2009年。まだ日本においてTwitterの黎明期に書かれた本です。
確か「ウェブはバカと暇人のもの」の中で、Twitterの解説書としては非常に良いと論評されていたので、遅まきながら読んでみました。
重要なフォーラムなどをTwitterで実況する、「tsuda」るという造語を生み出した、張本人です。
確かに、Twitterの本質を洗い出し、わかりやすく解説してあります。
SNSとして、Google+が真打か?という感じですが、個人的にやはり、最も使用頻度の高いインフラとしてはTwitterです。
意図されたものかは今ひとつ不明ですが、140文字という制限が逆にモバイルとの親和性をより一層際立たせて、使い勝手の良いものにしているのでしょうか。
各種プラグインでmixiやフェイスブック等と同期させているので、発信のベースになっています。
あとは、属人性等によって、各SNSを使い分けると。
ジャスミン革命やオバマ大統領の選挙ツールとしての使用などのバックボーンなども丁寧に解説しているので(今となってはソースは古いですが、最近は特に大きな事例はないようで)その可能性がわかると思います。
印象に残ったのは、通常サービスは(mixiなどをみても)どんどんとスペックが大きくなっていくものなのに、Twitterは進化するに連れてどんどんと機能などをそぎ落としてシンプルになっていったということ。
サードパーティなどの連携する機能やプラグインなどは多くなっていますが、Twitter本体は極限までシンプルに。
これが使いやすさの根本なのかなと思います。