著書の中で、漫画やSFが好きだと何度も書いているので、おそらく、「アルジャーノン」も好きな作品の一つなのでしょう。
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作者はかなり重度の身体障害者です。首から下が麻痺しており、殆ど動きません。
生まれつきではなく、12歳の時に、海に飛び込んだら見えないテトラポッドがあり、頭から激突。頚椎を骨折して障害を負ったとのこと。
考えるだけで恐ろしい事故です。
現時点でまだ、25歳。高校生の時にネット起業し、大金を得ます。アフィリエイトがメインのようですが、様々なビジネスを行っているようです。
体が動かないのですから、当然、アイデア勝負であり、PC・ネットというツール・インフラを最大限活用してマネタイズしていきます。
現実に収益を上げているのですから、まさに錬金術。
かつては察することもできない、どん底の絶望でしょう。
実際、本書でも絶望と希望のバランスについて触れられています。
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アフィリエイト・情報商材というのは非常に胡散臭い。儲かったところで、その再現性にも疑問があります。
と、いうような言い訳?で、避けて通ってきたようなところもあります。
いや、情報商材などは、感覚的には99%が詐欺まがいでしょう。
そのような経験もあります。
著者はそんなことは自明の事で、分かった上でエネルギッシュに踏み分け踏み越えてていきます。歩けるわけはないのですが、バイタリティに押し進んで行く様が目に浮かびます。
乙武さんではないですが、バーチャルな世界だけではなく、リアルな世界にも超積極的に出ていき、多くの人とふれあいます。
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語り口が極端で毒舌に感じることもあります。
曰く。
嫌われても構わない。嫌われる代わりにその分シンパも増えていく。嫌われることを恐れていては、始まらない。半ば確信的に嫌われるようにもしている、と。
体が動かない分、考えて考えて考えて考えぬいた結果なのでしょう。
確かに鼻につく部分はあります。昔、ホリエモンに対して感じた「イラツキ」を覚えるというかw。
資本主義と共産主義をそんなに簡単に断じられてもなあ。この本全体でも薄くて、普通に一気に読める分量なのに。 などであったり。
しかし、結果を残している人はそれだけの説得力も持ちます。
何より、嫌な部分も包み隠さず出しつつ、非常に単純明快に自分の生き方・やり方を説いていきます。
優れた人ではありますが、何と言ってもボクよりかなり年下。
それはなあ・・・。みたいに感じる部分もあります。
ポイントとして、3つ上げる式の書き方が多いのですが、結構、単純で普段からそのようにしていることだったりします。
当然のことがなかなか難しかったりはするのですが。
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気づける人間になるための三か条。
抜き書きさせて頂きます。
(1)人をバカにしないこと
(2)必ず質問をすること
(3)わからないことは必ず調べること
ん〜、これだけ書くとなんだそりゃ、ですが、特に(1)は気の緩みからつい、おろそかになりそうです。
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もちろん、本書は全部賛同できる内容ではありませんが、次世代の可能性を感じさせる人だとは思います。
Facebookなども見てみてください。