残った無名の人では自衛隊員を演じてた人。どこから見ても自衛隊の人にしか見えません。これはむしろキャスティングの妙か。

二発目のトレーラーの最後にいかにも放射能火炎を吐く素振りのゴジラですが・・・これがすごいです。
これまでの伊福部昭をはじめとする曲も効果的に使われていて、血沸き肉踊ります。

どこを切り取っても凄い。凄いです。

凄いとしか書いてない己の文才のなさよ。

エヴァンゲリオンを観てませんが、同じようなBGM(ティンパニーのドンドンドンドンみたいな)が使われているので、多分絵的演出的にもエヴァンゲリオンに近いのでしょう。

セリフの量がすごくて、みんな早口。登場人物が基本、閣僚・政治家・自衛隊。
一般人が出てこない。
その登場人物達が一刻の猶予も出来ない状況下なので勢い早口+テクニカルターム。
多分中学生以下が話しの流れを理解するのは難しいでしょう。
完全に大人向けの怪獣映画。

庵野監督の初代ゴジラに対する敬意がヒシヒシと伝わってきます。
1954⇒2016。
これだけの時間が経過しているのだから、これくらいのアンサーは必要でしょう。

それに加えて、東日本大震災をはじめとする災害の実態を映像で嫌というほど見ている自分たちにはもっとその部分に時間を割いても良いようには思いました。

これ以上は今は書かないので、是非観に行ってください。

エンドロールの最後まで緊張感を途切れさせずに観た映画は久しぶりです。

★★★★★

映画レビュー:エクスマキナ


エクスマキナ
エクスマキナ公式サイトより部分転載

突然時間が空き、映画を観に行こうかと思った時、なぜか頭に閃いたのがこの映画でした。
なんか、トレーラーが印象に残っていた感じです。

開始からしばらく、こんなに眠くなったのは初めてかもしれない。

つかみもなく、抑揚もない展開に耐え切れず(体調の悪さも多少はあるけれど)何度か眠ってしまった瞬間のある自分にこの映画をとやかく言う資格はないかもしれない。
逆に言えば眠らせたのはこの映画でもあるんだけど。
いろんな賞も獲ったりノミネートされたりしてるし、映像は超キレイだし、佳作であるとは思います。

テーマは非常にわかりやすく、「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせます。

登場人物が極端に少ない映画でもあり、メインに登場するのは3人だけ。

そのうちの一人、巨大検索エンジンシステム「ブルーブック」の創業社長ネイサン。ブルーブックは明らかにGoogleがモデルであろうけれど、この社長はラリー・ペイジでもセルゲイ・ブリンでもない、と思う。
彼の暮らすのはものすごく広大な大自然の中。スマフォの圏外。業務を考えると若干矛盾してなくもない。

そしてもう一人の「人間」がブルーブックで働くプログラマであるケイレブ。多くの社員の中から特に選ばれて、ネイサンの隠棲の場所に招かれます。

と、モウヒトリ、ネイサンの作り上げたアンドロイドの女子エイヴァ。エイヴァはつまり創世記のイブのことなんでしょうね。

世界中の情報を統合するシステムを作り上げたネイサンがその次に着手したのが、AIの開発。
そのAIを組み込まれたのがエイヴァをはじめとするアンドロイド達。(そういえばGoogleのキャラクターはドロイド君ですね)

巨大強力になった検索エンジンの危険性は日頃Googleに依存してしまっている自分も、常に心の何処かにはありました。
このところ話題になっている(まったくどんなもんか知らないけど)ポケモンGOもGoogleのデータに依存しているそうな。
中国などはめちゃめちゃビビっているみたいなので、この映画は非常にタイムリーであります。

世界中の情報をクラックしてさらにそれをAIに組み込むところがSFのSFたるところ。
クラッキングだけであればビジュアル的に面白みにかけるかもしれない。

そう、ビジュアルは一見の価値あり。

あと、これはやはりDVDでは多分すぐに挫折していたと思います。
BGMというか音響がすごい。これも「2001年宇宙の旅」へのオマージュなのかも知れません。

ちなみに「エクスマキナ」の意味はこちらを御覧ください。

★★★★☆

読書レビュー:トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題


昔、「トイレット博士」というマンガがありました。当時はありえない下品なマンガだと思っていたのですが・・・。今考えると、あそこまで糞便に向き合えるって凄いことだし、貴重なことですね。

さて、本書の著者は英国の女性ジャーナリストです。表紙折り返しの著者近影で見る限り、結構チャーミングな女性です。この人がこの内容を・・・。ジャーナリストってアドベンチャーですね。

ボクは小さい頃から祖母に大阪弁?で「かんしょやみ(癇性病み)」と言われていました。標準語では潔癖症と言えばいいのでしょうか。

今も治らず(というか、本人はそれが普通だと思っている)電車のつり革を持たない派です。

そんな自分ですが、最も忌むべき場所であるトイレ・便所から目を背けたくないという二律背反(どちらにも価値がある)した価値観を持っています。

まず最初の章に出てくるのが我が国日本のウォシュレット(TOTO)・ハイテクトイレ。この章を読んで、あれ、この本は日本向けなのかな、と思ってしまいました。

しかし、これは後の章に出てくる便所後進国?と対比させるためのトイレの技術としてのレポートです。

良くネット等では訪日外国人の感想として、日本ハイテクトイレが取り上げられますし、近年の中国人爆買いの目玉商品としてハイテク便座があります。
一方、ハイテクトイレがアメリカに受け入れられていないのは、アメリカ人がそれを必要を感じていないという、非常にシンプルな答えが書かれています。

しかし、どちらにしてもそれは下水処理の入り口でしかありません。その先に高度な下水処理の仕組みがあるのです。
その点まで思い至らない自分を発見しています。
それが第二章です。

筆者自ら英国の下水道に降りていきます。映画「第三の男」を始めとし、良く見かけるシーンです。タートルズも下水道に住んでたんだっけ。

良く、台風や大雨で冠水するとマンホールから水が吹き出たりして、下水が溢れます。昔は汲み取り式の便所が大半でもあり、それって汚いよなあと、漠然と思っていました。
しかし、この本によると、通常下水に含まれる屎尿の割合は全体の2%程度なのだそうです。つまり、大量の雨水が流れ込んでくると、その割合はさらに低くなります。
でないと、映画のワンシーンで下水の中をバシャバシャ走るなんて嫌ですよね。

それ以降の章ではトイレ未開発の地域に多く紙数を割いています。

インド・中国・アフリカ諸国

映画「スラムドッグ・ミリオネア」の冒頭のシーンで、スラムの少年が公衆便所に閉じ込められ、肥桶の中に飛び込んで便所から脱出するという見たくないシーンがありました。

しかし、現実にはトイレが「有る」という状態すら少ないのだそうです。

インドを始めアフリカ諸国には下水どころか(上水道もないんだから当然ですよね)トイレそのものがない。存在しない。つまり全員野糞。

これが感染症の温床となり、慢性的に病気を引き起こし、経済活動に大打撃を与えていると報告します。
人類の絶対数ががもっともっと少なかった時代にはこれでもよかったのです(多分)。お天道さんが乾かしてくれました。

これは日本でも同じです。汲み取り式にしろ、水洗式にしろ、古来よりなんらかの設備があったから生活が送れていたのです。
トイレは本当に不可欠なものであるということが再認識されます。

これは経済発展を遂げている中国にも未だにあることで、経済特区以外の内陸部などでは改善すべき場所が多々あるようです。

スカートを履いた女性の身でありながら、描写したくない状態で取材を続けている筆者を尊敬します。

伊達や酔狂でできることではありません。これは目を背けず、世界的問題として、もっとクローズアップされるべきジャンルだと思います。

かと言って、これを映像化できるかというと、あまりにも厳しい。お茶の間に届けるにも十分に配慮を要する話題でしょう。

この問題は小中学校で取り上げるべきで、この本はそのテキストに最適かと思います。

映画レビュー:デッドプール


デッドプール
こんなステッカーをもらいました。

癌を患った後にその治療のためにスーパーヒーローになったという背景から、一度は観に行こうと思い、内容などを調べる内に興味をなくしてしまった映画でした。

再度、観に行きたいと思い、鑑賞した次第です。

そもそもが「X-MEN」シリーズのスピンオフ映画なのですが、ボクはその「X-MEN」シリーズを観ていません。

しかし、それはあまり関係なく楽しむことができました。もっと知識があればさらに面白かったのかも知れませんが。

調べると、本作の主人公デッドプールは、ウルヴァリンの映画にすでに出演しているのですね。

おそらくもっとシリアスな「X-MEN」シリーズで、こんなおちゃらけた演出はなかったのでしょうが。
(楽屋落ちなど満載)

R-15指定で、エログロシモネタお下劣のオンパーレードでした。

大体、ボクも含めた癌患者に対して、ヘタしたら総スカンくらいますわね。
なめてんのか、と。

しかし、スーパーヒーロー改造を受ける過程をみたら・・・仮に治療であったとしたらあんな目には絶対に遭いたくないですが。


2時間の上映時間でしたが、結構あっと言う間に終わってしまいました。

それなりによく出来ていたということでしょうね。

もっとも、観終わっての余韻とか全然ありませんが。

まあ、深いテーマなどありませんし、冒頭にも表示されたようにおバカ映画が観たければ、うってつけという感じでしょうか。

貶すつもりはありません。丁寧に作っている佳品だと思います。

あんまり書くとネタバレになるので、これくらいにしておきます。

胃がん その後2


紫陽花
今月はボクの誕生月。あじさいが咲き始めています。

胃がんの手術から22日後。

どうも、この1週間ほど傷口及び腹中が痛い。
特に空腹時及び満腹時に痛むようです。

本日退院後初めての外来診察及び術後の説明。

検査後時間が経過したので、前もって予めおおよそのことは電話連絡がありました。

抗癌剤治療をおすすめする旨。

胃は3/4摘出。癌の深度はT2、大きさは5cmほど。

周りのリンパ節も10箇所ほど摘出。
そのうち、4箇所に腫れがみられた。

転移は認められず。

ステージはⅡBとのこと。

再発の可能性があるので、このステージだと、抗癌剤治療が「決まっている」そうです。

高額な薬(TS-1:Wikipedia)ですが、こうなったら仕方がない。

1年間服薬するのですが、半年でも効果に差はないとかも言われているそうです。
結局まだ良くわかっていない。

服薬は来週から。

4wのんで、2w休むパターンだそう。

心配なのは副作用。

  • 吐き気
  • 下痢
  • だるさ

などがあるようですが、どの程度出るかは実際に服用してみないとわからない。

なかには副作用がきつすぎて、1年間続けられない場合もあるようです。

ああ、嫌だ。

って言ってみても仕方がない。

今回、何度も腹をくくってますが(切ったりくくったり・・・)なるようになるしかないです。

あんまりひどいと復職も銭湯もダメじゃないか・・・。

柳家喬太郎 怪談話の会


病気で倒れるまえに購入していたチケットでした。

柳家喬太郎は間違いないので、出来る限り聴きに行きたい噺家です。

西宮の兵庫県立芸術文化センター。去年は笑福亭三喬の客演でした。

今回は独演会。あまり気にしてなかったのですが、今回は怪談話ということなのですね。
いつものような古典か新作が聴きたいところなのですが。

前座は弟弟子の柳家小太郎。なかなかの安定感です。演じたのは「弥次郎」 普段は小さな落語会をしているといってましたが、このような大規模なホール落語も多いのでしょうか。

仲入り前に柳家喬太郎のおなじみの新作「夜の慣用句」。本編の倍くらいのマクラで、本人もその件を採算ネタに入れていましたが、これは完全にサービスです。大満足。

仲入り後は江戸曲独楽。演者は三増紋之助。
こちらも結構大盛り上がり。
こんなに盛り上げてしまっていいのかな。
その後がトリの

「牡丹燈籠」なのに。

その後に登場した喬太郎は気にせずマクラもなしで噺に入って行きました。

し・か・し

ここから大失敗。いや、自分の大失敗。

入院中から不眠に悩まされ、ずっと入眠剤を服用しているのです。

眠くなる系の薬には極体に弱いボク。

不覚にも、静かな(怪談話だから当然)展開にかなり船を漕いでしまいました。

ところどころしか記憶がありません。

下手こいたぁ。

それでも覚えているのが、ところどころに喬太郎さんがくすぐりを入れるところ。

折角照明も落として(非常灯も消して)本格的な怪談話なのに。

自分でも言ってましたが、ほんとに我慢ができないんでしょうね。

なんにして、居眠りこいてしまったジブンには評価など書く資格はありません。

今度はそのようなことはないようにします。

帰りには川西能勢口で電車を降り、新町湯に寄って手術後初のお風呂屋さんに行ったのでした。
結構充実した一日となりました。

松の枝がかっちょいい、新町湯
松の枝がかっちょいい、新町湯