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フライヤー
フライヤー

金閣寺にいる時、福井のS君から電話が入りました。

「P.I.L行きません?」

ああ、そういえば・・・

「なんばハッチ?」

果たしてそうだ、とのこと。

なんか記憶に残ってました。

ピストルズは好きですが、あまりP.I.Lは聴いたことがなく、でも、ジョン・ライドンはステキだ。

変わり果ててるのだろうが。

S君が言うにはチケットが余ってしまったので、行かないか?と。

その他にも彼とはいろいろと話したいことがあったし、お言葉に甘えることに。

S君もバンドでベースを弾いてるのですが、違うバンドの仲間の女子二人と来ることになりました。

サマソニも毎年来てるし、ほんと、凄いパワーだと思います。

特に車で来ているので、ドライバーは彼一人。

逆にイベントが福井であったとして、自分にはとても行けないと思います。

行って来い。

車をなんばハッチの最寄りの駐車場に入れて、開演待ち。

集まっているオーディエンスがかなりカオスです。

ボクたちもそれを形作っているパーツではあるのですが。

ああ、この人は、ロンドン・パンクをそのままに生きてきて軌道修正効かなくてこうなっちゃったんだろうなあみたいな人もちらほら。

かと思えば、なんだ、この爺さまと婆様はみたいなのもいます。

なんか、勘違いして来てませんか?みたいな。

それと、いかにも不良外人みたいなのがちらほら。

バカ外人の一人は、ライブ中にホールの真ん中で一人で煙草吸ってやがりました。

フルハウス状態ではなく、そこそこの観客数。

まあ、この間のサマソニも来てるので、ありがたみはイマイチなのかも知れません。

登場直前
登場直前

さーて、登場。ジョン・ライドン。

「This is P.I.L!!」「ピル」って言ってます。それでいいのかしら。

まず、なんじゃぁ、その衣装は。

コンセプトがまったくわからない。

顔は確かにジョン・ライドンだけど、首から下はお前誰?的な体型。

終演後、その件を連れの女子に聞いたら「デブ隠し」と一言で切って捨てられましたが。

純白の衣装がまるで肥満したマハラジャ。それに真っ赤なベスト。還暦やったっけ?ジョニー。

途中で暑くなったのか、赤いベストは脱いじゃいました。

しかし、元気です。最初から飛ばす飛ばす。

声も良く出てる。あのパワーで余裕で歌いきりました。

歌い終わる度に持参のウイスキー(多分)でウガイ。もしくはガラガラごっくん。

喉ヤケないのかしら。

あと、しょっちゅうステージ上で手洟かみまくり。

ジョニー・ロットンの面目躍如ですなあ。花粉症か?ジョニー。

前の方は結構ヤバイ状態になってたようですが、ボクとS君は後ろの方でゆったり楽しみました。

今度はピストルズ・ナンバーを聴かせてほしいなー。

デジタルサイネージ前
デジタルサイネージ前

酒井雄哉大阿闍梨講演会


この方を知ったのは、健さん(高倉健)のエッセイでした。ずっと気になってました。

あの健さんが心服しているのだから、すごい人という論法です。

その後、本を読んで、(「一日一生」)興味を持ちました。

比叡山のお寺の住職で、「大阿闍梨」という位です。兵隊の位でいうと、将軍?

「千日回峰行」という荒行があります。一日40kmを千日間休まず、比叡の山々を歩きます。毎日が命がけです。

寛平ちゃんのアースマラソンもすごいけど、こっちの方がすごいんじゃないか。

仕上げには、断食が待ってるそうです。

で、腰には短刀を差しています。つまり、行の途中で諦めたり、ケガで動けなくなったら、自決するということですね。

それを《2回》成し遂げているのが、この酒井大阿闍梨。普通、二回目はしないと思うな。

この400年間で、この行を2回成し遂げたのは3人しかいないそうです。

酒井大阿闍梨は今年85歳。お会いしておいた方がいいですよね(^_^;)

会場は中之島のリーガロイヤルホテルでした。

もっと、カジュアルなところでやってほしかった。

普通に開始前には到着したのですが、すでに、みなさんは着席されてました。

予想通り、平均年齢はかなり高め。

トイレに行っておこうと思い、入ると、白い着物の坊さんが用を足していました。

ん、本人?でも、若いしな。お弟子さんかしら。

いや、やはりご本人でした。

どう見ても85歳には見えませんが。

背は低いけど、横幅はがっしりしておられます。

いきなり、ナマ阿闍梨。ありがたい。

しかし、全く普通のおじいさんですが。

着席してしばらく待ちます。

いよいよ講演(説教)の始まり?

女性MCが登場。

ニットキャップをかぶって、「みなさん、こんにちはー」って、アンパンマンショーか?

アンパンマンではないけど、オリジナルの猫キャラクターが出てきて、なんとか音頭。

まんま、子供向けショーやん工エエェェ(´д`)ェェエエ工

阿闍梨のお話を子どもにもわかるように説くためのキャラクターらしいです。

その後、紹介映像。ここに来ている人はみんな知っていると思うが。

で、やっと、大阿闍梨登壇。

でも、舞台上にはなにもない。

演題もないし、高座もない。

マイクだけが出てきて・・・「はい、こんにちは」で話しが始まりました。

ピン芸?

しかし!さすが、千日回峰行を2回行っただけのことはありますね。

1時間の間、びくともしません。

かなりのスピードで話されるのですが、まったく話しを探すような風はない。

時節柄、震災の話し・時事ネタも織り込まれ、お話自体が縦横無尽に展開していきます。

脱線しつつ。普通、こういう場合、「あれ、なんの話ししてたっけ?」となるのですが、これが全くない。

少し脱線しても、すぐに本題に戻ります。

単語自体は「ほれあのナニが・・・」とか「えーっと」とかいうのが多いのですが、お話そのものには全く淀みがない。

これが1時間。

体力だけ考えてもこれはすごいことです。ほんとすごいですよ。

お話はとことん平易。

難しいことは全くなし。

まあ、といって、具体的にすごく為になる話しとかもないんですけどね。ぶっちゃけ。いや、これは自分の至らないところだと思います。はい。

しかし、大阿闍梨、エライ方というバックがわかってるし、大きな魅力(失礼な言い方ですが)も感じます。

この小さなおじいさんが、これだけのパワーを持って、多くの人に日々影響を与えてるんだから、自分なんかいっくらでも頑張れるよなあ。

と、思わせてくれました。

うん。

IT関連の専門用語まみれのネットばっかり見ていると、基本に立ち返らせていただいたように思います。