映画レビュー:野獣刑事


日本版ダーティーハリー?

と言っていいのかしら。

サンフランシスコって大阪と似てるんでしょうか。

一度だけ行ったことありますが。

ハリーはサンフランシスコ市警。こちらは大阪府警です。しかも今宮警察署というところなんですが、実際には西成署でしょうね。

もうかなり以前ですが、サンフランシスコへ行った時、結構良いホテルだったんですけど、周辺地図を渡されて、この斜線が描いてあるところには絶対行くなと。しかし、ホテル周辺ほとんど斜線で身動き取れんやん。夜はずっと部屋で映画観てました。窓から見下ろすと、暗い中に新聞紙が舞っていていかにもやばそう。

大阪も全国的にはそんな目でみられてるところもあるし。

そして御存知の通りサンフランシスコは坂が多い。大阪もその名の通り坂が多い、かも知れない。

港町なところはどちらかというと神戸い近いですが。

まあ、むりやり共通点が多いことにして。

この日本版はジモティとしては、生活感がありすぎて、どうしても本家とかぶりません。

ヒロインいしだあゆみの住んでいるのは多分淀川区・加島の文化住宅の模様。推測ですが、おそらくモスリン橋の辺りではないかと。

ハリーはホットドッグをモグモグしながら44マグナムをぶっ放しますが、緒形拳の方は文化住宅のDKでレバニラ炒めを作っています。

yajyu2013.9.6

この生活感はダーティだけどハリーじゃない

ということで、もう比較はやめましょうww

完璧な関西弁

ボクはテレビ版「ナニワ金融道」のシリーズが大好きで、DVDボックスを持っています。

その中で緒形拳は主人公灰原達之@中居正広の勤める帝国金融の社長:金畑金三を演じています。

この人(緒形拳)、生粋の東京っ子なんですよ。

「ナニワ金融道」であまりにも達者な関西弁なので驚いていたのですが、そのルーツはこの映画にあったのですね。

1982年の映画ですが、こちらの関西弁の方がさらに見事です。

全く違和感がありません。非の打ち所がない。今どきの若いネイティブよりイケてます。

「極道」シリーズ・「悪名」シリーズを演っていた若山・勝兄弟よりずっと達者です。

「復讐するは我にあり」では長崎弁を駆使しますが、おそらくこちらも完璧なんでしょう。

ダーティ緒方ですが、どうにも無軌道で無茶苦茶すぎますね。東映イケイケ路線でもきっちりいい仕事してます。

共演者

・泉谷しげる

ダメ男を演じさせたらやっぱ天下一品。むか〜し、エキストラのアルバイトで一緒になったことありますが、独特の存在感ですね。

足が悪いのに結構走るシーンが多く、それだけで、物語に深みがでます。シャブ中なんですが、暴れまわってガラスを叩き割るシーンでは、多分腕から出血してます。大熱演。

・いしだあゆみ

地元、池田市出身のお嬢さんのはずですが、結構汚れ役多いですね。今回は美しい裸身が拝めます。

TV版「ナニワ金融道」でもスレたおばはん役で好演。

・小林薫

若い。わりとしっかりクレジットされていたので、もう少し活躍するのかと思いきや、出番は少しだけ。

こちらも「ナニワ金融道」桑田役で緒形拳と名コンビでした。

芦屋雁之助が西成のドヤのおかしなおっさん役。ちょっと裸の大将の原型ぽい。

藤田まこと・遠藤太津朗・成田三樹夫などが脇を固め、安定感あり。

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