先日、ボクのマラソンコース、箕面滝道を走りました。
滝までたどり着き、いつになく滝つぼを眺めていると、なんか動いている。
蟹だ。まあ、蟹くらいはいますわね。ちなみにボクはカニ・エビ甲殻類は食えないんすが、まあ、それはおいといて。
この近所はなんといっても、普通に?天然記念物・オオサンショウウオが生息してるので、カニごときでは驚かない。
このカニもサンショウウオの餌なんでしょう。
それはともかく、滝つぼを見ていて思い出したのが、これも天然記念物的な人物でした。
10年ほど前、広告の営業をしており、お得意の空手道場の先生がおりました。
大体は空手の先生というのは、別に仕事をしており、副業的に教えているのが普通だと思います。
でも、この先生はほんとに空手だけを教えてい食べていました。家族も養って。
最初に訪問したときは長屋住まい(正確には文化住宅:ニアイコール:アパートだけど)。まんま星一徹の風情。
おそらく、その時50代後半くらいだと思います。ごま塩頭にパンチパーマをかけ、極太の眉毛と、全身がゴツゴツした感じでその上に採石場のような顔面(スンマセン)が乗っていました。
ボクの前に担当していた営業が怖いもの知らずというか、何回もその先生と約束した時間に遅れる。ビビリのボクは考えられないっす。
でも、遅刻した担当を粗暴に怒るでもなく、厳しく諌めていたそうです。
で、ボクに対しても、非常に丁寧に接してくれる。サムライですね。
お宅にお邪魔して、打ち合わせをするのですが、先生の背後の壁にはクサリガマとかヌンチャクとかトンファとかがいっぱいかけてある。
こわいよー。粗相がないように(((( ;゚Д゚))))
口が裂けても、「ボクはねー、ちょっとボクシングかじってたんすよー」とかは言えねー。
複数の空手道場を統括されているので、広告もそれなりにされるのです。
その甲斐あって?何年かすると、一戸建てに引越されました。
相変わらず、壁にはいろんな武器が飾ってありましたが。
なんで、滝つぼを見て先生を思い出したかというと、毎年お正月の広告には「これを使って下さい」と言って、一枚の写真を出されるのです。
それは上半身裸の先生が寒稽古で箕面の滝つぼで正拳突きを行っている写真なのです。
ああ、先生は極寒の中、このたきに打たれて修練されていたのだなあと・・・。
ん—-、でもなあ、滝つぼの真ん中に立ってるんだよなあ。看板が。
「危険なのでこの滝つぼに入ってはいけません」
ちょっと、常識の通じないところもあるけど、好ましい先生です。
寒稽古の季節も近づいてきました。
元気にされておられるでしょうか。