面白いですよ、そりゃあ。
これだけの俳優揃えれば。
しかし、監督が半端な人じゃだめだったでしょうね。阪本順治に対する信用がこれだけの個性を一つにまとめてるんだと思います。
原田芳雄。かっこいい。松田優作が慕って、原田芳雄のウチの隣に自宅を建てたっていうだけのことはある。
ほんと元気ハツラツな演技を見せてくれてます。
とてもこの映画公開後数日で病没するなんて信じられない。
若い俳優の演技を受けるベテランというのがヒシヒシと伝わってきて、なんとも気持がいい。
やはり亡くなった原田芳雄のことがクローズアップされるが、認知症を演じる大楠道代の設定も見逃せない。
年齢的には十分あり得るのだが、大楠道代の父親役の三國連太郎が矍鑠としている。
眼から鱗というか、そうなのだ。超高齢社会ではこういうこともあり得るのだ。
自分の子どもが認知症になってしまう。
さらっと描かれているが、これはきつい現実である。
でんでん、岸部一徳、小倉一郎、石橋蓮司・・・えらいキャスティングではあります。
この大鹿村は長野県に実在するし、大鹿歌舞伎も連綿と演じ続けられているらしい。
エンディングテーマが清志郎というのも泣かせるね( ;∀;)
アメリカ映画のエンドロールの長さには辟易してるので、あっさりしたエンドロールにも好感!!