非常に分かりやすい本だと思います。
ただ、タイトルに釣られて買うとがっかりするかもしれません。
結局、著者のように検証する力がないとどうしようもなということに思えます。
SEO施策としては、内部施策と外部施策に大別されるのは基本です。
内部施策としてできることは限られており、この本の前半で大体語られます。
あ、それと、この本が書かれた時点では、まだYahoo!の検索エンジンとしてGoogleは選ばれていませんでした。本書では、Yahoo!とGoogleが対立するものとして書かれているので、その点を差し引くと少し残念かもしれません。
内部施策としては、可能なことは、やはり限られます。
興味深いのは、半ば都市伝説的に語られる、SEOの常識。業者さんとかが良くセールストークみたいに話すやつ。
これらが、「私の検証としては」という説明つきで解説されています。心霊写真のネタばらしみたいで、面白い。
ただし、当然ですが、これらも確定ではない。
あくまでも、外部から帰納的に積み重ねていった推理の結果ということです。
そもそも、Googleのアルゴリズムなんて、分かる訳ないですよね。
日々刻々と(おそらく)変動していってるんだろうし。
世界トップレベルの頭脳集団がよってたかって構築したシステム(ブラックボックス)が、少々研究したって、解明できるわけがない。
なので、本書はタイトルに反して、半ば悟りきったような展開になっていきます。
小手先の刹那的な施策はやめましょう。
被リンクを増やすためには、コツコツとブログを書くとか・・・。
それが最速なんだろうか。急がば回れっていうこと?
業者にまかせる場合のチェックポイントなんかも、結構使えると思います。
多分、SEOに関する本は、選ぶのが難しいと思いますが、これはとりあえず、読んでおいて良いのではないでしょうか。