映画レビュー:オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー


仮面ライダー40周年・東映60周年記念の映画だそうです。

オールライダー。

もちろん、ワタシはオリジナルの仮面ライダー世代。

憶えてますねぇ。テレビ放送が始まる前に少年誌かなんかで紹介されていたのを。

大きく”新番組”として仮面ライダーの写真が掲載されていました。

それが、やたらと暗い写真で、当時は不気味なことこの上ない。

「ほぉ、面白そうな番組が始まるな。コイツが悪モンか。で、ヒーローはどれだ?」と、マジに思ったのでした。

それくらい、仮面ライダーというのは、ダークナイトばりに暗く不気味なヒーローなのでした。

佐々木剛が出てきた辺りから、明るくなって来ましたが。

本作は面白い映画だと思います。最初からダレ場もなく。出し惜しみなくビュンビュン飛ばしていきます。

大晦日に観る映画に仮面ライダーってどうよ、とか思ったのですが、結局最後まで観てしまったし。

主役は当然、直近のライダーあたりなんで、言ってることがちんぷんかんぷんだったり、ノリ的に(´ε`;)ウーン…なところもありましたが。

なぜか、ブラック将軍役で福本清三さんが以外なキャスティングをされていたので、嬉しくなって\(^o^)/ 
さすがの殺陣。若いもん相手にスピード・迫力とも一歩も引きません。

できれば海老反りも見せて欲しかったけど。

ストーリー、おもしろんだけど、タイムスリップネタとか複雑すぎて、ちょっとわけわからん。子どもは分かるんだろうか。

石丸謙二郎が結構画面を引き締めてます。

よくわからんが、40年前にショッカーは仮面ライダーに倒されず、立場が逆転。日本を始め、世界をほぼ掌握しているディストピアな世界になっちゃってると。

なんか、ショッカーに統治された街の描かれ方が、ジョージ・オーウェルの「1984」です。飛行船でショッカー首領がスピーチするとこなんか、ビッグブラザーを意識してるな。

オールライダー。もう、何がなんだかわかりませんが、全員集合してるらしいです。65人?

ソレ(基本ライン)自体は昔から映画版などで繰り返し使われてきた、東映オールスターの忠臣蔵子ども版みたいなもんです。

CGも適度に使って、テンポ良く進んでいきます。

声の出演も、ショッカー首領@納谷悟朗、一号@藤岡弘、、二号@佐々木剛、V3@宮内洋などなど、オリジナルにこだわってます。

ラスト近くには仮面ライダーじゃない、キカイダー・快傑ズバット(\(◎o◎)/!風見志郎とかぶってるぞ!)とかも出てきて、作品の世界観を共有するマーベルコミックスみたいですwww

あと。

全体的になんか、少年ジャンプ的な展開ですね。なんか。

どんどんラスボスがグレードアップしていって、どこまで?とか。

それに比例するみたいに、仮面ライダーも際限なくデコラティブになっていって、ちょっと機能美とかも考えろよ!とか言いたくなる。

前から思ってるけど、そもそも既に「仮面ライダー」である必要があるのかと。
仮面ライダーとしてのアイデンティティはあるのかと。
オリジナル派のオジサンとしてはね。

最近の仮面ライダーは言動に品がないのも気になる。

一人やたらと礼儀正しい若い仮面ライダーがいるので、それでバランスとってるのかな。

オーラスの集団立ち回りは、お約束の「いつの間に採石場に!?」のパターンは踏襲してくれているので、違和感なく嬉しかったです。

オリジナルから最新まで、その間がまったく飛んでいても、説明なくても楽しめます。

エンドロールも一工夫があって(・∀・)イイネ!!

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