今月9日にヴィダル・サスーンがなくなったんですよね。
と言っても、ほとんど人となり等知りませんでしたが。「ん?シャンプー?」てなもんで。
その情報のみ、ちらっと聞いていつもの美容室に行きました。メンズ(基本)の美容室。
切ってもらいながら当然のように店長に「ヴィダル・サスーン」がなくなったんだよねえ。」と振ってみたら、大きくうなずく。
知ったかで「美容師のカリスマだったんでしょ?」重ねて言うと、彼の動きが止まりました。
そして、それまで明るく賑やかにしゃべっていのが、突然静かな口調に変わり「カリスマなんてもんじゃないです。」と。
かなり前からカリスマ美容師というのが、あっちこっちに言われるようになったことと差別したかったのかもしれません。
「カリスマとかとちゃいます。”カットを創った人”です」
静かだけれど、熱い口調でした。
で、ひとしきりヴィダル・サスーンについての説明を。
こちらは神妙に拝聴いたしました。
まず、サスーンのお母さんが偉かった。
手に職を付けさせるためにカバン屋に奉公に出した。しかし、カバン屋がつぶれたので、今度は床屋に見習いに行かせます。
そこでサスーンは床屋の職人仕事の複雑に辟易し、かつて覚えたカバンの制作工程と同じく、カット部位をパターン化することを考えつきました。
で、パターン化することによって、誰でも同じようにカットすることができるようになったと。
なんだか、イマイチ納得できるようなできないようなお話でしたが、店長の言を尊重し、敢えて調べずに書きます。
で、床屋からアーティストとしての美容を確立したんですね。
つまり、一人で美容業界を創造し変革した人である。そのへんのカリスマなどとはレヴェルがそもそも違う。「神」である。
カット一つで女性の社会進出を大幅に後押しした。スゴイ影響力なんですね。
なるほどねえ。すごい人だったんだ。
と思っていたら、まもなく映画「ヴィダル・サスーン」が公開されるようです。なんちゅうタイミングでしょうか。
大阪はテアトル梅田か。