敗戦前夜から戦後に渡る昭和天皇のお話。現人神から人間宣言
酷評してる人もちらほら。史実と違う云々。
なんか、純粋に史実に反するという論調よりも、その裏側には不敬であることへのいらだちのようなものも感じる。
別に、少々違っててもいいんじゃないのかね。映画なんだから。
(´・ω`・)エッ?いいのか?というような描写もありました。
監督がロシアのアレクサンドル・ソクーロフ。
これは日本はもちろん、米国でも作れんと思います。ロシアだからこそ作れた映画。
なんか、描写が反米的です。
それにしてもイッセー尾形のなりきりっぷり(^Д^) よく、やったよなぁ。
なんかもぉ憑依してますよ。
昭和天皇がいつも口をピクピクモグモグしてたのを憶えてますが、そっくりです。
しかし、あれは高齢のためだと思ってたんだけど、違うのかな。やりすぎ感も否めない。
それと、戦後有名になった「あ、そう」というお返事。ちょっと連発しすぎじゃないか。
マッカーサーやあまりにも無礼千万なヤンキー達の態度。
さすがのボクも観てて腹立ってきます(#゚Д゚)y-~~イライラ なんでだろうね。
これが反米と描いた所以。
まさか、ホントに天皇に向かって「チャリー(チャップリン)だ!」とかぬかしたのか?
ボクの菊に対するスタンスは『今のところ、神聖にして侵すべからざる必要悪』というもんなんですが、そのボクでも、なめんな(#゚Д゚)ゴルァ!!ってなりました。
これが自然な愛国心っていうもんじゃないか?無理やり起立斉唱させなくてもさ。
天皇について、ディテールがリアルかどうかはともかく、気軽に話せる友達もおらず、自分のために多数の人が自死他殺はともかく死んでいく。
皇室に生まれ、自分で望んだわけではないあまりにも特殊な境遇の、寂しく悲しい苦悩が少々のコミカルな描写がより一層引き立たせます。
濃密な映像、限られた空間と控えめなCGが好ましい。前半は極端にセリフが少なく、少しつらいかもしれない。
なるほど、日本公開がためらわれた名画だと思います。
1 thoughts on “映画レビュー:太陽 イッセー尾形 キャスティングの妙”